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《私はセーラ・アクウェリアス。学園長の手違いにより、男装して入学。私のオバブロ事件により女性とはバレたが、幼馴染や友達と楽しく平和に過ごしている。これは私が彼に恋心抱くまでの物語…》〜教室〜
エース「セーラ、今日ハーツラビュルに来ない?皆でトランプとか遊ぼうと思ったんだけど」
セーラ「あー、ごめん。今日はシフト入ってるんだ。ごめんね、また今度」(行った)
エース「おう、じゃあな…。はぁ〜〜〜」
グリム「もの凄い溜め息なんだゾ」
ユウ「大丈夫?」
エース「ああ、なんとか」
デュース「エース。最近セーラと喧嘩したのか?」
エース「してねぇよ!してねぇけど…なんでか最近避けられるんだよ…」
グリム「知らない間にセーラを怒らせたんじゃねぇか?」
エース「マジか…」
デュース「…」
〜図書室〜
セーラ「…」(勉強してる)
デュース「セーラ、少しいいか?」
セーラ「デュースくん…。うん、いいよ。隣、どうぞ」
デュース「ああ。(隣に座った)その、言いにくいならいいが、エースを避けてるのか?」
セーラ「…避けてるつもりはないんだけど、聞いてくれる?」
デュース「おう!僕に出来る事なら力になるぞ!」
セーラ「ふふっ、頼もしい」
デュース「んで、何に悩んでるんだ?」
セーラ「…エースくんの事…」
デュース「エースと喧嘩したのか?」
セーラ「ううん!喧嘩はしてないの。ただ…」
デュース「ただ?」
セーラ「…なんか私の胸辺りがおかしいの。遠くからエースくんを見かけたら目で追っちゃうし、いざ話すと緊張で目が合わない。でも、エースくんの笑顔を見るとなんかポカポカするんだ。だから、あまり顔見れないというか…」
デュース「そうなのか…。(それ多分、恋じゃないか?でも、セーラは分からないみたいだし、僕が教えるのもどうか…)理由、分かるといいな」
セーラ「うん。話を聞いてくれてありがとう。少し肩の荷が降りたよ」
デュース「ああ、頑張れよ」(どうしようか…)
〜廊下〜
デュース「…」(力になるとは言ってもどうしようか…)
ドンッ(誰かにぶつかった音)
デュース「あ、すみません。ぶつかってしまって」
ジェイド「いえ、大丈夫です。何かお悩みのようですが、どうしましたか?」
デュース「その、セーラの悩みが少し難しくて」
ジェイド「セーラに悩みですか?」
デュース「はい。セーラ、あのエースに片思いしてるみたいで、」
ジェイド「え⁈」
デュース「リーチ先輩、何か僕に出来、」
ジェイド「デュースさん」(デュースの肩をガシッと掴んだ)
デュース「⁈」
ジェイド「その話、詳しく教えていただけませんか?」(笑顔だが怖い)
デュース「は、はい…」(セーラの相談内容を話した)
ジェイド「なるほど、そうでしたか」
デュース「自覚はなかった感じでした。だけど、僕が教えるのもどうかと思い…」
ジェイド「…教えなかったのは懸命な判断かもしれません」
デュース「え?それってどういう、」
ジェイド「呪い。恐らくそれがあるからセーラは自覚しない。それか自覚させないように魔法を自分にかけたかもしれません」
デュース「⁈」
ジェイド「まぁ、それ知ってるのはセーラ自身なので僕は分かりません。教えていただきありがとうございます」(どっか行った)
デュース「え、あ、はい」
〜オクタヴィネル寮 VIPルーム〜
ジェイド「アズール、フロイド」
フロイド「あれ?ジェイド、図書室に行ったんじゃなかったの?」
ジェイド「ええ、少々予定が変わったのでこちらに」
アズール「何かあったのですか?」
ジェイド「アズール。とある方からの情報提供です。セーラの事で、」
アズール「すぐ話しなさい」(即答)
ジェイド「分かりました。(デュースから聞いた話を話した)との事です」
アズール「そうですか。セーラが…」
フロイド「ジェイド、失恋しちゃったね」
