注意事項
・この作品はwrwrd様の二次創作です。
・本人様とは関係ありません。
・検索避けに協力してください。
・軍パロです。
・この作品は続編となってます。
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ci という折り紙人間が居なくなって、3年という時が経とうとしていた。
W国の幹部は、あれからまるで太陽のない世界のように、真っ暗な雰囲気に包まれていた。
喋るのは、本当に必要最低限で、笑うことなんて、もう3年間見ていない。
折り紙とはいえ、ci はとても輝かしい存在だった。
まるで、太陽のように。
いや、太陽だったのかもしれない。
太陽は時間が経てば、沈んでしまう。
でも、また時間が経てば?
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mb「総統様!!」
ああ、寝不足で倒れそうだ。
mb「総統様…?」
頭痛い。目の前もぐるぐるだ。
mb「総統様!!」
ci。 ciに会いたい。
ut「grちゃん。」
gr「…はッ、」
mb「ああ、総統様…。」
ずっと呼ばれてたようだ。
要件を聞くと、ソイツはよく分からない事を言った。
mb「変な子供が居るんですよ!!軍基地に入ってきて!!」
「恐らく、捨て子かと…。」
gr「…はあ、子供だぁ?」
mb「はい…来てくださりませんか?」
gr「仕方ない…。」
重たい身体を持ち上げて歩き出す。
暫くして、なんだか。
世界が明るくなったような気がした。
mb「あ、この子です!!」
?「うわぁぁぁんッ、!!」
確証はない。でも、確かに。
ソイツは太陽のようだった。
一般兵に抱かれて泣き叫ぶ、その子供を抱き締めてやった。
まだ、5歳も行って無さそうだ。
すると、子供はすんと泣き止んだ。
静かにこちらを見ていた。
何かと瞳を合わせる。
その瞳は、綺麗な橙色だった。
ズキリ。
彼を連想させる色。
?「あうっ…!!」
嬉しそうに、その瞳が細くなる。
そして、きゃっきゃっと私の頬に手を当てた。
gr「……。」
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自室に連れて帰り、幹部を呼び出した。
皆は、その子供を見て、ぱあっと瞳に光を宿した。
shp「…え、」
?「あうー…!!」
子供は、てちてちとはいはいでshpに近寄った。
shpはゆっくりと子供を抱き上げた。
すると、子供はshpの濃いクマを撫で始めた。
shp「…っ、、、ッ、、。」
shpはボロボロと泣き出してしまった。
子供を必死に抱きしめて、離すまいと。
子供は嫌がることなく、shpに抱きしめられていた。
そして、くるりと皆を見た。
ci「たらいまっ」
子供の喋り方で、上手く聞き取れない。
でも、確かにそれは帰ってきた。
太陽は沈んでも、昇ってくる。
最初から、心配なかったんだな。
ci、おかえり。
皆で一斉に声をかけた。
ciは、子供ながらも返事をしてくれた。
その瞳には、綺麗に光る涙を浮かべていた。
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あれから1ヶ月が経った。
W国は元の調子に戻り、絶好調だ。
ciはというと、だいぶ喋れるようになり、ちゃんと会話できるようになった。
神様は優しいな。
ciを、人間としてまたこの世界に宿してくれるなんて。
ci「utせうせぇっ…!!」
頼りない口調だが、ちゃんとciだ。
俺のことを知っている。
可愛らしくはいはいで近寄るciの脇に手を入れて、抱き上げる。
ci「あー。たばこすってうー。」
ut「あれ、バレた?」
ci「においしてんで。からだにわうい。」
ut「ええんですー。」
むちむちと、小さな手で頬を叩かれる。
叩かれる…ぺちんって。
水色髪は、ぽむぽむと触れる。
橙色の瞳は、綺麗に輝く。
同じ。俺の知っている彼だ。
ut「…お前が前くらいの歳に戻る時、俺らは死んでしまうんやろか。」
なんて、暗いことを呟いてみた。
俺らとciの今の歳の差はとても開いている。
ciが成人したら、俺らはもうおじいちゃんだな。
ciはぷくっと頬を膨らませていた。
ci「そしたら、またらいせであおうな。」
「おれ、はなれたうないもん。」
ut「ふふ。ciは俺らの太陽様やもんね。心配いらんわ。」
ci「たいよう?なんで?」
ut「知らんでええよー。」
ciの膨らんだ頬をつんっと続くと、へぷっと息を出した。
ciは俺らの太陽様だもんな。
離れても、また昇ってきてくれるわ。きっと。
いや、絶対。
記憶が無くても、直感的に気づきそう。
だって、こんなに輝いている人間なんて、何処にもいない。
俺らの運命みたいなもんじゃないか?
なんて、思ったりもする。
ci「…utせうせい、ないとうよ?」
「つらいことがあったん…?」
俺は泣いていたようだ。
ciが悲しそうにこちらを見ている。
そうか。俺がこいつの前で泣いたのは、辛い時だけだ。
ut「嬉しいねん。これ、嬉し涙やねん。」
「ciと、また会えて、どれだけ嬉しいことか。」
そういうと、ciもほろりと涙を流した。
咄嗟に、急いでその涙を拭おうとする。
ciは笑った。
ci「おれも、うれしい。これも、うれしなみだかな。」
手を止める。
そうだ。こいつはもう好きなだけ泣けるんだ。
ciの頬をつたる綺麗な涙を見つめる。
ぐすんなんて可愛らしい。
ci「なみだって、きれいなほうせきやね。」
ut「俺もそう思う。」
来世の事なんか、どうでもいいや。
今を照らす太陽を、俺たちは見上げてればいい。
こたつに潜りたいと心から思ってます。
コメント
8件
よかったねぇえええ😭😭😭 消えちゃうこともなくなったし、いくらでも泣けるね😌💕 太陽のところまで考えられてるのはさすがにすごすぎますよ👏👏 今回も神作品ありがとうございます🫶
泣きました … 天才ですね 、「太陽は沈んでも時間が経てば昇る」 心臓にぶっ刺さりました … () やはり太陽(ci)は大切な存在ですね 。人は太陽に照らされて生きてるんだから太陽がないと月も輝けないですもんね ((何言ってるんだろ ciくんには折り紙人間としてじゃなくて普通の人間として幸せになって欲しい … !