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episode4: “月島”のおはなし
※大学生パロ
※バレーしてません
日向side
おれが住んでいるマンションのお隣に“月島さん”って人が来た
大家である烏養さんに聞けばおれと同い年で,通っている大学─「烏野大学」も一緒らしい
実際あってみるとすごく感じのいい人だった
短めに切られた黄色い髪に,黒縁メガネの奥にある切長い眼は鮮やかだった
ただでさえイケメンなのに188cmとゆうおれにとっては憧れしかない身長を持っていた
おまけにスタイルもいい
高校生の時バレーをやっていたとかなんとか
1度だけばか正直に「身長いいなー欲しいなあ…」なんて本人に言ってみたら「日向はそのくらいの方がいいと思うよ」なんて言われたけど顔が若干面白がっていたので聞かないことにした
まあそんなこんなで月島とは結構仲良くやれてる,多分
日「あっ影山ー!!」
影「あ?あぁ日向,はよ」
日「おはよ〜影山,大学まで一緒行こー」
影「おー」
こいつは影山
高校からの友達で同じ大学に通ってる
と言っても同じ時間帯に会うのはたまにで,影山は朝早くに大学に言って自主練に励んでいる
日「あれ,思ったけど今日バレー休みの日じゃなくない?」
影「お前…もう着くぞ…,今日体育館の点検があって放課後まで入れねーんだよ」
日「あーたまにある点検ね,やるならサークルない日にしてほしい」
影「ほんとだよ。おかげでこっちは体育館使えねーから自主練も禁止されてるっつーのによお」
日「あー通りで影山クンの機嫌が悪いことで笑」
影「…うるっせえよぼげ」
日「扱いが酷い」
もうすぐ校門に着く…といったところでおれはふと,あの人が頭に浮かんだ
日「なーなー,引っ越してきた月島いんじゃん。同じ大学の」
影「あー…んなやついたな…あいつもうバレーしねーのかな」
日「高校の時やってたらしいしな。俺も聞こうと思ったんだよ」
影「聞くつったってあいつ,人と話すの嫌いだろ」
日「え?いやそんなわけねーだろ。俺何回か話してるし,この前部屋にあがらせてもらったし」
影「はあ?あいつがぁ?」
なぜそんな疑ってくるような顔をしているのかおれにはわからん
だってあんなにいい人なのに?
日「影山なんか勘違いしてね?月島めっちゃいい人だよ」
影「どこがだよ,あいつ俺ぐらい愛想わりーぞ」
日「お前愛想悪いの自覚あんのね。月島のなんか癪に触ることでもしたんじゃね?」
影「んで俺があいつの逆鱗に触れなきゃなんねーんだよ」
日「いや逆鱗は触れたくて触れるものじゃねーから」
影「うるせ。とにかくおれあいつと話すのはごめんだ。じゃーな俺あっちの教室だから」
日「おー,じゃーなー!!講義寝るなよー!!」
影山と別れ,おれも自分の教室へと向かう
さっき言われた影山のことを思い返してみるも,やっぱり月島にはそんな酷い性格しているようには見えない
単に影山が嫌われているのでは…?なんて結論に至り,考えることをやめた
と,その時今話していた月島本人からメールが来た
月『今日の講義,いつ終わるの』
日『ちょうどお昼でおわる!!どったの?』
月『そう。僕もお昼で終わるから良かったら一緒にどうかなって』
日『いく!いっしょいく!!』
月『わかった。迎えにいくから動かず待っててね』
日『おっけ!』
文章は俺みたいにびっくりマークとか使わないけど何となくそれも月島らしい感じがして特に気にしてもいなかった
そして俺は講義に時間が迫っていることに気づき大慌てで教室へと向かった
月島side
日向のお昼確保出来たことに安堵し,ふっと息をつく
僕はこんなにも乙女ちっくだったのか…と自分に呆れてしまう
──いや,乙女ちっくなんて可愛いものではないだろう
わかっている,自分でも
日向に対して“性欲・独占欲・支配欲”を強くもち,さらには執着心までもちあわせていることに
