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人目を気にして逃げる アノコ
僕とは話してくれる アノコ
アノコの噂ってほんと?
アノコはバケモノのコなんだって
ニンゲンじゃないよ、
裏でニンゲンを食い散らかしているんだ
br 「きりや ~ ん!」
kr 「なんだよ、今日は一段とうるさいな w」
br 「今日Nakamu達一緒に帰れないって ~ !」
kr 「彼奴ら皆部活あんのか 、」
br 「今日もあるよ ~ って項垂れてたよ w 帰宅部の僕には大変さがよく分からないけど」
きりやんと分かれた後は 住宅街の間を通って帰った
住宅街の中にある公園、 もうそろそろ学校から帰ってきた小学生たちで埋もれるのだろう
そのとき 公園の隅にある自販機を使っている子に目がいった
黒で緑のラインが入ったパーカーを深く被り 少し体を伸ばして上のボタンを押そうとしている
あの子は…
バケモノのコ だ、
よく噂されている 隣のクラスのコだっけ、学校では1回も見たことないけど
なんか 人を食べている とか、
br 「ねぇ ! 君 !」
こちらを思いっきり睨みつけたあと 早歩きで逃げるように歩き出した
少し話してみたくて 追いかけると 体力が無いのだろう、 すぐに息切れをし 止まった
_ 「なんだよ、またバケモノ扱いか? 」
br 「違うよ ! 話してみたかっただけ」
_ 「…話すことなんて何もねぇよ」
「お前もバケモノと話してるなんて知られたら 煙たがられるだけだぞ」
br 「それは別にどうでもいいよ」
「てか ほんとにバケモノなの? 普通の人間にしか見えないんだけど 」
_ 「見た目だけ、な」
「だから小学生までは周りも仲良くしてくれた、中学校でなんでかバレたんだよ」
br 「僕と放課後毎日話そうよ !」
_ 「は? …どういう流れ?」
br 「僕帰宅部だから毎日暇なんだよね ~ 」
「それに 君と話すの楽しいかもって思ったから」
_ 「分かったよ、 少しだけな 」
「俺 あんまり外得意じゃねぇし」
そんな約束を交わして その日は分かれた
shk視点
_
いつも通りコンビニにでも行こうとしたけど その日はなんだか面倒くさく感じて 自販機に行った
話しかけてくるやつは大体 暴言を吐いて逃げるだけだから 普通に話してくれるニンゲンは珍しいと思って その約束を飲み込んだ
br視点
_
次の日は名前を聞き忘れていたから聞いた
シャークんっていうらしい、
バケモノ についても話してくれた
別にニンゲンを食っているわけではなくて 他の動物の血を摂取している
バケモノ から生まれたけど 母親も父親も分からず 母親の親戚と名乗るおじさんに育ててもらっている
難しそうな話だな なんて思いながら そこまで怖がるほどでもないな とも思っていた
br 「シャークん!」
shk 「今日は早かったな、w」
br 「先生に呼び出しくらわなかったからね !」
「てか、血ついてるよ」
shk 「まぁ 手はいつも袖で隠してるしいいや って」
br 「お風呂は!?」
shk 「水浴びるの苦手だし ニンゲンみたいにそんなに汗もかかねぇから」
風呂キャンはやばい、 と思って とりあえず僕の家に来させた
shk 「だから!犬とかと同じだって!」
「彼奴ら飼われてても月一とかでしか入ってねぇだろ!?」
どうしても 風呂が嫌いなのか駄々をこねだしたが無理矢理お風呂に入れた
適当な服を選んで制服から脱ぎ変え 風呂場に入ると 圧倒的不満そうな顔で体を濡らしていた
br 「これ何の血!?」
腕についた血を見てそう聞くと 覚えてない と言われた
shk 「なんか犬みてぇな扱いでイラつく」
髪を洗ってあげていると そう言われたため
br 「犬と同じって言ってたじゃん」
と返すと また不安そうな顔に戻った
髪も乾かし終わり 服も洗うため 自分の服を貸した
br 「やっぱちっちゃいね」
shk 「は? まだ成長期がきてねぇだけだから 多分」
br 「普通のご飯って食べれないの?」
shk 「食べれるけど 腹にたまらないだけ」
br 「フードファイター目指せるじゃん」
なんて言ったら冷たい目線を感じたから 何もなかったことにした
家では ほぼ1人らしくて 1日に1回おじさんが来て少し話すくらいらしい
br 「僕の家いてもいいよ !」
「そしたらお風呂も毎日いれてあげられるし 一緒にいられるからね」
shk 「風呂は別にいいんだけど、… 普通に考えてお前会ったばかりの奴信じすぎだろ」
「何するかわからないんだぞ、あんな噂たってるくらいだし」
br 「平気 !お風呂に入れても暴れなかったから !」
shk 「がちで犬扱いじゃん、」
興味本位から話しかけたあの日から
ニンゲンの僕と バケモノのコのシャークん
の関係が始まった
噂でしか聞いた事のないアノコ についてどんどん知れるのが嬉しくて 話すのがすっごい楽しくて 大好きな時間だった
また明日、
この言葉が叶うかは分からない
相手は僕達ニンゲンと違うから何があるかなんてより分からない
でも 毎日少し口角を上げて話してくれる姿が好きで期待する
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新連載です 💞
カプ募集してたんですけど 早く書きたくて爆速で打ち切っちゃいました 🙇🏻♀️💦
良ければ最後までご愛読ください 🐇🩷