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やっぱ二次創作最高!ありがとございます(*≧∀≦*)
無陀先アリガトウーーーーーーーーー!😭 隊員庇うの優しい!!激やさすぎる!!✨️💖四季と唾切、ちゃんと話し合えるといいよね〜👍️
やっぱチャラ先との絡みも(っ’ヮ’c)サイコウカヨォォォォォォォォォ!!
幻覚だと思い込んで続きを出します。
注意事項は1話へ!
京夜
「四季君。
確か人生2回目って言ってたよね?」
落ち着いた声が、静寂を切り裂く。
その問いは軽く放たれたようでいて、実際には心の奥を探る鋭さを持っていた。
四季
「ん?言ったな。」
短い返答。
だが、その短さの裏には、確かな自負と諦観が滲む。
京夜
「…だのっちは平気なんだよね?」
言葉の端に不安が乗る。
彼の脳裏に浮かぶのは、仲間の姿。
四季
「むだ先が負けるなんてことは無い。」
四季は即答する。
まるで真実を述べるかのような迷いのなさ。
その強さが、京夜の胸を一瞬だけ安堵で満たした。
京夜
「…だよね…
…四季君。」
声が途切れ、沈黙が広がる。
その呼びかけは、確認ではなく縋るような響きを帯びていた。
四季
「ん?」
京夜
「なるべく、死者を増やしたくない。」
小さな願い。
だがその重みは、戦場に立つ者ほど痛感している。
四季
「あぁ。わかってる。」
その声に、力強さはない。
けれど、確かに支えるものがあった。
京夜
「…だのっちさ、後悔してるんだ。
本当は僕たちの代で争いの終止符をうつべきだったのにね…」
悔恨が滲む。
その背に背負ってきたものの大きさを、四季もまた感じ取っていた。
四季
「…しょうがないんじゃねぇか?
終わるかどうかなんて桃次第だろ。」
現実を突きつける言葉。
けれど、京夜の胸を刺したのは冷たさではなく、妙な優しさだった。
京夜
「…そうだね。」
四季
「心配ならむだ先のとこ行ってくるか?」
京夜
「いや、いいよ。
だのっち怒ると思うし…w」
わずかな笑み。
その微笑は、嵐の前の儚い灯火のようだった。
四季
「…そっか。」
京夜
「優しいね、四季君は…」
四季
「チャラ先も優しいだろ。」
京夜
「ありがとう。」
短い会話の中に、確かな信頼が流れる。
だがそれは、次に響く音でかき消された。
プルルルルッ プルルルルッ…
無機質な着信音。
その瞬間、空気が重く沈んだ。
京夜
「ん、戦闘部隊からだ…
もしもし?」
部下
『~…!……』
四季
「チャラ先、スピーカーにしてくれ。」
京夜
「あ、うん。」
ピッ…
京夜
「ごめん、もう1回お願い。」
部下
『無陀野さんが俺らを庇って気絶してしまいました。』
報告に混じる焦燥。
仲間の名と共に、緊張が広がっていく。
四季
「…唾切か?」
部下
『あ、あぁ…そうだが…
副隊長もいて厄介だ。』
京夜
「…死者は?」
部下
『無陀野さんのお陰で1人もいません。』
救われた命。
しかし、代償として守り手が倒れた。
京夜
「分かった。唾切はどこにいるの?
連絡出来るってことは唾切は居ないんでしょ?」
部下
『はい、ですが鬼機関のアジトがバレてます。
多分そこに行くのかと。』
敵の動きは読めた。
だが時間は、圧倒的に足りない。
京夜
「…取り敢えず数人はだのっちを運んできて。
他は唾切を追って。」
部下
『分かりました!
失礼します!』
ブーッ ブーッ…
通話が切れる。
場に残されたのは、重い決断だけだった。
京夜
「どうしたもんかな…」
四季
「…俺行ってくるわ。」
迷いなく口にした決意。
京夜の胸に、ざわめきが走る。
京夜
「え、でも…」
四季
「死者を出さないためだ。
むだ先が気絶してるなら、起きるまで足止めする。
ここまで来られたら死者が増えるからな。」
淡々とした言葉。
だがそれは、自らを危険に投じる覚悟そのものだった。
京夜
「…分かった。」
承諾の声は小さい。
その表情に、信頼と不安がせめぎ合う。
迅
「おい、俺も連れて行け。」
碇
「お前だけ行くとか違ぇだろ。」
声が次々と重なり、戦う意思が燃え上がっていく。
四季
「…分かった。
けど勝手なことはするなよ。」
碇
「命令すんな!」
短いやり取りにも、緊張と苛立ちが滲む。
四季
「遊摺部。桃の位置分かるか?」
従児
「え、分かりますけど…」
四季
「唾切がどこまで来てるか見てくれ。」
従児
「う、うん…」 指切
〝血蝕解放。汝、何処へ。〟
血が大地に落ち、術が展開する。
見えぬ視点が広がり、敵の気配を掴んでいく。
従児
「…もうすぐそこにいる。
ただ、この能力は上空からの視点だから地下にいるのか上にいるのかは分からないんだ。」
四季
「いや、充分だ。
手術岾、漣、屏風ヶ浦と遊摺部はここで待機しとけ!」
指示は即座に飛ぶ。
緊迫の中で、その判断は迷いなく下された。
ロクロ
「う、うん…
なんか分かんないけど任せていいんだよね…?」
四季
「あぁ。」
水鶏
「はぁ?私も連れてけよ!」
四季
「いや、もし俺たちが負けた時戦えるやつが居ないと終わるからここにいてくれ。」
水鶏
「…ちっ…」
苛立ちを抑えきれない声。
だが誰もが、彼の言葉の正しさを理解していた。
四季
「あと屏風ヶ浦、あんま血使うなよ!」
帆稀
「へ…ぁ、はいっ…!」
四季
「んじゃ、チャラ先指示頼んだぞ!」
京夜
「うん、任せてよ。」
役割は定まった。
迫り来る戦いは、もう避けられない。
碇
「おい四季!本当にいるんだよな?!」
声が荒ぶる。
その目は敵を求め、警戒と怒りが入り混じっていた。
四季
「あぁ。ただ…唾切は桃の死体も使う可能性がある。
その時お前らは力にならないかもな。」
事実を告げる言葉は冷たい。
だが、その冷たさは戦場に必要なものだった。
碇
「あぁっ?!てめぇ喧嘩売ってんだろ!!」
四季
「こんな時に誰が喧嘩売るんだよッ!」
言葉のぶつかり合い。
緊張と苛立ちが、仲間同士の間にも火花を散らす。
迅
「うるせぇな。言い合いしてねぇで詳細を言えよ。
厄介なのは唾切だけじゃねぇんだろ。」
四季
「…あぁ。副隊長が多分面倒だ。
俺は会った事ねぇから知らねぇけど、多分壁とかつくってわくるはず。」
淡々と告げられる敵の能力。
未知の脅威は、見えぬ重圧となってのしかかる。
迅
「壁?」
四季
「桃の扱う黒いモヤ…細菌でつくる壁だ。
多分相当硬く出来てる。
後はなんかきもいやつだ!」
迅
「きもいやつ…
お前語彙力ねぇな。」
四季
「うるっせぇよ!
