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snhyt side .
最近、立ちくらみや眩暈が増えてきた。
理由は何となく自分でもわかる。
ありがたいことに、M!LKとしてのTV出演も増えてきていて、4人それぞれが憧れの芸能人とも共演を果たすことが出来ている。
それに加えて俺は俳優業も活発で、寝る時間がほとんど取れない状況だ。
眠気覚ましの為に断食もしていたから、代償が今になって現れてきたのだろう。
今日は、午前に5人で動画撮影。
夕方にはドラマの撮影に行き、
帰ってきてからは個人チャンネルの動画撮影。
夜中にはインスタライブを告知してある。
自分でも笑ってしまうほどのハードスケジュールだ。
前まで楽しいと思えていた仕事が、今じゃただの義務になっていた。
ysd 「 無理 すんなって 、 」
hyt「 してねーよ 笑笑 ほら そんな顔すんなって !! (叩 」
ysd 「 ぃた、ッ …笑 休めるときに 休めよ … ? 」
hyt「 おう !! ありがと 」
ysd「 …うん 」
sn「 そろそろ休んでや … 」
hyt「 俺 意外と 休まなくても 元気なのよ 」
sn「 なんや それ …、 だって 顔が 、 」
hyt「 大丈夫 !! 心配すんなって !! (撫 」
sn「 わ、ッ やめてや ~ !!笑 」
ymnk「 あぶな、ッ (支 フラフラ じゃん 、… 」
hyt「 うわ、 ごめん !! ちと 眠いだけ !! 」
ymnk「 嘘つかないで 、 」
hyt「 ばーか 嘘じゃねぇよ 笑 」
ymnk「 …… 、 」
sozk「 寝てないやろ 、 頼むから 寝てくれ 、っ 」
hyt「 いうて お前らと 変わんねぇよ ? 」
sozk「 そんなわけ ないやろ 、 」
hyt「 えー (顔伸 」
sozk「 ひょ ッ!! やぇへや はぁと 、っ」
俺そんな顔に出てんのかなぁ、
心配かけないようにしなきゃ。
最年長として、頼られる存在で居なければならない。
ダンスの確認もしたいから、皆より一時間くらい早く到着する。
楽屋の扉を開けようとした時、
急に意識が遠のいた。
視界がぐわんぐわん回り、扉に手をついて崩れるように座り込む。
心なしか気分も悪くなってきて、立ち上がることができない。
hyt「 はぁ、ッ は、…っ… 」
手が震える。
嫌な不快感がせり上がってきて、胸のあたりを片手でぎゅっと掴む。
冷や汗が吹き出す。多分、他の人が見たら完全に体調不良者だ。
息を整えようにも整えることができない。
hyt「 こぽ、ッ…おえ、ぇ゛…… 」
戻してしまった。
自分の家ならまだしも、会社の廊下だ。
1回吐いたところで胃の気持ち悪さが収まることはなく、また次の波がやってくる。
hyt「 ぅえ、…ぇ、はぁ、ッ゛お、ぇぇッ、…っ、 」
朝飯を取ってないからか、固形物は一切なくて、胃液だけ。
喉が焼けるように痛い。
hyt「 ぅ゛ーーッ、はッ゛ぇ……ぅ゛ぇ、ぇ 」
早く片付けなきゃなのに、全てが言うことを聞いてくれない。
胃がかき混ぜられてるみたいに気持ちが悪い。
収まれ収まれ、とキツく目をつぶる。
30近くにもなって、辛くて泣くとか、ダサ。俺
4 side .
エレベーターから降りると、M!LKの楽屋の前で座り込んでる奴が居た。
「 ぉ゛ぇ、ぇ…ッ゛… 」
なんか、吐いてる?
見るからに体調が悪そうな人をほっとくほど薄情な奴じゃないから、声をかける。
4「 大丈夫すか … はッ!? 勇斗 、!?!? 」
hyt「 た、ッくぁ、くッ゛、ぅぇ…、ッ゛… (泣 」
4「 どしたどした 、ッ 気持ち悪くなっちゃたな 、(背中擦 」
4「 ほら 、 泣くな 、大丈夫大丈夫 。 」
近づいてみれば、勇斗だった。
勇斗のこんな姿を見るのは、初めてで、正直なところ焦っている。
触った背中はものすごく痩せ細っていて。
辛そうに、苦しそうに泣いてる姿があまりにも痛々しくて、言葉を失う。
頼れなかったんだろうな。
吐瀉物に目をやると、固形物が殆ど無い。
こいつ、ロクに飯すらも食べてないな。
ネットニュースの記事を見てれば、分かる。
顔が疲れきってた。声、かけてやればよかったなぁ。
hyt「 も、 出ない ッ… は、ぁっ… グスッ 」
4「 気分どう ? 」
hyt「 あー … もう 大丈夫 。 ごめんな 汚いとこ見せて 。 」
hyt「 … ごめん、グス … 、 」
これ、相当参っちゃってんなぁ…
4「 M!LKの奴らに 連絡しとこっか ? 今日は 休め 」
hyt「 いや 、 ほんと … 大丈夫 。 」
4「 駄目。今日はほんとにダメ。 」
hyt「 っ… でも、 働かなきゃ、… 」
焦ったように話す勇斗は、楽しめているようには見えなかった。
楽しくなきゃ、意味ないんじゃない?
