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5件
あぁぁあ(?) 普通にこだわらなくて良いんだよ! 皆普通じゃないことは沢山ある! だから自分の好きなように生きよう!
ーーー桃くんの部屋ーーー
桃「スー……」
青「桃くんもうちょっとだよ……」
桃「スー……スー…」
青「…………」
桃くんの事助けたいっ……また……余計なことだって言われるかな……?桃くんの声聞きたい…桃くんとまたゲームしたい……笑顔も……綺麗だった目も……桃くんのやりたい事も全部やろうね
橙「ただいまー!」
青「帰ってきた……行こ」
ーーーリビングーーー
紫「おかえり」
橙「桃ちゃんは?」
青「泣き疲れちゃって桃くんの部屋で寝てるよ」
赤「そうなんだ」
黄「……大丈夫ですかね」
橙「桃ちゃん戻るのかな…」
青「戻すよ」
紫「どうやって戻そうか……」
青「桃くんの心…だいぶ壊れてるんじゃないのかな……だから癒してあげないと…」
黄「どうやって癒すんですか?」
青「とりあえず、桃くんの生活を手助けしよう?」
紫「そうだね…」
青「そこで、よく桃くんのこと観察しよう!なにか反応してくれるかもしれないし!嫌そうとか好きそうとか」
黄「そうですね。反応が出るのを探しましょう!」
赤「頑張る!」フンスッ
ーーー桃の部屋ーーー
桃「ん……………」
寝てた……?
桃「ビクッ……ふつうにっ…ならないと……」
勉強しなきゃ……
普通に……ならないと普通に…普通に…ふつうに……
桃「……普通って……なんだろ……」
辞書………
ペラペラ
桃「他と……異なる性質を持ってはいけない…」
周りの人間と同じにならないと……同じに……同じに……なるには……勉強しなきゃ……観察と……理解しなきゃ……めんどくさい……でも……普通にならないと
母さんがっ……
桃「ビクッ……あっ……あっ……」
桃「ビクッ……もっと…もっと……勉強……しなきゃ……」
ーーーリビングーーー
橙「桃ちゃんご飯食べるかな」
黄「起きてますかね?」
青「様子見てくるね」
ーーー桃の部屋ーーー
青「桃くん入るね?」
桃「………………」カキカキ
青「…!?」
桃「…………」カキカキ
青「桃くん!何してるの!?」
桃「………………」カキカキ
青「桃くんやめてっ!!」
桃「ピタッ…………」
青「桃くん、なんで勉強してるの……?今は休んで?」
桃「…………」カキカキ
青「桃くん!!」
桃「………………」カキカキ
青「桃くんってば!」(勉強道具を取る)
桃「あっ…………かえして……」
青「休まないとダメ!」
桃「べんきょ……しないと……」
青「今は休んでよ……」
桃「べんきょう……」
青「こっち来て!」(リビングに連れていく)
ーーーリビングーーー
青「みんなっ!」
黄「青ちゃん、どうしたんですか?」
橙「桃ちゃんもいるやん、大丈夫なん?」
桃「ベンキョウ……シナイト……」ブツブツ
青「桃くんが起きてて……そしたらずっと勉強してて休んでって言ってるんだけど…勉強やめなくて……」
紫「それで連れてきたんだね?」
青「うん」
桃「返して……勉強するの」
青「駄目だよ……」
紫「桃くん、今勉強しても頭に入らないと思う。ちゃんと休んでから勉強するのが普通だと思うな」
桃「ピクッ……ふつう?」
紫「うん」
桃「……ふつうは……休んでから……勉強するの?」
橙「せやで、俺も休んでから勉強する時あるよ」
赤「俺も」
桃「………………」フラッ
青「わっ……!」ガシッ
桃「っ…………」
力が……入らない……
紫「ゆっくり休もうね……」
桃「………………」
青「ソファに座らせるね?」
桃「…………」(座る)
青「桃くん……桃くんのお母さん達がどうなったか覚えてる?」
桃「……………」
母さん………?
青「………」
桃「…………」キョロキョロ
いない……なんで………
桃「ヒュッ……」
青「桃くん?」
桃「っ……あっ……俺の……せいっ……」
赤「桃くん!?」
桃「ハァハァッ……ヒュッ……カヒュッ……」
紫「桃くん落ち着いて、大丈夫。」
青「ゆっくり息吸って」
桃「カヒュッ……カヒュッ……」
俺のせいでっ……俺が普通じゃないからっ……俺がもっと我慢してればっ……
黄「桃くん!」
桃「カヒュッ……ごめっ……ヒュッ……さいっ……」
青「桃くんは悪くないよ!もっとゆっくり息吸って」
桃「カヒュッ……ゲホゲホッ……ヒュッ……」
青「桃くん!!」
(無理やり目を合わせる)
桃「ヒュッ……カヒュッ……ごめっ……」
青「大丈夫。大丈夫だから。桃くん僕の声だけ聞いて」
桃「カヒュッ……カヒュッ……」コクン
青「ゆっくり吸って」
桃「ヒュー……ヒュー……」
青「ゆっくり吐いて」
桃「ハァッ……ハァッ……」
青「うん、上手。繰り返して」
桃「ヒュー……ハァッ……」
青「大丈夫。大丈夫だよ」(背中を摩る)
桃「すー……はぁ……」
息………できる……
青「落ち着いたかな……?」
桃「…………」コクン
青「良かった……」(ギュッと抱きしめる)
紫「桃くんは、青ちゃんと一緒にいた方がいいかもね」
黄「そうですね」
桃「…………」
紫「それで桃くん、思い出したかな?」
桃「………………」
紫「君のお母さんは今、警察に取り調べを受けてる。」
桃「なんでっ…………」
紫「養父が虐待していたから、お母さんにも話を聞いてるんだろうね。」
桃「…………」
黄「多分ですが、明日は桃くんの所に警察が来ると思います。」
桃「…………」
青「僕も一緒にいてあげるから大丈夫だよ」
紫「あと桃くんに提案なんだけどね」
桃「………………」
紫「俺達と一緒に暮らしてくれないかな?」
桃「………………?」
赤「ん?俺達?」