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【ぼんじゅうるsaid】









「プロポーズ……喜んでくれるかなぁ、?」











俺は、彼女であるMENの誕生日をきっかけに、

そろそろ結婚も視野に考えていた。

付き合い始めてもうすぐ3年の時が経つ。

法律的に結ばれることは出来ないけれど、

形だけでもと思い、

買っておいたお揃いのシルバーリングを

ポケットに忍ばせ、MENの家へと向かう。








MENの誕生日を特別なモノにしたくて、

この日を選んだんだ。






『誕生日プレゼントは俺だよ。』






だなんてキザなセリフを言うつもりはないけれど、

これから先もずっと

俺の隣を笑って歩いていてほしいと思う。

そんな浮かれた気持ちでいた。














………油断し過ぎてたんだ。

MENの家が視界に入ってきたその時。








「___えっ?」












【MEN said】





俺には、約20歳年上の恋人(男)がいる。

簡潔に言うと、ぼんさんなんだが。

今日は、ぼんさんが家に来る日だ。

大事な話があるからと言われ、

いきなり別れ話を切り出されるんじゃないかって

少しヒヤヒヤしている。











………いや、ぼんさんだからそんなことはないか。

今日は俺の誕生日だし、

忘れてなければ、きっとサプライズのつもりで

プレゼントを持ってきてくれるのだろう。

忘れてたら忘れてたで、

ぼんさんらしいなって許せるし(笑)

そんときは、

ぼんさんには旦那さんになってもらって__なんて。

期待しすぎるのもよくないし、

部屋でも掃除して、

大人しくぼんさんを待っておくことにしよう。

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