街は燃え、光は赤と白に染まる。
国旗も、国歌も、制度も消滅。
5人は屋上に立つ。
レッド
「……ここまでか。」
ピンク
「秩序も、正義も、笑いも、全部燃えたわね。」
イエロー
「でも面白いじゃん。世界を丸ごと工作できるなんて。」
ブラック
「……飯は?」
レッド(笑いながら)
「いいや、今日は全員更生終了の日だ。」
モニターにブルーのログが表示される。
BLUE.LOG
“全てを消すのではなく、全てを許容せよ。
壊すことこそ、更生の最終形態。
——次はお前たちの番。”
レッド
「ブルー……俺たちに、最後の試練か。」
ピンク
「でも、これで自由になれるわね。」
シーン3:最後の戦略会議
5人が立ち上がり、街を見下ろす。
レッド
「決めた。俺たちは、もう“正義”を守らない。」
イエロー
「なら、何するんだ?」
レッド
「創るんだ。俺たちなりの世界を。」
ピンク
「愛も憎しみも、笑いも涙も、全部含めて?」
レッド
「ああ。完璧に壊れて、完璧に生きる世界だ。」
イエローのDIY装置、ピンクの感情操作、ブラックの物理力を駆使して、街全体を“更生終了モード”に切り替える。
人々は一瞬息を呑むが、次の瞬間、自由に行動を再開。
市民A
「……あれ? 誰も命令してない?」
市民B
「自分で考えていいの?」
レッド(微笑)
「その通り。今日からは、お前らも更生終了だ。」
ブルーのログが再生
“世界は壊すものではなく、再定義するもの。”
レッド
「ブルー、お前が残した空白が、ここまで自由をくれるとはな。」
ピンク
「じゃあ、私たちは何に従うの?」
レッド
「従うな。考えろ。笑え。泣け。」
イエロー
「……面白くなりそうだな。」
ブラック
「……飯食おうぜ。」
夕日を背に、5人が手を取り合って屋上に立つ。
街は自由を取り戻し、モニターには“全員更生終了”の文字。
ナレーション(レッド)
「更生とは、始まりでも終わりでもない。
壊して、作って、笑って、泣いて。
俺たちは、今日、全員更生終了した。」







