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※暴力表現あり※モブが登場する
※強|姦されてる
※少し展開が早いかも
【サジェス視点】
「知恵の神、ちょっとこっちこいよ」
「ぇ、?あぁ、分かったよ」
定期的に開かれる神の飲み会。その途中でワタシの隣にいた感情の神がそう声をかけてきた。
今は特に疑うことなくワタシは彼の言葉に従って席から立って建物から出る彼について行った。
−−−−−−
彼についていくうちにいつのまにか少し暗い、飲み会が開かれている建物の裏側へ来た。
若干の違和感を覚えつつも、彼に「ワタシに用があるのかい?」そう訊く。彼はその言葉を聞いて少し口角を上げた。
「そうだなぁ、で、お前の体貸してくれねぇ?」
「…?何を言っているんだい…?」
一瞬思考が停止した、ワタシの体を貸してほしい…?意味がわからない、いや、この言葉は何度も言われていた。お前の体を貸してくれと言われたら一つしかない。何度もされたのだから、覚えている。相手はワタシを性欲の捌け口にするだけだ。これに逆らっても基本的にワタシの力じゃ相手には勝てない。それでも少しでも傷を減らしたくて、此処から逃げようと背を向けて歩き出すけど。結局腕を強く捕まれて彼の方へ引き寄せられた
「逃げんなよ、まだやってねえんだから」
「っ……」
それでも彼の手を振りほどこうと動くけどやはり彼の力には勝てない。そうこうしているうちに乱暴に服を破かれて体の大半が露わになる。
ワタシの体を見た彼はまたニヤニヤと口角を上げてワタシの両腕を押さえて床に押さえつけた
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「お前、抵抗しようと頑張っても雑魚過ぎんだよ、抵抗なんてしねえで大人しくしてろよ」
そう言って彼はワタシの腹部目掛けて殴り掛かってきた。それはしっかりとワタシの腹部に当たったようでかなりの鈍い痛みが腹部に感じられた。内出血していないか、とか内臓は大丈夫なのか、とかそう言う心配事を考える隙を与えずに彼は腰を乱暴に打ち付けて欲望を吐き出してくる。
「ぅっ…ぁ…もう…やめてくれよ…っ」
「やめてほしい?お前の言うことなんて、聞けねえな」
そして彼は無遠慮にワタシの髪を引っ張ってくる。ウィンディに褒められたから、丁寧に毎日手入れして綺麗にしてきた髪なのに、神になってから一度も切らずに大切にしてきた髪なのに。その事は彼も知っているはずだ、そしてそれを訴えても彼はそんな事と切り捨ててくるだろう。それでもやめさせたい
「大切に…っ…伸ばしてきた髪なんだ…、粗末に扱わないでくれ…!……」
そうやってまともに力の入らない手で彼を腕を掴み、必死に訴える。彼が一度ワタシの髪から手を離す、掴まれていた部分が痛み、彼の腕から手を離してそちらへ手を当てる。やめてくれてくれたのかと心の中で喜んでいれば、彼はゆっくりと自身の背中の方へ手を回して口を開く“その無駄に長い髪切り落としてやるよ”少し怒りの込められた表情で彼は声を発した。
「そ…それだけは辞めてくれ…!!お願いだ…!!」
兎に角、髪を切られることを避けたくて彼から逃げようとしても腕を強く抑えられて逃げることは出来ない、そうやって抵抗している間に彼は刀を背に装備していた鞘から抜いていた。
「下手に動くとお前の体ごと切れるぞ」
その言葉は忠告という名の脅し。ワタシの体はどうなっても良いから、どうしても髪だけは守りたい。この考えは異常かもしれないけど、神になったばかりの頃。ウィンディが最初に褒めてくれたんだ、まだ肩ほどしかなかったあの頃のワタシの髪を撫でて綺麗と褒めてくれたんだ
褒められてからずっと伸ばしたし、手入れも欠かさなかった。この髪を櫛でとく度に蘇る記憶、ウィンディが綺麗と言ってくれたあの声が走馬灯の様に記憶が蘇ってくる。自分が死ぬわけでもないけど、この髪を失ったら大きな何かを失う気がするんだ、命と同じくらい大事な、何かを。恐怖から目を背けようと目を瞑った瞬間に、鋼が“何か”を切る音が鳴る。髪を切るなんて脅しで、そんな言葉は嘘だと確信するため、違うと確証を得るため。恐る恐る目を開けば視界に映った彼の手には白くて長く、細長いものが束になった物。そう、ワタシの髪が握られていた。
「あ…ぁ…あぁ……なんで……なんで……」
視界に映ったのは絶望、頭で考えられるのはその一言だけ。目元に水が溜まっていく感覚がする、彼はその様子を見て気味悪さを孕んだ笑みを浮かべる。絶望するワタシの様子を見て楽しんでいる様だった。そして彼は笑いながら口を開く
「良かったじゃねぇか、無駄に長い髪、無くなってよ」
そう言って彼は髪を握っていた手を離した、彼の手からは白い髪の束が地面へと散らばっていく。その光景を見て我慢することが出来ずに目から雫が流れ落ちるのを静かに感じていた。そして彼はまた欲望の中の“色欲”、それを解消するため動いてくる。そこからゆっくりと、意識が薄れていくのを感じた。
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「ぅ……ここは………」
体の痛みと日の明るさで目が覚めた、此処は何処だと居場所を確認する為痛む体を無視して起き上がり、周りを見渡せばまだワタシは路地裏に居た。見てみる限り彼は居ないようだ。その事だけには安心した。けれども一番心配なのは“髪”の事だ、薄っすらとある記憶が正しければ彼に切られてしまっていただろう。確認するため髪に触れようと手を動かす、おかしい
いつもなら柔らかい髪の感覚が手に感じられるはず、今は冷たい風がワタシの手をそっと撫でるだけ。そんなわけない、そう何度も頭の中で繰り返し何度も触れようと手を動かす、何度も何度も、それでも冷たい風がそっと感じられるだけ。いつものあの感覚が無い、ということは「髪は彼に切られてしまったんだなぁ…」そう呟いて地面へ落ちている髪へ視線を向ける、やっぱり切られてしまったんだね…。ごめんね、ウィンディ、君が最初に褒めてくれた髪、切られちゃったよ。路地裏に置かれていた鉄製の廃材、それにうっすらと映ったワタシの姿が視界に入る。そこに映ったワタシの姿はいつもの長い髪はなく、肩よりも短い、そして刀で乱雑に切り落とされたから高さの揃っていない髪。せめてもう少し綺麗に切ってほしかったなぁ、なんて。あぁ、これからどんな顔してウィンディに会えばいいんだろう。