#mtp
#nmmn
ご本人様とは一切関係ありません
mtk side
若井お手製のトマトパスタを食べ終え、
グラス一杯のお酒を差し出す。
「ごめんね、今日は来てくれて。お詫びと言ってはなんだけど、若井が好きそうなお酒買ってきたから飲んでよ」
「いやいや、悪いよ。まだ相談とかなんも聞いてないし」
「一緒にいたかっただけなの。いいから飲んで」
僕にしつこくすすめられて、
とうとうグラスに口をつけた。
こういうとこ、ほんと単純だよね。
数分後、酒に呑まれてベロベロの若井は
僕の前でぽつりぽつり愚痴をこぼし始めた。
「りょーちゃん、最近もときがねぇ、色んな人となかよくしてるのを見たら、おれいやな気持ちになるの」
僕を涼ちゃんと勘違いしてるらしい。
ちょっと悔しいけど、色々聞けるかも。
「なにが嫌なの?」
「んー、なんかぁ、おれだけ置いてけぼりみたいで怖いの」
「元貴はそんなことしないよ」
「涼ちゃ、にはわかんないよ」
不貞腐れたように机に突っ伏し、
そのまま寝息を立て始めた。
置いていかないから、
若井も僕を置いていかないでよ。
若井のために用意した部屋まで引きずり、
ゆっくりベッドに寝かせる。
片方の細い足首に枷をはめ、
ドアから離れた壁のフックに繋いだ。
これも全部、僕から離れるのが怖い
若井のためだから。
wki side
猛烈な頭の痛みで目を覚ます。
ここどこだ…………
起き上がって部屋を見回すけど、
視界がぼんやりとしていてよく見えない。
少し高い位置にある窓から薄暗い空が見え、
明け方だということだけ分かった。
昨日は元貴の家にお邪魔して、
ただご飯つくってお酒飲んで……
ってことは元貴の家なんだろうな。
のそのそとベッドから降りて、
元貴を探しに行こうと歩き出す。
ドアに向かって何歩か進んだとき、
突然なにか強い力で足を引っ張られた。
咄嗟のことでなにも理解できないまま、
手も着かずにビタンッと床にすっ転ぶ。
「い゙ッ、は?」
足元を見てみると、映画でしか見ないような
足枷が片方だけはめられていた。
その鎖を辿ると壁のフックに繋がれており、
とても簡単には外れなさそう。
「若井?」
部屋の入口から元貴の声がした。
「もっ元貴、助けて、」
「あらら転んじゃったの?どっか痛い?」
子供を相手にしたような喋り方。
「……えっ、そうじゃなくて、」
目の前でしゃがんで目線を合わせられ、
呆然とその瞳を見つめ返す。
「あぁ、足枷の話?それすごいでしょ、手に入れるの大変だったんだからね」
「え?あ、え?」
「よかったねぇ若井、今日からは僕と暮らせるんだよ」
目の前の状況がまったく理解できない。
「若井、僕に置いていかれそうで怖かったんだよねぇ?だから一緒に暮らそうかなって。嬉しい?」
「えっな、なんで知ってんの」
「……さあ?心でも読んだんじゃない?」
本当にすべてを見透かされている気がして
背筋を悪寒が走り抜ける。
「……いや、置いていかれるっていうのは物理的な意味じゃなくて」
「そんなの知ってるよ。僕のことなんだと思ってんの?」
猫なで声が一変して冷たく言い放たれ、
思わず言葉を飲み込んだ。
ありきたりすぎる展開ですね
この作品なぜかmtpで人気1位でした、
ありがとうございます
やはりmtpは不穏が人気なのか……
コメント
7件
のみちゃんが描く不穏もとぱ大好きよもう‼️👍️
こんな神作品1位に決まってるよねぇーーーー!!
ああああ不穏…いい…