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第二話

注意書きは第一話をご覧下さい。




水「……精霊は、人によって守るものが違うの」

水「例えば、僕は水の精霊で、紫ちゃんは動物の精霊、赤ちゃんは日の精霊なんだけど」

水「3人でこの森を守ってるの」

黄「てことは、この森の水、動物、日を守ってるってことか?」

水「そういうこと」

水「それで、自分たちが守る森を存続させる為に、精霊はみんなあることをしなきゃいけない」

水「それが儀式。その儀式では体の一部を取って、森に授けないといけないの」

青「急にグロい話やな」

水「どこを取るかは勝手に決められるの」

桃「なるほど……じゃあ体の一部を取ることはわかってるけど、取る場所は勝手に決められるから、不便になる人も沢山いるんだね」

紫「でも、ウチと赤ちゃんは腕、足やから麻酔を打って切断させるんやけど」

紫「目は麻酔なしなんよ」

大人組「えッ…!?」

黄「麻酔なし!?」

青「意識があるまま目をくり抜くってことか…!?」

桃「痛そ…」

水「痛かったけど……別に生活に不便はないし、赤ちゃんとか紫ちゃんを見てると、僕は全然軽いなって思うんだ」

赤「………軽くないよ」

大人組(喋った…ッ!?)

赤「だって…赤達目くり抜かれてるとこ見たけど……血が飛び散って…水っちの悲鳴が聞こえて…赤、最後まで見てられなかったもん…」

水「…でも、今こうやって普通に…」

赤「水っちはもっと自分のことを大切にするべきなんだよ」

赤「赤はいつも水っちや紫ちゃんに頼ってばっかりなのに、水っちは全部自分で解決しようとするじゃん」

赤「……たまには、頼って欲しい……」

水「赤ちゃん……」

紫「そうやで!水ちゃんは1番頑張っとるんやからたまには頼ってや!♪」

水「……いいの?僕が頼っても…」

赤「うん」

紫「もちろんやで!」

水「……ありがとう…ッ」

大人組(なんていい話……)

紫「てかごめんなぁ。暗い話してもうて」

桃「いや、俺らが聞いたことだし気にしないで」

青「教えてくれてありがとうな」

黄「聞けてよかったわ」

水「……3人はいい人だね」

紫「やろ?♪ウチが信用した人はいい人なんやで♪」

赤「そう言ってるけど、今日が初めてじゃん」

紫「てへっ☆」

黄「…」

黄(紫って……可愛ええな…)

桃青「…」

桃(これはもしかして…)

青(黄が恋しちゃってる…!?✨)

桃「青、わかるよな?」コソッ

青「もちろんやで」コソッ

桃青「黄の恋、応援するぞー!」コソッ

水「なんかあそこの2人コソコソ何してるんだろうね」

赤「わかんない」

黄「そういえば今何時や?」

紫「わからんなぁ、赤ちゃん今何時かわかる?」

赤「…太陽の位置的に……5時位かな」

桃「5時!?やっべぇそろそろ帰んないと」

青「せやな。母さんに怒られてまうわ」

紫「なあなあ!明日も来る?」

紫「3人面白いからもっと話したいねん!」

紫「せや!友だちになろうや!♪」

大人組(この子やっぱり距離感近いなぁ)

桃「まぁ…いっか。精霊に会えるって凄いことだし明日も行くよ!」

紫「楽しみにしとるでー♪」

水「あ、そうだ。僕たちがいること絶対に誰にも言わないでね」

青「言わへんよ。約束する」

水「ありがとう。じゃあ送るよ」

黄「大丈夫やで💦赤も大変やろうし来た道もわかるから」

水「ほんと…?わかった」

桃「それじゃまたね〜」

紫「またなー♪」





紫「あの3人いい人やったな♪」

水「そうだね。最初はどうかと思ったけど…」

赤「あの3人は…嫌いじゃない…」

水「赤ちゃんが嫌いじゃないって言うくらいだもんね」

紫「せやで?♪やっぱウチ見る目あるわー♪」

赤「…だね」

紫「赤ちゃんが……認めたッ…!?」

水「デレ期…?」

赤「…うるさいなぁ……違うもん」モゾッ(水後ろに隠れる)

紫「可愛ええな〜♪」ヨシヨシ

赤「…/」

仲がいい子供組でした。

あるものを失った精霊たち

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