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英日帝 NL
注意
・下手
・気分屋
・お見合い結婚
・家族有(家族紹介は物語後)
・🇬🇧がタメ口
・政治的意図×
妄想で済ませようと思っていたのに我慢できませんでした。主のメンタルは弱いのでこの作品で何か問題が起こればすぐに削除するかもしれません。
第二話
「到着しました。」
慣れないエスコートを受けながら車を降りると、そこには中々お目にかかれない大豪邸が聳え立っていた。
「「ブリテン本家へようこそ、日帝様。」」
多くの使用人らしき人達が日帝を囲うように並ぶ。
それだけでも意識を失いそうなのに、
イギリスさんからの贈り物だと言われて手渡された本物の宝石が施されたアクセサリーの数々…
「申し訳ありません日帝様。若様からの贈り物は他にもドレスや家具、南の島の別荘などがございますが、生憎手渡せる物はこれらしかありませんでした。また後ほど…」
いろいろと凄いなこの家。マジで。
てか婚約成立すらしてないけど…いやもう婚約は確定なのか?
次々と起こる非現実的な出来事に思考を巡らせていると
「まずはこの家のご案内からですね。
ここは廊下で奥まで〇〇メートルあり、こちらは応接室、厨房が×階と△階にありあちらにはトレーニングルームと若様の気色悪いコレクションルーム。地下に書斎、トイレは□□個あり屋上にはプールが…」
日帝は考えるのをやめた。
邸宅の紹介がひと段落つき、日帝、そして
イギリスはそれぞれ従者をつけ来客用の部屋に向かう。
向かう途中の長い廊下には物珍しい品ばかりが綺麗に並べられていて、日帝はしばらく
歩きながら鑑賞していた。
(今のところ怪しい視線や盗聴器、罠らしきものはないな…大企業の本邸だし流石に外部からの悪意あるものはないと見ているけど、
あの代表取締役ならやりかねないから…)
いけないなぁ、私は今お見合いに来ているはずなのに。
学校では常に人を疑え。軍人なら如何なる時も油断をしてはいけないと教わった。
こんなんじゃ人との信頼を積み重ねないといけない 経済界 ではやっていけない。
そんな事を考えていると、シェルフに並べられていた一つの宝石が目に留まった。
それは丸く、紅く輝いていた。
「綺麗…」
私は思わず声を出してしまった。
従者達は驚いた顔でこちらを凝視している。
「す、すみません。あまりに綺麗だったもので、つい、」
「それが気に入りましたか?」
「えっ
…はい。綺麗ですね、この石…」
「それは ガーネット と呼ばれる宝石です。
五千年以上の歴史があり、闇夜を照らしてくれると信じられていました。」
「そうなんですね…闇夜を照らす、素敵な考え方ですね。」
私のことも、照らしてくれるのかな…
「わ、若様…」
「坊ちゃんっ!?」
そばにいた従者達がそう言って慌てふためいている。
そういえば、この人かなり上等な格好をしているな…
まさか、
「失礼。申し遅れました。
私はブリテン財閥社長の嫡男、
イギリスと申します。」
その後のことはあまり覚えていない。
先に部屋のソファーに座っていたブリテンの社長と父上が待ち侘びていたようで、
私達が来た時には体制を崩し談笑していた。
あの二人は案外、馬が合うのかもしれない。
時間になり従者は退室し、中には私と父上、
向かいにはイギリスさんとそのご両親が座っている。外には護衛がついているという。
「ずいぶんお堅い方だと思ってましたが、意外とよく喋るんですね。江戸さん。」
「意外とはなんだね。
お二人さんも揃ったし、そろそろ始めますかぁ。日帝、いけるな。」
「それでは私から。ブリテン財閥の代表取締役、イングランドと申します。
こちらは私の妻、スコットランドです。」
「よろしくお願いしますわ。」
「改めまして、イングランドの長男
イギリスと申します。」
「本日は我が娘を婚姻相手としてご検討くださり、誠に感謝しています。私は江戸と申します。」
「日帝です。お招き頂き有難うございます。」
お互いの紹介は何事もなく進んでいった。
しかし、
「それでは、私達はここでこれからの事をお話ししないとなので、イギリスと日帝さんは
二人で散歩でも…」
「わかったよ父さん。」
「え…?」
「行ってこい、日帝。」
庭園にて
「あ、あの、さっきはありがとうございました。」
「何の事です?」
「ガーネットの事を教えていただいて…」
「いえ、それ程でもないですよ。美しい宝石ですよね。」
「はい!私気に入りました!」
「そ、そうですか…」
なんだろう、この気持ち。自分の知識のおかげで感謝されるのが、こんなに嬉しいことなだなんて。
自分はあまり人とは関わって来なかったから、大昔に覚えていたはずのこの感情を
知らなかったんだな。
それに、
「わぁぁここのお花とても綺麗ですね!
どんなお名前なんだろう…」
「ああ、それは…」
彼女のはしゃぐ姿と笑顔。
それはとても
とても
どんな花よりも——
(可愛らしい…)
そうか、これが、
恋ってやつなのか。
・江戸
日帝の父親。中小企業の社長。
強面だがお茶目なところもある。
・イングランド
イギリスの父親。ブリテン財閥の
代表取締役。