そしてそんな人間の3大欲求に近いものを向けられている日向に可哀想なんて思うことなく,ただひたすらに僕によってぐちゃぐちゃにされた顔を,身体を僕だけに見せてほしいと思っていることにも
僕だって最初からこんな感情を持ち合わせていた訳では無い
一応お隣だし…と思って軽い手土産を持って日向の部屋を訪れ
インターホンを押し数秒した後バッと扉が相手日向が出てきたのだ
こいつには警戒心とかないのか,なんて思いながら挨拶すると
向日葵が咲いたような笑顔を向けられ,あまりの眩しさに顔を背けてしまった
適当に選び,僕が貰ったら正直喜べないであろうお土産にも,きらきらと眼を輝かせ,眩しさが倍増していた
まあ要は一目惚れってやつだろう
そこからどんどん日向に流されていき,あんな可愛い日向を自分だけのものにしたいなんて独占欲が芽生え,あの小さくて白くて細い体をどうやって壊してやろうなんて性欲が芽生え,日向が僕の,僕だけの言うことを聞いて依存してくれたらいいのにという支配欲まで芽生えてしまった
最終的には自分が逆に日向に依存し,日向が居ないと駄目になってしまった
そして今は自分にどうやったら影山飛雄を排除できるかという考えをしている
日向は警戒心が無く,お前にコミュ力も高い
とんだ天然人たらしなのでライバルは元々多かった
だがその中でも1番影山が邪魔な存在になっていた
確かあいつは日向に独りぼっちだった状況から助けられたと資料に載っていたはず
なら依存するのも不思議では無い
だがしかし,日向は僕のものなのだ
例え日向があいつを選ぼうと,ほかの奴と幸せになろうと,そんなことは関係ない
他のやつにとられるのならそこから奪えばいいだけの話
日向を奪い,自分のものにする
それが僕の宿命であり,使命なのだ
日向は僕のことを嫌っている様子は無い,これっぽっちも
その証拠に僕があげた某白い犬のぬいぐるみも大切に抱きしめている
そして僕が料理できないと嘘をつけば僕に手料理を振舞ってくれる
そして作り置きもしてくれるなんていい嫁なのだろうか
日向は僕のものであり,僕は日向のものなのだ
決して日向が僕に恋愛感情をもちあわせていなくても
僕は今も日向をぐっちゃぐちゃに壊して,僕の部屋に監禁するのを我慢しているのだ
いつかそれが許されて,僕のやりたい放題にさせてくれるのなら僕は嬉しいよ
だから──
月「待っててね…日向…♡」
❦ℯꫛᎴ❧
ꕤ︎︎軽く自己紹介⬇
・日向 翔陽 (19歳)
烏野大学に通っており,頭は弱いものの何とか頑張ってる
元々警戒心は弱いが,完全に心を開いた人には警戒心が0になる為,
彼の周りの人はいつか襲われるのではないかと気が気では無い
また,本人も自覚なし
月島は愛想がいい人だと思ってるが皆は自分が言ってることを信じてくれない 何故だ
・月島 蛍(18歳)
日向と同じく烏野大学に通っている
頭はめっぽう良く,たまに日向に個別授業をしているときがある
高校の頃バレーをしていたが,高校までの決めていたのでそれ以降はやっていない
自分のテリトリーにズカズカ入り込んで来る人は嫌いだが日向は寧ろウェルカム状態
日向にあげた某白い犬のぬいぐるみの中には盗聴器が,クーラーの上にはカメラを仕組んだ張本人(尚,日向が気づく気配無し)
日向にとても甘い,そしていつか日向を壊すのが夢 怖いね
・影山 飛雄 (18歳)
上2人と同じく烏野大学通い中
頭は日向よりも悪く,なぜ受かったかと言うとバレー推薦がきたため(それでも割と危ういので頑張ってる)
幼少期からバレーを始めており,過去に色々あったものの日向のお陰で和解することもできた
日向に依存しているわけでもないが,自分の1番特別な人は誰かと聞かれたら真っ先に「日向」と答える尚,恋愛感情は持ち合わせてない(2番目はバボちゃん)
月島を割とまじで嫌っており,日向が「あいついい人だよ」と言う度に病院連れてってやろーかと本気で考える 辛辣
・某白い犬のぬいぐるみ
スヌ○ピーのぬいぐるみ
可愛い