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流桜はキツネコだよ、嘘ついてるのはさ、怖いからこのキツネコが嫌われたらもう流桜しかないから、嫌われないように取り繕いたいけどさ、イラストはどうしてもみんなに見てもらいたいのよ、だから投稿してしまう…騙してたみたいでごめんなさい
『………』
何やら彼女がイヤホンをつけて音楽を聴いていた。画面を覗いてみればそれは明らかに”ボク達”の曲だった。
『なーに聴いてるのっ!』
『わっ!飴村さん…』
そこに表示されていた歌詞にはボクら、FlingPosseのパートの部分が映し出されていた。
『な、なんでもありません!』
そうやってスマホを隠すが何を聴いていかは分かってしまった。だから余計にニヤけてしまうが流月はそうではなかった。
どこか怒ってるような、そんなことが感じ取れた。顔は赤くなり目は寂しそうで眉も少し下がっている。
『すみません、部屋に戻ります』
『え、あ、うん』
そんな会話を交し流月は部屋に戻ったが気になったボクはその曲の部分を1度聞いてみた。
🎼.•*¨*•.¸¸♬🎶•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪
特に何の変哲もないがどこであんな表情をする原因があるのだろう?そう考えてもう一度聞いてみて歌ってみることにした。
『えーと』
『みんなのアイドル乱数の番だ!こう見えてもう成人男子さ!君の涙もう見たくないな、笑顔と寝顔が可愛いからさ………』
原因が見つかった。そう
“笑顔と寝顔が可愛いからさ”である。
『これじゃん、ぜーったい嫉妬してるじゃん』
そうやって思い返してみればおネーサンという言葉も入れば寝顔、という言葉が入ってしまっている。
(正直韻を踏めるようにしなきゃだからしょうがないと思うけど……嫉妬してるやつ〜!!)
とにかく原因が解ったのだから話をしよう。そう思い流月の部屋へ向かった。
『流月〜?鍵開けて〜!!』
そういうも流月は黙り込む、鍵を開ける気配はない、しょうがないある人を呼ぼう。
プルルルルル プルルルルル
『あっ、もしもーし!』
『え、なんで僕の電話番号知ってんの…?』
『あー、キツネコから!』
『あいつ……キツネコめ………』
今話してる相手は以前流月のフリをしてボクに話しかけてきた人、星崎 丹孤(ほしざき にこ)である。
『今ね、流月が、部屋の鍵開けてくんないの!』
『つまり、窓から入れと?』
『まー!そんなところ!早くしてね?』
『あ、はい』
そう裏声で言った。
✩.*˚✩.*˚✩.*˚
『もしもしキツネコ?』
『んー?どしたの流月』
飴村さんが私の部屋の前で誰かと話してるのが分かった、きっと夢野さん達を呼んで無理にでも私にドアを開けさせる気なんだ。そう考えた私は主こと、キツネコに電話した。
『あの、とりあえず家来てくれる?』
『えー、しょうがないなぁ、いいよ』
『あ、ありがとう』
そう会話が終わり、少し安心した。本当はまだもしかしたら他の人も泊めてるのかも?と考えてしまい悲しかった。
(知ってるよ、私が他の女性より劣ってることくらい…)
寝顔というのは誰のだろう。A.R.BがあったのはD.R.Bが終わった後のものだから私の事ではない、そう思うと胸が痛くてしかたがなかった。
ドンドン!
