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「お前達に俺が倒せると思っているのか」
闇の祖であり、世界を滅ぼそうとする闇の王が絶対的な迫力、威圧を込めて言う。
「勝てるさ、僕と君なら」
「ああ、そうだな、俺たちなら」
闇の王に立ち向かう二人は声を揃えて言う。
「絶対に!」
そう言うと二人は勢いよく闇の王に立ち向かうのだった。
僕の名前はユウ、少し癖っけのある青い髪に青い瞳をしている。僕は英雄になりたい。英雄といえばものすごい存在ってイメージだけど僕たちにとっての英雄とはだれかを助け守り、みんなを笑顔にするそういう存在になりたいと思っている。幼い僕は、いや僕らは英雄になるという夢がある。そして僕には英雄が二人いる。一人は僕のお父さん。お父さんは僕が物心ついた頃に僕たちを守って死んでしまった。二人目は今、僕の隣で木刀を振っている幼馴染のエイトだ。エイトはストレートの赤い髪に赤い瞳をしている。
彼は人当たりもよく何でもできるいわゆる天才というやつだ。僕がいつも町のいじめられっ子にいじめられているのを助けてくれるとてもかっこいい人だ。
「おいユウ、なにボーっとしてるんだ?」
そう言うとエイトは木刀を振るのをやめ自分のもとにやってくる。
「んーん、何でもないよ、ちょっと考え事をしてただけだよ」
木影に座っている僕はそう答える。
「また考え事か、何か変なことでも考えてたんじゃないだろうなあ」
エイトはそう言いつつ肩を組んできてわき腹をぐりぐりと触ってくる。
「そんなこと、考えて、ないって」
エイトのぐりぐりに耐えながら僕は答える。
「君たちほんとに仲がいいわね」
声のするほうを見ると女の子が二人近寄ってきた。元気よく言ってきたのは、茶色い瞳に薄い茶色の髪をポニーテールに結んでおり、いつも元気よくて明るい太陽みたいな女の子はアカネ。その後ろから近寄ってくるのは少し薄い茶色の瞳に濃い茶色のショートカットの髪をしたコハル。コハルはクールだが緊張しいところがあり甘えん坊だが周りに気を使える女の子だ。そう、僕たち四人は幼馴染だ。
「ああ、俺たちは親友だもんな!」
「うん!」
そう言うと僕たちは顔を見合わせて笑う。その様子を見ていたアカネとコハルも顔を見合わせ少し呆れたように笑う。
今日僕たちはいつものように近くの森に遊びに来ていた。しかしこの後まさかこんなことが起きるとは今の僕たちは考えてもいなかった。