【注意】
・公式設定にない要素(洗脳前からギグルは裂ける構造だった)が含まれます。
・シェリジェスが表向きは親友、裏で恋人です
・120%ラブラブです!不穏無し!!!
・原型のつもりで書いてます
「ビターギグル」
「?……どうしましたシェリフ」
ある日の昼下がり、道化師は保安官にふと声をかけられる。道化師がいつものようにニコと保安官に笑いかけると、保安官は少し俯いて要件を話した。
「……あー、今日夜空いてるか?話したい事が…」
”話したい事”というのはもちろん建前だ。周りで盗み聞かれようとも、直ぐには察されないようにするためにそう言っているだけであり、道化師には当然その意味がわかっている。
「……………勿論です♪アナタの部屋で大丈夫ですか?」
「ああ。まぁ…そんな所だ。各自やる事に戻ろう。」
「ええ また会いましょうシェリフ」
そう言うと二人はその場で解散して、各々自分の役目や好きなことを夜まで続けた。
この園内に時計というものはないが、基本的には体内で時刻を予想することはできる。
約束などがある時はなにか目印や指標になるものを探すが、基本的には不要だ。
なぜなら、互いに”この時間に来る”というのは概ね予想できているからだ。
自動ドアには似つかない、ノックの音が響く。いつもの軽いジョークのための”Knock”とは違い、少し恥を感じるようなものだった。
「私です」
「……ああ、分かってる。今開けるさ」
カードのスキャン音と、ドアの開く音が連続して鳴ると、道化師は部屋へと足を踏み入れる。
中は薄暗いが、様々なものが置いてあった。いつも胸に付けているバッジが、部屋の隅で光を反射して輝いている。
もう一度カードのスキャン音が鳴れば、その扉は閉まり、鍵がかかった。
「あの……私の勘違いじゃありませんよね?そういう事で合ってますよね?」
「……ああ。その認識で…大丈夫だ」
「よかった。ほら、もう慣らして来てます…シましょう、?」
「ああ……」
保安官が道化師の手を取ると、寝台に連れ込む。本来、男性同士であっても避妊具はあった方がいいそうだが、何しろここは幼稚園なのだから、そんなものはなかった。
外に出すか、中のものは後に掻き出すという約束の上で二人は成り立っており、他にも初夜の際に決めたルールは沢山あった。
しかし、それでも道化師には、どうにもならない不安があった。
「……シェリフ…っ、はいって、きてぇっ…♡」
保安官が道化師を気遣いながら、細い腰を掴み挿入を始めると、すぐに道化師は甘い声を漏らした。
道化師にとって繋がるということは、ただ快楽のための行動ではなかった。
互いの存在と愛を確かめる、掛け替えの無い行動。それを実感することで、更なる快楽に浸ることもできた。
「んぅッ……好きれす……シェリフ…」
「ギグル…、」
お互いを求め合い、唇を合わせて、舌を入れる。愛の深さが身体全体に行き渡り、ぞくと震える。
「しぇりふ……」
道化師は、ぎゅう、と強めに保安官の背中を抱き締めて、もっと深く強く保安官を感じようとした。
すぐ横に彼の顔があり、こぼれる吐息がどうしても愛くるしいと思ってしまう。
確かに抱かれているのは自分だし、余裕が無いのもきっと自分だ。しかし、相手も完璧なんかではなく、余裕なんて無いのだと分かると妙に安堵するのだ。
「……はいった、な…」
「ふぅー……………」
自身の腰の真ん中にうまれた段差を、道化師は指のある左手でなぞる。
「ギグル……っ…それは……、」
ゆっくりと触れる度に、保安官が反応を見せるのが面白かった。少しばかり揶揄っていると、宣言なしに保安官はずるずるとそれを直前まで抜き、突き当たりまで突っ込んだ。
「あ゛ぅっ!?♡んっ、あっ、だめですしぇりふ……っ♡」
