前編は「昼編」です
ーーー
チャイムがなる、午後のカウントダウンが始まる。
チョークの音が教室に広がる。先生の声、寝ている人、先生に隠れて絵を描く人、コソコソ遊ぶ人。このつまらない時間が過ぎるのを待つ。
ー16:37ー下校
帰る時間。
昼間の生徒は校舎裏、授業に集中できなかった人は職員室。
帰る人は帰り、部活のある人は部活へと。
自分は今日塾があるので帰った。家に着いても変わらない。
誰もいない両親は仕事へ行っている。
塾の支度をしてなんとなく寝転ぶ
「嗚呼…結局これが1番落ち着く…」
寝転ぶと寝たくなってしまう。ぼくは瞼が重くなりそのままカーペットの上で寝てしまった。
起きると19:30分、塾の20分前だった。
ぼくは動きたくないが起き上がった。
塾へと向かった。
ゆっくりと薄暗い道を歩く。現在の季節は秋。道は薄暗い。
でも、街路灯の明かりが薄暗い夜道を照らしてくれた。街路灯が眩しい。とても眩しい。
見ていると何故か頭が痛くなる。
ゆっくりと歩いているつもりがあっという間に塾の前だった。
塾の時間が過ぎていく。土曜日に生徒指導会という物があるらしい。中3の受験生向けらしい。
塾が終わり帰る。時間は22:30だった先程よりも暗い。とても暗い。
携帯を開くと母と父からのメッセージがあった。
「ごめんねはるか。お母さんとお父さん今日は会社の仕事があって帰りが遅くなると思いわ。塾が終わったら先に寝てちょうだいね。」
お母さんからの冷たいメッセージだった。母とのやり取りは全てこう言う物である。
母と父は大きい会社の課長を務めているらしく、いつも帰りが遅い。
家に着いた。
とても暗い。
寒い。
怖い。
何が怖いのかぼくには分からない。
暗いのが怖いのか1人が怖いのか。
結構前からずっとぼくはおかしい。
急に恐怖心が湧き上がったり
急にネガティブになったり
何もされてないのに、何もしてないのに
こんな生活はもう嫌だ……
ベランダを見る。
救われる。
解放される。
ーーーーー
AM.07:10
こんな日々がいつか終わることを望んでしまう
今日もぼくはこんな日常を繰り返す。
明日も
明後日も
これからずっと。
ーーーーーーーーEND
この世界には数々何もされていない、何もしていないのに自分の生活に生気を感じ取れない人や生きててつまらない人がいると思います。
もしかしたらこれを見てくれている人の中にもいると思います。
自分を信じてとか無理に生きてなどは言いません。自分は何も言えませんが
自分はそんな人達は生きている『人』だが『生きていない』生活を送っている人々、生活の色がない人だと思います。
そんな人達に、いつか全てを投げ飛ばして自分の生活に色を塗ってあげてください。