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毎回本当にストーリー好きぃ...太宰さん容赦ないな...中也の腰壊れちゃう...
「ッあ、あぁッ…だざッ……やだ、やめッ…!」
俺は今、太宰の腕の中で喘がされている。
もう外は若干明るい。
だが、太宰はやめそうにない。
あぁ、此奴もう駄目だ…と、諦めつつも、俺は未だ母音を発し続けている。
理性が無くなってきつついると、突然脳内がホワイトアウトし、そこで意識を失った──。
まぁ、意識を失ったと云っても、普通にトんだだけだね♡
目が覚めると、私も中也も裸で寝台の上で寝ていた。
時計に目を遣ると、正午を上回ったくらいだった。
私は目が覚めたが、中也は未だ夢の中の様子。
…少し観察してみようかな。
けれど、これでは顔が見えないな……と考えていると、中也は寝返りを打って此方を向いた。
あー、可愛い寝顔。
中也が寝ている間にもう一戦ヤってやろうかな。
「…ん……ッ痛た…、」
「あ、おはようちゅーや。」
中也は瞼を少し動かし、顔を顰めながらも目を開いた。
「身体は大丈夫かい?」
「腰も喉も何処も彼処も痛てぇよ…。」
中也は眠たそうに、痛そうに痛感を告げた。
「否、そんな事云っても、中也も気持ち良さそうにしていたじゃない。意識が飛んだ後も、意識は無いのに自分から腰を動かして、好きだとか気持ち良いとかそれはもう……ッ痛い。」
私はペラペラと、中也の意識が飛んだ後の話をする。が、それを遮る様に腹パンを食らった。
中也は怪力なので、少し手加減して貰わないと、流石の私も徐々骨折れるよ?
「…ッチ、今日仕事なんだよ。」
顔を顰めて中也が呟く。
「はあ?そんなの有給休暇を使えば善いじゃない。」
莫迦じゃないの?と告げると、
「莫ァ迦、今日は壊滅任務だ。」
だから無理だな、と説得させられる。
「そんなの、芥川裙や黒蜥蜴にやらせれば佳いじゃない。」
矢ッ張り中也って莫迦だね、と付け足すと、
「異能の相性ってのもあンだろ。」
と反論を余儀無くされる。
「…矢ッ張マフィアってブラックだね。」
「ブラックも何も無ェだろ。マフィアだぜ?」
中也は少し頬を緩める。
その姿にすらも、可愛いと思ってしまうので 本当に如何しようも無い。
そう思いながら、形の良い耳をくにくにと指で摘んで揉む。
「ッ、おい、未だ昼間だぞ。」
中也は肩を小刻みに震わせ、少し頬を紅くする。
未だ寝台に居るので、此の儘もう一戦…と云う事も可能だ。
思わず口端が上がってしまう。
「ふふ、本当に耳弱いよねぇ。」
「…真逆、今からヤら無ェよな?」
「…どうかな。私の静止が聞かなくなり次第、多分今夜もヤるかな〜。」
ニヤリとしながら答えると、中也は顔を顰めてしまった。
「……もう一回寝る。夕方起こせ。」
「え、ちょっと、寝ないでくれる?ご飯どうするの。」
私が訊いた時には既に眠っていた。
否寝るの早…子供?
あぁ、子供だった。主に身長が。
眠ってしまった恋人の肌を触れると、私の肌とは対照的に、ずっと暖かかった。
子供体温ってのもあるだろうけど、私の体温が低過ぎる。
仕方ないなぁ…と思い、寝台へ潜り込む。
夕方起こせ、と云われたが、急に寝た中也が悪い〜とか云ってなんとかやり過ごそう。
すやすやと安心して眠る恋人の隣で、私も眠りについたのだった。