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紫)「荷物整理してくる。」
桃)、
財布と、、携帯ゲーム、、、
あとナイフも___
必要だと思うものはとりあえず詰めこむ。
ふと、棚の上に目をやった。
かつての俺と、’’’かつての友達’’’の笑顔が、
時が止まったように、写真に閉じ込められている。
こんなに心から笑えたの、いつが最後だっけ。
そう思った途端、俺は写真立てを地面に放り投げた。
ガシャン_
あ、割れた。
俺とあいつの関係にある日突然ヒビが入ったように、あっけなく割れた写真立てを眺めた。
そんな時、俺を救ってくれたのが、らん。お前だったよな。
___ああ゛また考えてしまう。この気持ちは捨てると決めたはずなのに
桃)「いるまぁー、?なんか落とした、?大丈夫?」
紫)「あ、ああ。なんでもない。ちょっと待て」
らんの声で、現実に戻る。
まあ、今の俺にとっては、もういらないんだけどね。
そう呟く俺の声には、寂しさも混じっていた。自分でも感じた。
俺は逃げるように家を出た。
紫)「ちょっと遅くなった、すまん。
そろそろ行くか。」
桃)「ほんとに良いの?申し訳ない…やっぱいるまは…
紫)「良いんだ。俺の判断。」
そして、二人で歩き出した。
振り返ろうとしたけど、やっぱりやめた。
ここで振り返ったら、決意が揺らぐ気がしたからだ。