テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ソウルのとある冬の日だった。
二人は家でゲームをしている。
ラゼ「おい、右行け」
ジュンミン「はぁ?左だろ」
ラゼ「良いから従えって」
ジュンミン「やだね。」
お互いの家庭環境は悪く、二人はそんな中で分かり合うことができ、兄弟のようだった。
お互いの居場所は『お互いの隣』だけだった。
ラゼの家は、酒乱の父。ヒステリックな母。父が酔っ払うとジュンミンの家に逃げ込んでいた。
酷い時は飲酒を強いられ、時に包丁を向けられる。
ジュンミンの家は、両親共に無関心だった。ジュンミンが何かやらかしても、役に立っても怒らず、褒めず、自分のことだけだった。
構ってくれるのはラゼだけだった。
ラゼ「お前、テコンドー始めんのか?」
ジュンミン「いつの話だよ。もうやってる」
ラゼ「あっそ。」
ジュンミン「なぁ、今度お前ん家行って良い?」
ラゼ「来いよ」
ジュンミン「よっしゃー」
外から見たらギクシャクして見えるかもしれない。
だが、『二人だけの距離』が二人にはある。
それは他人には理解して貰えない。
逆に『おかしい』と言うだろう。
ラゼ「お前の親、相変わらずだな」
ジュンミン「…まぁな。ほぼ別居だろこれ」
ラゼ「まぁ分かるけどな」
ジュンミン「お前の親父は?」
ラゼ「相変わらずだ」
ジュンミン「なぁ。こんなこと言うのも気恥ずかしいけど」
『いつでも来て良いからな』
宇佐田のの
150
52
#心理ホラー
反戦の田山。
64
pan_to_yuka
71
コメント
1件
読み終わりました。うよんさん、第1話からすごく空気感のあるお話ですね。 ラゼとジュンミン、言葉はぶっきらぼうだけど「お互いの隣」だけが居場所だっていう関係性が、もう冒頭のゲームの会話だけで伝わってくるのが上手いなと。特に「いつでも来て良いからな」という台詞、たった一言なのに重みがあって、二人だけには通じる温かさがぎゅっと詰まってる感じがしました。 家庭環境の描写は決して明るくないけど、だからこそこの距離感の美しさが際立つ。続きが気になります。