『え、何……』
2階の部屋の窓のはずだから人が叩けるはずがない、そう思いカーテンを開ける。
するとそこにはキツネコの友達のにこちゃん…星崎丹孤がいた。とりあえずなぜ2階の窓を叩けるのだろうと考えているとはい上ってきたことだけは分かった。
『て、る』
びっくりしすぎて身体1つ動かない、そうやってビクビクしていると窓を開ける音がした。
ガチャ ガラガラガラ
『来ちゃった☆』
そういうにこちゃんを前にするともっと頭がおかしくなりそうだった。
『おい!何してんだよ』
そういう女性の声が聞こえた。誰だろうと振り向くとそれは私が呼んでいたキツネコだった。
『え、流月の部屋に入ろうとしてるの』
『下りろ!!』
『やだ!!』
そうやって口喧嘩を始めるが私はそれどころじゃなかった。飴村さんから離れようとしてるだけなのにキツネコの友達が来て部屋に入ってこようとする。そんな恐怖で足がすくんで、何も出来ない。
ドタドタドタ
ガチャ
『え?』
入ってきたのはキツネコだった。どうやら飴村さんが入ってこないようにしてちゃんと鍵も閉めてくれた。
『流月、早く窓閉め……』
『させるもんか!!』
『流月ベッドに隠れてて!!』
そう言われ指示に従うも震えは収まらなかった。
『今度こそ殺されそうなんだよ!』
『お前が流月のフリしたのがわりぃんだろ!!』
聞いたことの無い話までされ頭がおかしくなる、怖くてずっと布団に籠っているが不安で少し覗いてしまう。
✩.*˚✩.*˚✩.*˚
『なんだよ主……』
急に主が家に入ってきてボクを突き飛ばして流月の部屋に入っていった。何故か鍵は開けられたようだが理由は謎だ。
『何話してんだあいつら』
ただ誤解を解きたいだけなのに何故こんなことになってしまったのだろうか、そう考えてるうちにも部屋からは口論が聞こえる。
『やめてよっ、2人とも!!』
そうやって言い放つ流月の声が聞こえた。それを聞いてるのか聞いてないのか知らないが丹孤たちは静かにはならない。
流月がドアに近づいてくるのがわかった。その瞬間流月もボクの気配に気づいたようだ。
『飴村さん……』
『いや、あのさ!流月、ごめん』
『え?』
『あの歌詞は…普通に韻を踏めるようにしなきゃだったからで…それに』
それを言って安心してくれるかは分からない、でもただ誤解は解きたかった。
『ボクってそういうキャラだし!!』
『それ言っていいんですか…?』
『だってそうじゃん!怪しまれないためにこうやっておネーサンと遊ぶんだから!!』
『ふっくっふふふ』
そうやって流月が笑いだした。その声は少し呆れ気味ででもちゃんと面白いって感情が伝わってきて、それが心に染みて嬉しかった。
すると鍵が開いてドアを開ける音がした。そこに立っているのは涙を拭きながら笑っている流月だった。
『ボク流月の涙もうみたくないな』
『なんでですか?』
『笑顔と寝顔が可愛いから!』
『本当?ですね?』
『もちのろん!』
そんな他愛のない話をして誤解は解け(?)よかったと思うが…。
『おい!何うちの流月ビビらせとんねん!!』
『知らないよ!今度こそ殺されそうなのに!!』
このうるさいヤツらがまだ残っていた。流石にうるさすぎるので止めようと思うが、追い出した方が早いだろう。
ポイッ
『『ぎゃああああああああ』』
そんな悲鳴が聞こえたがまぁ大丈夫だろう。そんなところで今回の事件(?)は終わりだがまだ流月が拗ねていた、その理由は──────
『採寸する時女性の方々服脱ぐじゃないですか…』
『当たり前じゃない?』
『じゃあなんで私は抱きついて測るんですか』
『あー、えと』
そう聞かれるとそうだ、でもその理由は少し恥ずかしい、
『流月の下着姿なんてわあ///ってなっちゃうもん、絶対』
『なんですかその理由!!』
『だってだって!!』
✩.*˚✩.*˚✩.*˚
『ねぇ、俺らこのまま?』
『死んでも生き返るけど木の枝に引っかかったまんまは酷いよね』
『丹孤、どうする?』
『さぁ』
『またはい上がれよゴ○ブリ』
『ゴ○ブリ言うな』
〜番外〜
『虚無さんお誕生日おめでとうございます!』
流月はそう言った。それにつられて丹孤も
『おめでとうございます!!!!』
キツネコも最後に
『おめでとう!改めてよろしくね!いつもありがとう!!』
🕊 𝕖𝕟𝕕 𓂃 𓈒𓏸 💗