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『む、なんで…?』
「俺と同じ目に遭うだけだ」
『そっか。うん、じゃあ見てる』
いやこのゾロというやつ、なかなかにいい人である。エマのことを心配して後ろに下がるよう促す。
先程、不器用さのせいで縄を解いて貰えなかったことも根に持たず、優しい心も持っている、これぞ"漢"という感じか。
「ひ…ひどい、あの子がせっかく作ったのに…!」
「大丈夫!!アリならなんとか食ってくれるさ、ひえっひえっひえっひえっひえっ」
「ああ…!!……ひどいよ!!!わたし…一生懸命つくったのに…!!!」
『……』
「あ〜あ〜泣くな泣くな!!だからガキは嫌いだぜ、悪いのはお前なんだぞ?ここに何て書いてあるか読めねェのか、"罪人に肩を入れし者同罪とみなす""海軍大佐モーガン"
おれの親父の恐さくらいは知ってるよな、てめェが大人なら死刑ってとこだ!!」
『えっと』
「ああ?」
『わたしも同罪だね』
ヘルメッポは女の子ばっかに突っかかって、エマの存在には全く気づかない。
え、いやこの距離だよ?目、大丈夫そ?
すると、エマの方を一目見たヘルメッポは表情を激変させた。
「女、おれと結婚しろ」
「「「!?」」」
「ひぇっひえっ結婚すればこの罪はお前だけは見逃してやるって話だ。光栄だろ?」
『へ?いや砂糖おにぎりきらいなひと苦手だから…』
「エマさん!?なんて断り文句ですか!…ルフィ、さん?」
「なあコビー、アイツぶっ飛ばしてきてもいいかな?」
「いや、え?ダメですダメです!!止まってくださいルフィさん!!」
「…ック」
手を合わせながら綺麗にお辞儀して断ったエマ。
断り方はものすごくよく分からなかったが…
ルフィはヘルメッポのプロポーズに心の底からムカムカしてきて一気に飛び出そうとする。コビーに止められたが、その顔はすごく怖い。今にも殺されそう。
一方のゾロはと言うと、括りつけながら下を向き笑いを堪えているようだった。否、普通に笑っているが。
「あ?…ふんならもういい、二人とも投げ捨てろ」
「……は?」
「塀の外へ投げ飛ばせっつったんだよ!!おれの命令が聞けねェのか!!!親父に言うぞ!!!」
「は…はい只今っ!!」
「いやああ!!」
海兵に問答無用で投げ飛ばされた女の子とエマ。エマは空中で女の子を守るように抱きしめし、そのままルフィにキャッチしてもらった。
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