ジェイド「…そうですね。でも、分かっていた事です。セーラは僕に対して“兄”としか見ていませんでしたから。しかし、どうするんですか?アズール」
アズール「…本来邪魔や止めるべきですが、応援とサポートの方に力を入れようと考えてます」
ジェイド、フロイド「⁈」
フロイド「どういう風の吹き回し?」
ジェイド「このままだと呪いが、」
アズール「呪いが発動してしまう可能性があるのは分かっています。でも、信じれる気がしたんだ。セーラとエースさんなら乗り越えられると…」
フロイド「へぇ、珍しいじゃん」
ジェイド「ええ。いつものアズールなら信じるなんて言葉使いませんからね」
アズール「僕も正直驚いた。でも、確信したんです。あの2人の幸せな日々を見ていたら…」
ジェイド「…確かにそうですね」
フロイド「んで、何するの?」
アズール「僕にいい考えがあります」
ー数週間後ー
〜オクタヴィネル寮 談話室〜
アズール「セーラ」
セーラ「アズールさん!」
アズール「ん?」
セーラ「うっ…ア、アズール兄…///」
アズール「ふふっ、正解です」
セーラ「まだやるんですか?もう1週間過ぎたじゃないですか」
アズール「まだやりますよ。あわよくば、いつもその呼び方にするまで」
セーラ「ちょっと⁈」
アズール「コホン、話が脱線してしまいましたね。これを」(セーラに手紙を渡した)
セーラ(受け取った)「マレウスさんからの手紙?」
アズール「いえ。セーラの名前しかなく、誰からの手紙か書かれてませんでした」
セーラ「そうですか」
ジェイド「開けてみたらどうですか?」
セーラ「ジェイドさ、…ジェイド兄」
フロイド「俺もいるよ。早く中身見せて〜」
セーラ「分かりました、フロイド兄。(手紙を開けた)これは…」
“セーラ・アクウェリアス様
今日、この場所におこしくださいませ”
アズール「招待状ですね」
ジェイド「ええ。しかも素敵な招待状カードです」
フロイド「セーラ、良かったね」
セーラ「はい。…でも、本当に誰からだろう?」
アズール、ジェイド、フロイド「さあ?」
セーラ「?」
〜オクタヴィネル寮 寮外観〜
アズール「夜ではありませんが、気をつけてください」
ジェイド「しっかり楽しんできてくださいね」
フロイド「帰ってきたら感想聞かせてね」
セーラ「はい。では、行ってきます」(寮服を見に纏い、行った)
フロイド「いってらっしゃ〜い」(手を振り返した)
ジェイド「…成功すると思いますか?」
アズール「分かりません。ですが、これで少しは自覚すると思ってます」
〜ハーツラビュル寮 寮外観〜
セーラ「まさかハーツラビュルに来るとは…」
リドル「おや?セーラじゃないか」
セーラ「あ、リドルさん。こんにちは」
リドル「こんなところでどうしたんだい?」
セーラ「実は(招待状を見せた)この招待状に場所がここと書かれてまして」
リドル「なるほど。迷子の女の子は君だったか」
セーラ「え?」
リドル「コホン。こちらの話だ。実は、とある人に頼まれたんだ。ここに女の子が来たら、出迎えて欲しいってね」
セーラ「え…?」
リドル「では、目を瞑って」
セーラ「あ、はい」(目を瞑った)
キラン(魔法の音)
リドル「目を開けていいよ」
セーラ「…ん…うわ〜✨」(可愛らしいハーツラビュルの寮服に変わった)
リドル「気に入ってくれたかい?」
セーラ「はい!ありがとうございます」
リドル「ふふっ、お礼はその招待状出した本人にお言い。君に似合うようにデザインを考えたんだ」
セーラ「そうなんだ…」
リドル「さぁ、お行き。薔薇の迷路の中で君を待っている」
セーラ「はい!」(行った)
セーラが行った後、ハーツ3人が現れた
ケイト「…仲直りするといいね」
トレイ「ああ。あいつ、拗れてたからな」
リドル「…きっと大丈夫だよ」
デュース「…そうですね」
〜ハーツラビュル寮 迷路と薔薇の庭〜
セーラ「ここかな?うわぁ、素敵なティーセット。お茶会かな?」
エース「セーラ」(寮服を着ている)
