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白玉くん
103
碧
117
#らんいる
くらげ
55,576
朝日が港全体を照らし始める。
赤く染まっていた空は、少しずつ青さを取り戻していた。
その光の中で、いるまと黒崎は静かに向かい合う。
誰も言葉を発しない。
風だけが、二人の間を吹き抜けていった。
🎼🔫「ここまで来るとは思わなかった。」
🎼📢「俺もだ。」
🎼🔫「……あの日、お前を拾った時は、最高の駒になると思った。」
🎼📢「俺は駒じゃない。」
🎼🔫「今ならそう言えるか。」
黒崎は小さく笑い、ゆっくりと拳銃を下ろした。
🎼🔫「白。」
🎼🕶️「……。」
🎼🔫「お前も、最後まで裏切るとはな。」
白は静かに一歩前へ出る。
🎼🕶️「裏切ったんじゃない。」
🎼🕶️「やっと、自分で選んだだけだ。」
黒崎は目を閉じ、小さく息をつく。
🎼🔫「そうか。」
その瞬間。
黒崎の部下たちが一斉に銃を構えた。
🎼🔫「撃て!」
港に銃声が響く。
🎼📢「伏せろ!」
いるまはらんを守るように前へ出る。
白は近くのコンテナへ身を寄せ、周囲を見渡した。
🎼🕶️「いるま!」
🎼📢「分かってる!」
三人は連携しながら、出口へ向かって少しずつ進む。
らんも物陰に身を隠しながら、落ち着いて周囲を確認していた。
🎼🌸(前みたいに、怖いだけじゃない。)
震えは残っている。
それでも、前を向ける。
やがて、遠くからサイレンの音が聞こえてきた。
🚨「ウゥー……ウゥー……」
黒崎の部下たちがざわめく。
🎼🔫「……来たか。」
白が静かに笑う。
🎼🕶️「組織の記録は、もう外に渡してある。」
🎼🕶️「全部終わりだ。」
黒崎はしばらく空を見上げていた。
そして、ゆっくりと拳銃を地面へ置く。
🎼🔫「俺の負けだ。」
部下たちも次々と武器を下ろしていく。
港に張り詰めていた緊張が、少しずつほどけていった。
🎼🌸「……終わった?」
🎼📢「あぁ。」
いるまは大きく息を吐いた。
長かった逃亡。
過去との戦い。
そして、自分自身との戦い。
ようやく終わった。
白がゆっくり近づく。
🎼🕶️「よく生き延びたな。」
🎼📢「白のおかげだ。」
白は少し照れたように笑う。
🎼🕶️「違う。」
🎼🕶️「お前が、自分で未来を選んだからだ。」
いるまはらんを見る。
らんも笑っていた。
あの怯えていた高校生の面影はまだ残っている。
それでも、その笑顔は以前よりずっと穏やかだった。
🎼🌸「帰ろう。」
🎼📢「あぁ。」
🎼🌸「今度は逃げるためじゃなくて。」
🎼📢「新しい人生を始めるためにな。」
三人は並んで港を歩き出す。
昇りきった朝日が、その背中を優しく照らしていた。
コメント
1件
おっと、ついに決着か…! 「お前が自分で未来を選んだからだ」って台詞、めちゃくちゃグッときたわ。白さん、本当にかっこいい。 らんが「怖いだけじゃない」って震えながらも前を向いてる描写、成長を感じられて泣ける。 朝日の中を歩き出すラスト、長かった旅の終わりにふさわしい清々しさだった。お疲れさま、いるま! いい物語をありがとう🔥