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ガチ泣したわ、続き楽しみにしてます♪
( ・ ・̥ )
好きだわこれ
5話
選んだ道
あれから1年がたった今。
俺は退院して回復に向かっている。
本当に少ししか食べれない日もたまにあるけど大体の日はちゃんと少しづつ食べているし40kgまで下がった体重も今では47kgまで戻すことが出来た。
けど…
☕「彰人。ご飯は食べれるか?」
🥞「……ブンブン(首を左右に振る)」
☕「…昨日から何も食べていない。流石に少しは食べよう。」
🥞「いらない」
☕「口移しなら食べるか?」
🥞「…そーゆー気分じゃない」
☕「どこか具合が悪いか?」
🥞「もう腹いっぱいだから入んねぇよ、」
☕「胃が小さくなってしまったか?」
🥞「でも前より太った。」
☕「太ったんじゃなくて体重を調節しただけだ。」
🥞「…太った俺もちゃんと愛してくれる?」
☕「愛すに決まってる。」
🥞「そ、」
☕「ご飯。何なら食べれる?」
🥞「…うどん、いつもより少しでいい。」
☕「わかった。少し待っていてくれ。」
あれから俺は自分が嫌いになった。
生意気な態度、いちいち愛してくれてるかを聞いたり、食べなかったり。
全部気持ち悪くて大っ嫌いだった。
じゃあしなければいいって思うけどしないとしないと落ち着かない。
自分が憎い。殺してやりたい。
本当に殺してくれればいいのに。
あの時に俺を生かした神様はなぜ俺を生かしたのかは分からない。
このまま食べずに神様が殺してくれると思った。みんな言うんだ。「神様が救ってくれる」って。
俺にとっての神様は冬弥なんだろうな。
ほんと、くだらない。
☕「彰人。できたぞ。」
🥞「……」
こんな俺が食べ物を食べる資格はない。もっと恵まれない子供達とかに恵んであげたい。少しでも俺以外の人に幸せになって欲しい。
誰かがつぶやくんだ。
「お前が食うな」「食べたら太る」「死ね」「消えろ」「迷惑かけるな」
誰かわからないけどみんなずっと言ってくるんだ。
怖くて怖くて耳を塞ぎたい。
けどこんな俺にはこれくらいの痛みが必要だと思った。
ずっと痛いけど誰も助けてくれない。
だれか…救ってくれ、
☕「…と!彰人!」
🥞「っ…」
☕「ゆっくりでいい。息をしろ。過呼吸になっている。」
🥞「はっ、…はひゅっ…はっ…はっ…」
☕「上手だ。そのままゆっくり…」
🥞「はっ…はっ…はっ…」
☕「息が上がっている。ゆっくり息を吐くんだ。」
🥞「はっ、…はー…はー…」
☕「上手だ。そのままゆっくり息して。」
🥞「すー…はー…すー…はー…」
☕「ん。上手だ。どうして過呼吸になった?ご飯怖いか?」
🥞「…誰かが…ずっと呟くんだ。死ねとか、消えろとか、太るから食うなとか…。ずっと痛くて、なのに誰も助けてくれない、怖い、。」
☕「…!」
☕「彰人。明日精神科に行こう。もう大丈夫だ。救ってやる。」
🥞「っ!ごめんっ…。」
🥞「俺のせいで迷惑ばっかりでごめん。食べたくないってねだってごめん、。ずっとわがままでごめん、。ずっと冬弥は俺の事考えてくれてるのに俺は自分ばっかりで…」
☕「今は自分ばっかりでいいんだ。それに迷惑なんて思ってない。食べたくないってのも教えてくれて助かる。わがままでもいい。少しくらいは甘えてくれ。」
🥞「冬弥は…優しすぎるんだ、。少しくらい厳しくしてくれていいんだ。いつもごめん…なさい」
☕「もういい。謝るな。我慢しなくていい。全部教えてくれ。」
🥞「俺愛されたかったの、誰も助けてくれない。俺の事見てくれない、いっつも俺以外で誰も助けてくれなかった。だけど冬弥だけは俺を見てくれたのっ…初めて俺を俺として見てくれたから好きになって愛されたかったの、」
🥞「愛されたいから冬弥に心配されたくて色々したけどなんも見てくれない俺自身を見てくれない外見しか見てくれない中身を見て欲しい、だから死んでもいいから愛が欲しかった、。」
🥞「冬弥だけは俺の事見てくれて心配してくれたけど何か足りなくてずっと気持ち悪くて死にたいけど死ねなくてそしたらみんな悪口言ってきて」
🥞「死ねとか消えろとかずっと言われて寝れなくてッ…でも冬弥なら助けてくれると思ってッ…なんでも頼ってごめんなさい、助けてもらえると思ってごめんなさい」
🥞「生きててごめんなさい死ななくてごめんなさい、愛がわかんなくてごめんなさいッ…誰にも必要とされなくてごめんなさい、歌下手でごめんなさいみんなのこと引っ張ってごめんなさい、空っぽでごめんなさい誰にも愛されなくてごめんなさいっ…」
☕「……泣」
こんなに追い詰めてたなんて知らなかった。ずっと苦しんでいる彰人を見て見ぬふりをした俺の方が悪かった。なんで俺が泣いてるんだ…?泣くべきなのは彰人なのに。何も分かってあげられなくてごめん。
☕「もういい、彰人。今日は休もう。寝て全部忘れよう。俺も隣にいてやるから絶対悪口なんて言わせない。」
🥞「寝る時ぎゅーってしてくれないと怖い…ぎゅっ~してくれる、?」
☕「当たり前だ。ほら、もう全部忘れよう。」
迷惑をかけているのは俺の方だ。
我慢ばかりさせてごめんな。
もう大丈夫だ。俺が救ってやる。
6話へ続く