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天高く馬肥ゆる秋のこと。一頭の美しいホルスタインを見た女王はふと思いました。
「この牛の乳のように白い肌と、黒い髪、そして乳器のような桃色の唇を持った子が欲しい…」と。
数ヶ月後のクリスマスイブイブに女王は玉のように可愛らしい男の子を産み『柔太朗』と名づけました。
しかし、産後の肥立が悪く女王はしばらくして亡くなってしまいました。
悲しみに暮れた王様でしたが、柔太朗のために新しい継母を迎えることにしました。
新たな王妃はとても美しい女性でしたが、真実しか言わない関西弁を話す不思議な鏡にのめり込み、美しく育っていく柔太朗を嫌いました。
そして王妃は柔太朗の名前を取り上げて『白牛姫』と呼びました。
※💛さんと❤️さんには二役演じてもらってます。
王妃💛「鏡よ鏡、この世でいちばん美しいのはだぁれ?」
鏡❤️「それは王妃様…って言いたいところやねんけどな。
最近は白牛姫がめっちゃ来てんねん。
TikTok見てみ?白牛姫ばっかやで?」
王妃💛「…え、その、てぃっくとっくってのは信用できる情報なの?」
鏡❤️「王妃様知らんの?今、若者の間でバズってるSNSやん」
王妃💛「…えすえぬえす?…バ、バズる?」
鏡❤️「そんでな、この前美牛コンテストってのがあってんけど、白牛姫が世界でいちばん美しいって言われてたで☆」
王妃💛「………っ!!」
怒り狂った王妃様は信者の狩人を呼び、白牛姫を森に連れ出しいてこますように命じました。
🤍「狩人さん。本当にここで美味しい白子の天ぷらが食べられるんですか?」
狩人「…そうですよ」
🤍「私、カウンターのお店ばかり行くのでこんな大自然で食べるのは初めて」
城からどんどん離れても白牛姫は全く不審がりません。
狩人はこの美しく、そして呆れるほどおバカな姫をいてこますことはできませんでした。
狩人「白牛姫、ぶっちゃけあなたは王妃様に嫌われています。このままお城にいては危ないので森の中でひっそり暮らしてください」
狩人はそういうと白牛姫を森に残してお城へ帰って行きました。
白牛姫はサッカーボールを追いかけるのに夢中で狩人がいなくなったことに気が付きません。
🤍「…あれ?」
夕暮れになりやっと白牛姫はひとりぼっちになっていることに気が付きました。
そこで、白牛姫は白子の天ぷらを探してさらに森の中へ進んで行きました。
🤍「いい匂い…こっち?…」
しばらく歩いていくと、煙突から美味しい匂いを出している小屋が見えました。
🤍「チーズの味がする…うーん、大好き…」
白牛姫は小屋に入ると鍋にあったシチューを食べました。
そしてお腹がいっぱいになり寝てしまいました。
しばらくして4人のこびとが帰ってきました。
💙「なぁなぁ、家の扉開いてねんけど…」
🩷「舜太、また鍵閉め忘れただろ」
❤️「えー俺ちゃうよ。勇ちゃんでしょ?忘れ物取りに戻ってたやん」
💙「そんなんええからさ、はよ家ん中確認せな」
❤️「あっ!待って…夜ご飯のシチューめっちゃ減ってんで!」
🩷「マジかよ」
💛「…でしょうね」
💙「ちょいちょい…なんでそんな冷静なん?泥棒かも知らんやん」
💛「や、犯人絶対この人でしょ…」
4人はベッドですやすや寝ている白牛姫を見ました。
🩷💙❤️「「「あれ、ビジュいいじゃん…」」」
💛「あ、そういう感じでいくんすね…まぁいいけど」
4人は残ったシチューを男気じゃんけんで分け合うと白牛姫が起きるのを待つことにしました。
王妃💛「鏡よ鏡、この世でいちばん美しいのはだぁれ?」
鏡❤️「王妃様って言わないと鏡を叩き割ったりするんちゃうん?せぇへん?
じゃあ…言わしてもらうけど、やっぱ西の森でこびとと暮らす白牛姫やんなぁ…」
王妃💛「…忌々しい白牛姫…ここは私が厳しく芸能界における上下関係を教えてあげるわ…」
王妃様は狩人が自分に嘘の報告をしたことを悟りました。
王妃💛「…ところで鏡、この世でいちばんダンスが上手いのはだあれ?」
鏡❤️「あぁ〜それは、西の森に住む青色のこびとやな!」
王妃💛「じゃ、じゃあ、歌声がキレイなのは?」
鏡❤️「そんなん、西の森に住む黄色のこびとに決まっとるやん」
王妃💛「そう、そうよね…それは文句はないわ…」
王妃様は白牛姫とついでに4人のこびとも始末することにしました。
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続き楽しみにしてます😊