取り敢えず気をつけろよ!」
軽口が交わされる。
だがその裏にあるのは、互いの信頼と緊張の共有だった。
四季
「それともう1つ。
唾切が使う死体の桃太郎。」
迅
「死体、?」
四季
「あぁ、操る対象が桃ならその能力も使える。
唾切が操る桃の能力は重力だ。」
告げられた能力の名に、一同の背筋が冷たくなる。
迅
「…重力…」
(俺との相性は最悪か、?)
迅の脳裏に、自身の敗北のイメージがよぎる。
四季
「矢颪はまだマシだと思うけど、皇后崎が使い物にならなくなるかもな。」
迅
「だな…」
戦況を読み、役割を整理する。
それは冷徹な判断であり、仲間を守るための布石だった。
四季
「だから邪魔されないために副隊長の方を相手してほしいんだ。」
迅
「…あぁ。」
(悔しいが確かにその方が効率いいな…
やり直してるってのは本当なのか。)
疑念と信頼が交錯する。
碇
「おい、あいつら!」
碇の視線の先に、黒い影が姿を現した。
四季
「…唾切。」
碇
「あぁ?こいつらかよ!」
唾切
「ん?君は誰だい?」
四季
「…一ノ瀬四季だ。
お前が俺を狙ってんのは知ってる。」
名を告げる声は、静かで揺るぎない。
唾切
「へぇ…君が…
蓬く~ん、後ろの雑魚共をお願い。」
蓬
「…っす。先輩、アグリ使わないっすよね?」
唾切
「うん。蓬くんが使っていいよ」
蓬
「あざっす。
…あんたらの相手はウチっすよ。」
碇
「あぁ?女かよ…って、お、お前!露出しすぎだろ!
TPO考えろくそが!」
蓬
「別に良くねっすか?」
碇
「良くねぇわ!!イラつくぜ…
今日の怒りは何を産む?」 指切
〝血蝕解放!怒鬼怒氣ヒステリー〟
血が舞い、怒りが形を取る。
蓬
「…」
(雑魚2人…とっとと殺るか…)
碇
「おせぇっ!!」
ガンッッ(蹴)
蓬
「ぐぁっ…」
(なんだ今の速さは…
首持ってかれるかと思った…)
衝撃が響き、戦いが始まる。
碇
「ブーツか…まあまあだな。
おい、まだまだこれからだよなぁ?」
蓬
「…ふっ…」
迅
「おい、俺もいるからな。」
碇
「うるせぇ、お前は引っ込んでろ!」
迅
「あぁ?元はと言えば俺の相手だろうが」
碇
「知るかよ!」
叫びと衝突。怒りと怒りがぶつかり合う。
四季
「…あいつら…」
唾切
「あんなやつらほっといて僕と話そうよ。」
戦場の喧騒の中、唾切の声だけが異様に軽い。
四季
「……」
唾切
「警戒してる?
あ、この棺桶が気になるのかい?」
四季
「いや、全く。中身知ってるからな。」
唾切
「…どういうことだ?」
四季
「お前に言う必要はない。
その中身はお前のかつての仲間だろ?」
唾切
「ははっ!理屈は分からないが、ご名答!
一つ君に問おう。
鬼神の子って知ってるかい?」
四季
「知ってたらなんだ?」
唾切
「いやぁ、ほら…君鬼神の子じゃん?
持って帰って研究したいに決まってるじゃないか!」
四季
「…無理だな。
俺にはやるべきことが山ほどある。」
その眼差しには、決意と静かな怒りが宿っていた。
唾切
「ふーん?
なら、死んで貰おうか!」
四季
「…お前には無理だよ。」
唾切
「なに…?」
四季
「俺は人生2回目だ。
お前が勝つ未来はない。」
確信に満ちた言葉。
運命そのものを知っている者の口調だ。
唾切
「ほう、?所詮タイムリープだろう?
なら運命は変わる!」
四季
「…可哀想だな…
なぁ、唾切。俺はお前を殺したくない。
俺と話をしないか?」
挑発でも侮蔑でもない。
ただ淡々と告げられた言葉。
その真意は、唾切にすら掴めなかった。
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎⇝ 500