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#ベリアン・クライアン
ぷち
296
主は仕事終わりに指輪を着けて、執事達の居る世界に行く事が日課になっていた。
その日は休日前夜で、どうやって過ごそうかと思っているとドアをノックする音が響き渡った。
「どうぞ。」
主が返事をすると、テディが入って来た。
「失礼します、…◯◯さん。」
少し照れ臭そうにテディが挨拶をすると主は頬を緩ませて、テディに笑顔を向けた。
「あの…明日はお休みですよね?最近良さそうなカフェを見付けたんです。よろしければ一緒に行きませんか…?」
「うん、一緒に行こう♪」
テディは屈託のない笑顔で主に微笑み、嬉しさのあまりにいつもの口癖の”ラッキー”を口にしていた。
主はテディのラッキーを聞くのが好きで、それを聞くと元気になれるような気がしていたのだった。
テディは主を椅子に座らせ肩を優しく揉みながら優しい声で話し出した。
「今日はお仕事お疲れ様でした、ゆっくり休んで元気になって下さいね。」
「…んっ。ありがとう、テディ。」
主はテディの指の圧が丁度良くつい声が出てしまうとテディは顔を伏せがちにして、主の肩を揉んでいた。
(色っぽい声だったな。…◯◯さんと何もしてない訳ではないし、何度か肌を重ねた事もあるけどドキッとしちゃったな。)
テディは主の肩を揉み終わっても胸の高鳴りを抑えきれず、咄嗟に寝支度をしようとする主の事を後ろから抱き締めていた。
「テ…テディ?どうしたの…?」
「…あ!申し訳ございません!!◯◯さんが色っぽい声を出していたので…ついこんな事をしてしまって…」
主はテディの腕を抱き締め、椅子から立ち上がりテディの方へ体を向けるとテディの頬に優しくキスをした。
「テディだから大丈夫だよ。…大好き♡」
主はそう言い、テディを抱き締めるとテディも主の事を抱き締め返した。
主はテディの体温とシャンプーの香りを感じながら、仕事終わりの出来事を払拭するかのように全身でテディを感じ取っていた。
テディはいつもの主と何か違うと思い、何があったのかを聞いてみる事にした。
「…あの、今日、何かあったんですか?」
「実は…」
主の仕事が終わり帰ろうとしていた時─
『あ、◯◯さん!お疲れ様です。』
主は職場の後輩から挨拶を受けると、笑顔で主も挨拶を返しいつも通り駐車場まで雑談をしていた。
後輩とは帰る時間がよく被っていたため、何となく駐車場まで一緒に行く事が多かった。その日もいつもの事だと思っていた。
主が車に乗ろうとドアを開けた時、後輩は少し震えた声で呼び止めた。
『俺…◯◯さんの事が好きです。ここに赴任して俺が◯◯さんの下に就いてから◯◯さんの芯の強さに惹かれていました。
っ、…俺の事を少しでも意識してくれるだけでも良いんです。まだ好きとかじゃなくてもこれからでも良いです。…ダメ、ですか?』
主はあまりにも急な事で、後輩としか思ってなかったため言葉がなかなか出せずに居たがテディの事を話すため、微かに震える声で話し出した。
『…っ、私…彼氏が居るの。…彼氏の事は裏切れないから、私の事は諦めて欲しい。』
主はそう言うと、車に乗り込み自身の住むマンションへと車を走らせた。
───
テディは主から話を聞いた後、しばらく何も言えずに居た。しかし、主がきっぱりと告白を断ってくれた事に安堵していた。
「…話してくれてありがとうございます。俺は本当にラッキーなんですね!こんなに素敵な人なんですからしょうがないです。
告白を受けても…俺の事を選んでくれてありがとうございます、◯◯さん。」
テディは主の頬に手を当てていると、どちらかともなく自然と唇を重ね合わせていった。
「……んっ……テディ、ごめんね。私がちゃんと警戒してなかったから、私が隠せてなかったからテディにも嫌な思いさせちゃった。」
テディは主の頭を撫でながら抱き締めた。
「大丈夫ですよ。俺は◯◯さんが誰に対しても真摯に接している事や、隠し事出来ない事も含めて大好きなんですから。
でも…お話を聞くとちょっぴりですけど妬いちゃいますね。だから…これからの◯◯さんの時間を俺に下さい。」
主はテディの腕に抱かれながら頷くと、テディは主の唇に自身の唇を重ね合わせ主の体を強く抱き締めた。
「…んっ……ハァっ…!」
テディの舌が主の舌を絡め取り、離れられないように主の後頭部に手を回した。いつもはとても優しいキスをしていたはずなのに、今回は違った。
「っ…テ、ディ…ハァっ苦しっ…」
テディは唇を重ねながらも、主をベッドに押し倒して服を脱がし主の胸を円を描くように優しく揉み始めた。
テディがようやく主の唇から離れると、主が呼吸を整えしながらテディの頭を撫でた。
「ハァっ…私が好きなのはテディだけだよ。私が恋人として一緒に居たいのは、テディだけだから。」
