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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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注意事項

・この作品はwrwrd様の二次創作です。

・本人様とは関係ありません。

・検索避けに協力してください。

・軍パロです。

・この作品は続編となってます。

ワンクッション































───────────

ci という折り紙人間が居なくなって、3年という時が経とうとしていた。

W国の幹部は、あれからまるで太陽のない世界のように、真っ暗な雰囲気に包まれていた。

喋るのは、本当に必要最低限で、笑うことなんて、もう3年間見ていない。


折り紙とはいえ、ci はとても輝かしい存在だった。

まるで、太陽のように。

いや、太陽だったのかもしれない。


太陽は時間が経てば、沈んでしまう。

でも、また時間が経てば?




















──────────

mb「総統様!!」

ああ、寝不足で倒れそうだ。

mb「総統様…?」

頭痛い。目の前もぐるぐるだ。

mb「総統様!!」

ci。 ciに会いたい。

ut「grちゃん。」

gr「…はッ、」

mb「ああ、総統様…。」

ずっと呼ばれてたようだ。

要件を聞くと、ソイツはよく分からない事を言った。

mb「変な子供が居るんですよ!!軍基地に入ってきて!!」

「恐らく、捨て子かと…。」

gr「…はあ、子供だぁ?」

mb「はい…来てくださりませんか?」

gr「仕方ない…。」

重たい身体を持ち上げて歩き出す。

暫くして、なんだか。

世界が明るくなったような気がした。


mb「あ、この子です!!」








?「うわぁぁぁんッ、!!」




確証はない。でも、確かに。

ソイツは太陽のようだった。

一般兵に抱かれて泣き叫ぶ、その子供を抱き締めてやった。

まだ、5歳も行って無さそうだ。

すると、子供はすんと泣き止んだ。

静かにこちらを見ていた。

何かと瞳を合わせる。

その瞳は、綺麗な橙色だった。

ズキリ。

彼を連想させる色。


?「あうっ…!!」

嬉しそうに、その瞳が細くなる。

そして、きゃっきゃっと私の頬に手を当てた。

gr「……。」

















───────────

自室に連れて帰り、幹部を呼び出した。

皆は、その子供を見て、ぱあっと瞳に光を宿した。

shp「…え、」

?「あうー…!!」

子供は、てちてちとはいはいでshpに近寄った。

shpはゆっくりと子供を抱き上げた。

すると、子供はshpの濃いクマを撫で始めた。

shp「…っ、、、ッ、、。」

shpはボロボロと泣き出してしまった。

子供を必死に抱きしめて、離すまいと。

子供は嫌がることなく、shpに抱きしめられていた。

そして、くるりと皆を見た。








ci「たらいまっ」











子供の喋り方で、上手く聞き取れない。

でも、確かにそれは帰ってきた。

太陽は沈んでも、昇ってくる。

最初から、心配なかったんだな。

ci、おかえり。


皆で一斉に声をかけた。

ciは、子供ながらも返事をしてくれた。

その瞳には、綺麗に光る涙を浮かべていた。














───────────

あれから1ヶ月が経った。

W国は元の調子に戻り、絶好調だ。

ciはというと、だいぶ喋れるようになり、ちゃんと会話できるようになった。

神様は優しいな。

ciを、人間としてまたこの世界に宿してくれるなんて。

ci「utせうせぇっ…!!」

頼りない口調だが、ちゃんとciだ。

俺のことを知っている。

可愛らしくはいはいで近寄るciの脇に手を入れて、抱き上げる。

ci「あー。たばこすってうー。」

ut「あれ、バレた?」

ci「においしてんで。からだにわうい。」

ut「ええんですー。」

むちむちと、小さな手で頬を叩かれる。

叩かれる…ぺちんって。

水色髪は、ぽむぽむと触れる。

橙色の瞳は、綺麗に輝く。

同じ。俺の知っている彼だ。

ut「…お前が前くらいの歳に戻る時、俺らは死んでしまうんやろか。」

なんて、暗いことを呟いてみた。

俺らとciの今の歳の差はとても開いている。

ciが成人したら、俺らはもうおじいちゃんだな。

ciはぷくっと頬を膨らませていた。

ci「そしたら、またらいせであおうな。」

「おれ、はなれたうないもん。」

ut「ふふ。ciは俺らの太陽様やもんね。心配いらんわ。」

ci「たいよう?なんで?」

ut「知らんでええよー。」

ciの膨らんだ頬をつんっと続くと、へぷっと息を出した。

ciは俺らの太陽様だもんな。

離れても、また昇ってきてくれるわ。きっと。

いや、絶対。


記憶が無くても、直感的に気づきそう。

だって、こんなに輝いている人間なんて、何処にもいない。

俺らの運命みたいなもんじゃないか?

なんて、思ったりもする。


ci「…utせうせい、ないとうよ?」

「つらいことがあったん…?」

俺は泣いていたようだ。

ciが悲しそうにこちらを見ている。

そうか。俺がこいつの前で泣いたのは、辛い時だけだ。


ut「嬉しいねん。これ、嬉し涙やねん。」

「ciと、また会えて、どれだけ嬉しいことか。」

そういうと、ciもほろりと涙を流した。

咄嗟に、急いでその涙を拭おうとする。

ciは笑った。

ci「おれも、うれしい。これも、うれしなみだかな。」

手を止める。

そうだ。こいつはもう好きなだけ泣けるんだ。

ciの頬をつたる綺麗な涙を見つめる。

ぐすんなんて可愛らしい。


ci「なみだって、きれいなほうせきやね。」

ut「俺もそう思う。」


来世の事なんか、どうでもいいや。


今を照らす太陽を、俺たちは見上げてればいい。










こたつに潜りたいと心から思ってます。

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