付箋

赤黄

学パロ

6時間目の英語の授業。

午後の授業ということもあり大半の生徒が机に突っ伏している

そんな中気だるそうにはしているもののしっかりとノートをとっている茶髪の生徒

みことの視線は彼—–ひまなつに釘付けだ。

やっぱりかっこいいなぁなんて思いながら彼を眺める

最近は特にかっこよくなってる気がする。なんでやろう

そう思い、授業中だが気になって机の下で検索をしてみる

すると『好きな人がかっこよく見える心理学』とトップに現れた

好き？、、、、俺なっちゃんのことが好きやったんか。確かにしっくりくるかも

しみじみしながら筆箱から付箋を取り出して『好き』と書いてみる

、、、いや、俺は授業中に何しとるんやろう

冷静に恥ずかしくなり付箋をポッケに突っ込む

今は授業をちゃんと受けなきゃ

---

帰りの会が終わりクラスメイトが各々に帰宅していく

俺も帰りの準備を進めているとなっちゃんが近づいてきた

赤）みこと、わりぃ今日は一緒にかえれないわ

赤）先生に呼び出されちゃって

黄）え！なっちゃん何したん笑

赤）それが心当たりねぇんだよなぁ、、

黄）ふふっ、まぁ頑張ってね笑

赤）おう、ありがとう。また明日な

黄）ばいばーい！

挨拶を交わしなっちゃんと別れる

ほんまになっちゃん何したんやろう、笑

でも、一緒に帰れないのちょっと寂しいな。。

なんて思って歩いているといつのまにか玄関についていた

時間もちょっと遅いからか玄関には人がほとんどいなかった

代わりに季節の変わり目を教えるかのように冷たい風が吹いていた

えぇ、思ってたよりさむっ

そういえば今朝念のためジャンパー持ってきたけ、、

人いないしここでジャンパー出しちゃおう

鞄を開けてお気に入りのジャンバーを取り出す

これ、俺の好きな黄色と深い赤色の模様が可愛いんだよなぁなんて思いながら着終えると視界の端に紙切れが見えた

拾ってみると授業中に俺が書いた『好き』と書かれた付箋。

ジャンパー着る時に落ちちゃったのか。

でもジャンパーにポケットないし鞄も閉めちゃったからしまうのめんどくさいな

うーん、、、靴箱に入れちゃうか。明日の朝片付けよう

そう考え靴箱に付箋をしまう

、。。一応見られたら恥ずかしいので靴箱の奥に入れておいた

その日は学校を出て凍えながら帰った。

とんだ失態に気づかずに。。。。。

---

次の日学校へ行くとなっちゃんがすでに教室にいた

彼はいつも遅刻ギリギリにくるのに。珍しいななんて思いながら声をかける

黄）なっちゃん！おはよう

赤）！。お、おはよう

なんかよそよそしい気がする、、？

どうしたんやろう

黄）なっちゃん？どうしたん？

赤）、、ちょっと話があるんだけどいいか？

黄）う、うん！

珍しい。

なっちゃんのことだからまたよからぬことでも考えているのかと思ったが

彼は今までに見たことがないほど真剣な顔をしていた

空き教室についたところでずっと前を向いていた彼が振り返る

赤）その、みこと！

黄）はいっ！？

いきなり出された彼の大きな声にびっくりして反射で返事をしてしまった

赤）お、俺も！みことが好きです

黄）、、、ほぇ？

黄）なんのこと、、？

赤）え、？

赤）これみことじゃないの？

そう言い、差し出された彼の手には紛れもなく俺が書いた『好き』と書かれた昨日の付箋。

、、、、、、、え。あ、！？なんでなっちゃんが持ってるの、、

黄）なんでなっちゃんが持っとるん、、？

赤）え、俺の靴箱に入ってたけど

うわぁ、昨日のおれのばかぁ、なんで靴箱間違えてるん、、。

赤）は、、これ俺宛じゃないの？

黄）う、その。、。。

赤）、、、

赤）ねぇ、みこと。これ誰に渡すつもりだったの

黄）、、、、、。

赤）ねぇ、聞いてるんだけど。答えて？（圧）

黄）、。。ちゃん、

赤）なんて言った？

黄）なっちゃんが好きなの！！！//

赤）っ！

恥ずかしくなり俺は180度姿勢を変える

よし。よく言った俺。逃げよう。あとは未来の俺に任せる

そう思い足を進めようとするが、すぐになっちゃんのバックハグにより拒まれてしまった。

黄）！？///

赤）みーこと

俺の耳元で彼がニヤニヤしながら低音が囁いてくる。

少しこしょがしいからやめて欲しい。、、あと恥ずかしい//

黄）、、、、なに

赤）俺も好き。

黄）へ

赤）みことが大好きだよ

赤）だから俺と付き合って？

黄）ふぇ、え、はい/// お願いします

赤）ふっ、ありがと。

なっちゃんはそう言うともう一度軽く俺を抱きしめてから俺から離れた。

赤）いやー、マジで焦った

赤）みことが俺じゃないやつに告白したんかと思って

黄）、、俺はなっちゃんが大好きやで？

赤）、、。なんでそう言うことは真顔で言えんだよ//

そう言う彼の顔は今までにも見たことがないほど真っ赤だった。