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「おールーイ、いつにも増して怖い顔してるねぇ」

何事にも真面目で、マニュアル通りに完璧にこなそうとするバカな男を弄ろうと、いつも通りドアを開けると、男は眉に皺を寄せ厳しい顔で机と向き合っていた。

「…フランシス、用がないなら帰ってくれ」

「いや〜?お兄さんお前の顔を見たいな〜って」

そう言い終わらぬうちに、目の前の男、もといルートヴィッヒは幼子なら泣き出すような厳しい顔で数秒睨んだ。

「はぁぁ……」

「好きにしろ」

目の前の彼は心底疲れたようなため息をつき、諦めたような顔で机に視線を戻し、ペンを紙に走らせた。


彼から許可を貰うことができたので、客用のソファに座り彼を眺めることにした。


ずいぶん時間が経ち、

窓から差し込む日も赤く、西に傾いてきた頃、彼もようやく仕事が終わったようで顔を上げると目を見開き、

「まだ居たのか!!」

俺はもう帰ったと思われていたようで、信じられないと言った彼の気持ちをそのまま映し出したような顔をしたが、だんだん変わっていきおかしな物を見るようなものになった。


「何が目的だ…!!」

「ん?だからお兄さんはお前をm」

コンコンコン

「おーいヴェスト〜、」

ノックをし入ってきた男は、目の前の男の兄であり、昔俺と一緒につるみ遊んでいた男だった。

「お、フランシスなんか用だったか?」

男は俺を見つけると弟の方に向かっていた足を止めた。

「ん〜?いや、もう用はないかな、お邪魔したね」

そしてソファから立ち上がり、大きく所々装飾も施された扉を押し外に出た。


「仕事は終わったのか?」

「あぁ、今終わったところだ」

「じゃあ、早く帰ろうぜ!」

「腹へった!」

「はいはい、少し待っていてくれ」

一枚の扉越しに聴こえる声はまるで幼い子供のように弾んでおり、

己に向けられていたものとは全く違うのだと感じるには十分すぎるものだった。


「はぁ…」

Ce n’est

pas juste


お似合いの2人

ヘタリア短編集(腐有)

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