セーラ「え…?エースくん…どうしてここに?」
エース「招待したのは俺だ」
セーラ「そ、そうなんだ」
エース「…セーラ」(セーラに近づいた)
セーラ「ビクッ」(少し後退りした)
ウス「…俺のこと嫌いになった?」
セーラ「え…?」
エース「最近お前、俺を避けてんじゃん。目も合わせてくれないし」
セーラ「ッ、それは、」
エース「嫌いになったんならいいよ。あまり関わらないようにすっから。(後ろへ振り向いた)…ごめん。これからは、」
セーラ「違う!!」(後ろからエースを抱きしめた)
エース「え⁈セ、セーラ⁈」
セーラ「違う…違うの…。私が不甲斐なかったの。最近貴方と話すと変に緊張しちゃうの。目を合わせてなかったのは私が貴方の前でどんな顔すればいいか分からなくて…ぐすっ…」
エース「!セーラ、」
セーラ「私は自分の事ばかりで!貴方は私の自分勝手な行動で深く傷ついた。私が貴方を傷つけてしまった。本当にごめんなさい…ごめんなさい…」(涙が溢れた)
エース「…」(正面をセーラに向け、優しく抱きしめた)
セーラ「…エースくん?」
エース(セーラの頭を撫でた)「あー、ごめん。泣かせるつもりじゃなかった。ただ知りたかったんだ。お前の行動の理由を。嫌われていなくて良かった…」
セーラ「!嫌うはずないよ!貴方は私の心を救った恩人であり、私の大切なマブなんだから!」
エース「!…ぷっ、あははははは!そうだった。お前はそういう奴だったよ」
セーラ「?」
エース「んじゃ、招待したからには最後までやらないとな。(セーラに手を差し伸べた)お手をどうぞ、お姫様」
セーラ「ふふっ。よろしくお願いします、王子様」(エースの手をとり、お茶会の席へ移動した)
セーラ「そう言えば、素敵な飾り付けだね」
エース「そりゃ、どうも。んで、気に入った?」
セーラ「うん!とても気に入った。うわ〜✨」
エース「…今日、薔薇のお茶会へようこそおいでになりました。姫様、俺と一曲踊ってくませんか?」(手を差し伸べた)
セーラ「!…はい、もちろん」(手をとった)
セーラとエースはワルツを踊った
セーラ「…ふふっ」
エース「なに?」
セーラ「エースくんがワルツ踊れるんだなぁって思って、少し笑っちゃった」
エース「なんだよ、それ」
セーラ「ふふっ。飾り付け、大変だったんじゃない?」
エース「あー、実はアズール先輩やリドル先輩達に手伝ってもらったんだ」
セーラ「アズールさん達が?」
エース「ああ。今回の事も提案してくれたんだ。だけど…」
セーラ「だけど?」
エース「テーマを考えたのは俺だ。飾り付けやお前の寮服デザインも俺が考えたんだ」
セーラ「そうなんだ。…その、似合う?」
エース「うん。凄く可愛い」
セーラ「!あ、ありがとう…///」(なんだろう。どうして胸が熱くなるんだろう…?)
エース「ふっ。では、薔薇のお茶会のメインイベントをご覧あれ!」
セーラ「メインイベント?」
エース「ああ。目を逸らすなよ?3、2、1、ゴー!!」
たくさん赤薔薇が開花し、空から薔薇の花びらが降って来た
セーラ「うわ〜、凄い!花のシャワーみたい」
エース「気に入った?」
セーラ「うん!…あ…」(この感じ…。あぁ、気づいた。気づいてしまった…。目を逸らしていたのに…知らないフリをしていたのに…)
エース「どうした?俺の顔に何か付いてる?」
セーラ「…ううん」(エースの胸辺りに頭をコツンとやった)
エース「⁈///」
セーラ「エースくん」
エース「な、何?」
セーラ「しばらくこのままでいい…?」
エース「…うん。お前の気が済むまでいいよ」
《私はエースくんに恋をしていたんだ。私を見る優しい目、寄り添ってくれる優しさ、太陽のような眩しい笑顔。こんなにも私はエースくんが好きでエースくんに染められたんだ。自覚したくなかった。あぁ、これ以上貴方を悲しませたくない。苦しませたくない》
“この想いを閉じ込めないと…”
〜to be conteneu〜