「す、すまん……なんだか小っ恥ずかしく感じて…」
「えへへ……シェリフってかわいい所あるんれすねぇ♡」
「………オレよりギグルの方がずっと可愛いと思うけどな…」
「ふふっ……♡」
保安官は、余裕そうな道化師の顔を崩したいと思ってしまう。いつものようにこちらを揶揄って、面白がるその顔を。
「ギグル……っ!」
「んぁっ、しぇりふ、急にぃっ…♡」
保安官が道化師の悦い所を突くと、道化師は声を漏らして悦ぶ。
「しぇりふっ♡、イクっ、イっちゃいますぅっ…♡」
「好きだ…ギグル。」
「っ!…私も、れすぅっ…♡
ん゛ぅ、ぁぁぁあっ!……」
「……っぐ、」
1度互いが達すると、その後に関わらず1度抜いて息を整えることにしている。
ずる、と道化師の中から保安官のそれが抜ける。
それに少し寂しさや虚しさもあるが、求め合うことがとても気持ちよかった。
「どうします……?もう何戦かしますか?」
「明日も大した予定はないし…するか」
「決まりですね!ふふっ。」
「んぉ゛、だめれす゛ぅっ、そこぉ゛っ♡」
「ふーっ…気持ちいいか?」
幾度となく絶頂を繰り返していた二人は、もういつもの冷静さや飄々とした態度はどこへ行ってしまったのかという程だった。
「ちょっと、まってくらさぃしぇりふぅっ…♡だめっ゛、おかしくなっちゃぃ゛ますっ……!!」
「大丈夫……大丈夫だ…」
深い快感が迫っているのか、行為を1度止めようとする道化師に、保安官は安心させるように語りかける。
「んぁあ゛っ、だめ、だめれす、とまって、”ストップ”ぅっ……!!」
ストップ、と道化師が漏らすと、保安官は抽挿を止めて、道化師の体を起こしてやる。
そういう決まりだからだ。何か問題がある時には、そうすると。
「っぉ……んぅ……っ、」
道化師の頭部を見ると、テッペンから少しだけ裂け、その中から牙が顔を出していた。が、幸いにも保安官はそれに気づいていなかった。
声もなくぼろぼろと涙を流す道化師に、保安官は頭を撫でてやる以外のことはできなかった。
「お、ちつき、ました……ごめんなさい…」
「いや、大丈夫だよ。それで、何があって止めたんだ?」
「……言いたくありません。身勝手で、すみません」
「大丈夫だって。それに、ほら────」
「ふぅっ……、」
「繋がってるだけでも…安心しないか?」
「しぇりふぅっ……」
保安官が何もせずとも締まる道化師のナカに、互いに限界が近いのだと察する。
「いっしょ、イキたい、れす……」
「ああ……そろ、そろ……っ」
「ん゛ぅ〜〜〜〜〜〜〜〜っ………♡」
「ふ………ん゛………………」
浅くも深い絶頂を迎えると、ずるりと保安官のものは抜かれて、道化師の中に出たものを掻き出そうとしたのだが……
「いや、です。ずっと……あったかいのが中にあった方が、嬉しいです」
「……まぁ、ギグルにとって負担じゃないならいいんじゃないか?」
「えへへ……今日はここで寝ますね。おやすみなさいシェリフ……♡」
そう言うと、道化師は眠りに落ちた。
保安官はそれを見て、道化師の手を握りながら寝る事にした。
【あとがき】
ここまで読んでくださりありがとうございます、もつ煮込みチャンピオンです。
自分のGoBBの中での推しカプの1つ、シェリジェスです。もちろんのこと、先に2本出しているレベルでダダジョンも推しカプです。
ちなみにもうひとつはフラバンなので、いつか書きたいです。
今回の文についてのいらない話ですが、元々裂けてる構造なら王国組はそれを知らなそうだな、と思っています。けど多分ジョンは知ってます。制作に携わってるからね
そんな所です。ありがとうございました。
コメント
1件
シェリジェフだーー!!! 相変わらず天才的...