テディは心の中を見透かされたような気がして一瞬戸惑ったが、少しずつ胸につっかえていたものが解けていくような気がした。
「◯◯さんには敵いませんね…ずっと俺の側に居て欲しいです。なんて…こんなのは俺のわがままですよね。」
主は首を横に振ると、テディの首に手を回し抱き締めた。
「テディがそう思っちゃう気持ちもすごく分かるから、わがままなんかじゃないよ。」
テディは頬を緩ませると、そっと主の唇に自身の唇を重ね合わせた。
「…愛してます、◯◯さん。」
テディは主の首元から胸元にかけて舌を這わせていき、主の頭を撫でた。
もう片方の手で主の秘部から垂れてきているものを掬い取り突起部に優しく触れながら、主の中に指を1本、2本と入れていった。
「◯◯さん、しばらく俺の独占欲に付き合って下さいね♡」
テディはそう言うと主の中を激しく掻き乱しながら、唇を重ね合わせた。
「っん゙ぅ゙…ふっ…ぅ゙っ…ん゙ぅ゙ぅ゙ーっ…」
主は快楽から逃れる事が出来ず体を脈打ちながら、何度も達し続けるしかなかった。
(…全然格好良くいかないけど、それでも◯◯さんの事が好き過ぎてどうしても嫉妬してしまいます。ごめんなさい、◯◯さん。)
「ん゙ぅ゙…ふぁっんぅっ…ハァっ…」
「…っ、ごめんなさい、◯◯さん。今日は余裕がなくていつもみたいに、優しくは出来そうにないです。」
テディは主の中から指を抜くと、自身のものを主の中にねじ込んでいった。
「っん゙ぁ…ハァ…ぁ、大丈夫だよ。テディが好きなように抱いて構わないから。」
主が呼吸を整えながら言うと、テディは言質をとったと言わんばかりの顔をして主の中を掻き乱していった。
「…良いんですよね?じゃぁ、俺◯◯さんとの子ども欲しいです。」
「…え?」
主はそこまでの事は言うつもりではなかったのだが、もう遅かった。
テディは何度も達し続ける主の体をこれでもかという程に愛でていた。主は声が枯れそうになりながらも、ひたすら甘く縋るような声を出す事しか出来なかった。
何度も主の奥深くに出していると主の中にあるテディが吐き出したものが空気を含み、ぐちょぐちょという音が主の羞恥心を煽りテディのものをキツく締め付けた。
「…ハァっぁ゙…ん゙ぅ゙ハァっ…ぁ゙」
「声、少し枯れちゃいましたか?◯◯さんはそれでも可愛いですよ♡…っ、この3回目で今日は終わりそうなので頑張って下さいね。」
(…?今日はって…)
主は疑問を抱いたが、テディに聞けるほどの体力はもう持ち合わせていなかった。
テディは主の頭を撫でながら、激しく掻き乱し突起部に優しく触れた。
「っぁ゙あ!ん゙ぁ…ハァっぁ゙っハァハァっん゙ぅ゙」
(◯◯さんとの子ども…出来ると良いな。)
テディは主との将来を夢見て、主の中にあたたかいものを吐き出すと額にキスをした。
主はやっと終わったと思うと、瞼が重たくなり意識を手放した。
†††
先に目を覚ましたのは、主だった。テディに抱き締められながら寝ていたようだった。その時、テディの目から涙が伝ってきた。
(…テディ、大丈夫だよ。私はテディの全てを受け止めるから。だから泣かないで…どうか、自分を責めないで。)
主はテディの涙を指で拭うと、テディは主の指を感じ目を覚ました。
「ん〜…おはようございます、◯◯さん。体は大丈夫ですか?昨夜は、無理をさせてしまい申し訳ございません。」
テディは体を起こして主の手を握り締めた。
主の事を傷付けたい訳じゃない、ただひたすらに真っ直ぐに主の事を愛しているだけなのになかなか思うようにいかない、もどかしさを感じていた。
「テディ…私はテディの全てに応えられるか分からないけど、私はテディが大好きだから応えたいって思ってるよ。
私もテディとの子ども…欲しいって思ってるから気にしなくて良いよ。だから…」
ここから先は主に言わせたくないと思い、主の言葉を遮るようにテディは口を開いた。
「結婚して下さい。…俺は◯◯さんとこれから先もずっと一緒に居たいです。」
「…はい。」
主は目にたくさんの涙を浮かべ、テディに抱き着いた。大好きな人と一緒に居られる事がどれほど奇跡に近い事なのかが身に沁みて分かった。
主とテディは結婚指輪を見に行き、 テディが最近見付けたというカフェに行こうと計画を立てた。
fin.
次回🐾
コメント
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あおいです、みーさん。第16話、読み終えました。 後輩からの告白をきっぱり断ってテディを選ぶ主さんの覚悟、とても大人でかっこよかったです。そこからテディが嫉妬と不安で少し暴走してしまいながらも、最後に「結婚して下さい」ってプロポーズする流れ、胸がじんわり熱くなりました。テディの「ラッキー」が嬉しい場面で自然に出てくるのも可愛くて、その口癖が好きだっていう主さんの気持ちもよく分かります。独占欲と愛情が表裏一体な二人の距離感、すごく好きです。次回も楽しみにしていますね🌷