4「 はぁ 、 お前なぁ … 体調崩してんでしょ 。 無理しちゃダメ 。 倒れるよ ? 」
hyt「 っ、 どうしよう、俺、ッこんな、 」
4「 ちょっ … 」
また目尻いっぱいに涙を溜めてしまった。
どんだけ限界なんだよ…
4「 はやと 、 焦んなくて大丈夫 。今日は 自分に優しく してあげな 」
頭を撫でると、勇斗は簡単に決壊してしまった。
hyt「 ん…グスッ 、つかれた、っ…グス…はぁ、ッ… 」
4「 うん 、おつかれさま 偉いよ いつも。 」
グループで一番年上だから、っていうプライドもあるんだろうな。
でも今は俺が年上。
hyt「 俺 、さぁ …ッグス …最年長だから、っッ゛…がんばらなきゃ、って思って …、。
… やっと 皆の努力も報われてきて 、ッ… だから、 グスッ…俺 弱音 吐いちゃ、迷惑 だし… 疲れても 、 仕事なんだから 、っ 無理矢理にでも 、 さ …笑 」
4「 そっかそっか 、 (撫 じゃあ、 もう限界!! ってなったら 俺らの 楽屋おいでよ 勇斗より お兄さん 沢山居るんだから 。 」
hyt「 ん …、 グスッ … ごめんなさ … 」
しばらくこのバカの兄ちゃんになって、話を聞いてた。
詰まりすぎたスケジュール。
睡眠不足と断食。
最年長としての思う物。
立ちくらみとかが酷いこと。
仕事が楽しくないこと。
結構な話を聞かしてもらった。
話を聞くのは俺の役目。だけど…
うるせぇ奴らがエレベーターから降りてきた。
まあ、それが狙いだったんだけどな笑。
sozk「 え゛ッッッ 勇斗 !?!? 」
hyt「 ぁ… 」
ymnk「 泣いてる … ? 」
sn「 勇ちゃん …? 」
ysd「 は … ?(4 睨 」
4「 ちょ 誤解 。 随分 不健康だし 溜め込んでたみたいよ 。今日はいっぱい 甘やかしてあげな 。」
簡単に説明すると、すぐ理解してもらえた。
4人とも心配な顔をして、すぐ勇斗に駆け寄る。
俺の仕事は終わった。後はバトンタッチ。
お疲れ様、最年長。
今日はゆっくり休めよ。
snhyt side .
罪悪感で胸がいっぱいだ。
でも、心なしか少しスッキリした。
久しぶりに、誰かに醜態を晒すことができた。
ysd「 勇斗 … しんどかったなぁ、 (涙拭 」
sozk「 吐いとるやん 、 今日は 仕事休もーや 」
sn「 ご飯食べてないやろ 、っ … 寝てもない そりゃ こんなになるて アホ ッ… 」
ymnk「 無理しないでよ 馬鹿 … 」
4人の優しさに甘えてしまいそう。
絶対にそんなことしちゃいけないのに。
弱ってるって怖いなぁ。
あ…タクヤくん、行っちゃった
お礼、つーかお詫び今度持ってこ…
hyt「 … まぁ もう平気 !! 片付けっから 中入ってろよ 」
ymnk「 は? 立ててないじゃん 。 」
俺は当たり前のことを言っただけなのに、4人とも眉毛を八の字に曲げた。
sn「 ええ加減 、 助けてって言えや … (抱 」
抱き締められた。
あ、これ、泣いちゃう…
まずいと思い抜け出せるよう身動ぎするが、少しも上手く行かない。
ysd「 いつもありがと 、… 今日くらい、甘えろ (撫 」
sozk「 俺と柔で片付けするから 佐野さん 何も気にせず 休め !! 」
視界が滲む。
メンバーの前でこんな姿を見してもいいのかなぁ、
甘えたい。
今日くらい、許してやったっていいよな。神様。
hyt「 …、しんどぃ…ッ…グス… 」
sn「 …… うん、 」
ysd「 絶対にもう 、溜め込まないで 。 頼れよ 、バカ 」
hyt「 ん…、 だいすき …グスッ 」
Fin
no side . 4 にお詫びを渡す だぞ
超特急の楽屋にて。
コンコンコン、
ノックが鳴った。皆誰かと思ったら、予想もしてない人物からのだった。
hyt「 佐野勇斗です。入ってもいいですか? 」
4だけが、目を見開かせた。他は歓迎の形だ。
返事をし、hytが入室する。手には紙袋が。
hyt「 あの …タクヤくん、これこの前のお礼 … っていうか、 お詫び …? 」
4「 えっ いいのに 俺がしたくてしたことなんだし 」
4「 メンバーには 頼れた ? (囁 」
hyt「 ぁ…頼れた 、でも、あんときからずっと 後ろに纏わりついてて … 」
14「 何あれ 怖 」
13「 ぇ゛っ怖 !!!」
sozk「 勇斗 なんか顔強張ってへん?やっぱ強行突破…」
ysd「 囁かれてる 、どうしよう俺らの勇斗が取られたら 」
sn「 早く戻ってこい 早く戻ってこい… 」
ymnk「 遅い遅い遅い遅い遅い… 」
4「 … 幸せそうで何より (遠い目 」
hyt「 …うん、幸せ!! ありがとう、 タクヤくん …」
セコムが強化されていた佐野さんでした。
#短編集
Miyu🌈🩵🦄3
3,357
あんな✝
364
風吹けば名無し
67
1,145
コメント
1件
ああ、もう読んじゃったよ……このお話、すごく良かった。最年長として無理してる勇斗くんの胸の内がひしひしと伝わってきて、立ちくらみのシーンから涙があふれたよ。4が「頼れなかったんだろうな」って気づくところとか、背中をさすりながら「偉いよ」って言うところがもう……。最後に甘えられる場所ができてほっとしたし、お詫びに持って行った後の4人のセコムぶりにも笑顔になっちゃった。ちゃんと「幸せ」って言える勇斗くんが尊すぎてしんどいです。めっちゃ好きだよこの話。続きも楽しみにしてる!