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蒼 「 君は死にたいんでしょ ? 」
にぱっと効果音が付きそうな笑顔を浮かべ 、
えげつない事を言い出す彼 。
もちろん 、 その通りなのだが ⋯ 。
桃 「 いやまぁ ⋯ 、 そうだけど 。 御前と俺が一緒に死ぬんだろ ? 」
多分 、 此奴が言いたい事はこれだろう 。
回りくどい言い方しないでほしい 。
蒼 「 え ? うん 」
ほら 、 ビンゴ 。
なら俺が思う事は只一つ 。
桃 「 御前に何の関係がある 。 」
桃 「 御前は勝手に死ねば良いだろ 。 」
俺は間違ったことは言っていない 。
これが普通の返答 。
俺が正常で 、 此奴が異常 。
それは紛れもない事実 。
蒼 「 え ~ ? 、 でもさ 、 一人で生きて 、 一人で死ぬ 。 」
蒼 「 それってさ 、 _______ 。 」
蒼 「 寂しいと思わない っ ? 、 笑 」
何だか 、 俺の人生を馬鹿にされたような気分だった 。
でも 、 これに言い返せる訳が無い 。
言い返せる筈が無いんだ 。
だって 、 これもまた事実だから 。
桃 「 ⋯⋯⋯ 、 」
俺はまだ死なない 。
いや 、 俺は今きっと死ねない 。
なんとなくだが 、 そう感じた 。
桃 「 そう思うのは御前だけ 。 御前は勝手に死ねよ 。 」
そんな台詞を捨てて 、
今度こそ 、 俺は立ち去った 。
なんでだろう 。
何故か自分が凄く愚かに感じる 。
そっと口を抑えて 、
吐き出してしまいそうな黒くてグチャグチャしたナニカを飲み込んだ 。
このまま 、 そのナニカに飲み込まれて 、
死ぬことが出来たら良いのに 。
なんて馬鹿げたことを考える俺は 、
やはり愚かだ 。