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うい、我です。
今回のお話はとーます視点のみです。
次でかえる視点出します。
(以下略)
ーーとーます視点ーー
あれから数日。
かえるへのお礼何にしようかな~。
そういえばあれ欲しいとか言ってたっけ…。
とか考えながらスマホで探していたその時。
かえるくんからの連絡がきた。
恐る恐るメッセージ画面を開くと、
『今から通話しよ』
と、そこには表示されていた。
毎日1回はする通話。
今日はかえるから誘ってくれた。
「いいよ」
かえるくんに返事を送信し、通話を掛ける。
いつもは俺から誘うことが多いけど、時々こうやってかえるくんの方から誘ってくれることもある。
「あ、もしもし」
「聞こえてる?」
『うん、大丈夫!』
かえるとの通話が始まる。
いつもならかえるは元気な返事…というよりは落ち着いた返事だけど、今日はなぜだか元気がいい。
「かえる、今日なんかいいことあった?」
『まあね~。』
やっぱり…!
分かりやすいんだよな、こういうときは笑
「え~、何があったの??」
『う~んとね…』
ピンポーン
あれ、チャイムかな。
俺の家ではない。
「かえる?チャイム鳴った?」
『そうみたい。』
『ちょっと行ってくるね。』
「ん、いってらっしゃい。」
遠くからかえるが、玄関の向こうの相手に向かって、
『はーい』
と返事をしているのが聞こえてきた。
宅配かな。
誰だろう。
ガタッ
『いや、ちょ、何…!』
え…?
何の音…?
『やめてくださいっ…!』
おかしい。
宅配とは思えない。
『いや…!!』
バタン
俺のスマホから聞こえてきた鈍い音。
「かえるくん…!?」
「ねえ、何があったの!?」
【それじゃあね。】
どれだけ話しかけてもかえるくんの声が聞こえない。
代わりに聞こえてきたのは全く知らない男の人の声。
「かえる…!!!」
『……けて…』
!!
かすかに聞こえてきたかえるくんの声。
まるで俺に助けを求めてくるかのよう。
1番想像したくない出来事が起こったのであろう。
気づいた頃には俺はスマホを片手に持ち、家を飛び出ていた。
誰かがかえるくんの家に入り込み、かえるくんを殺ろうとしていた…?
でもまだ意識は残っているはず…。
それを確認せずに逃げるはずが無い。
てことは…普通に襲おうとしただけ…?
なんの狙いがあって……。
急げ…!!
もっと早く足を前に出せ…!俺…!!
かえるくんの住んでいるマンションに着く。
エレベーターを待っている暇なんてない。
一刻も早くかえるの所に行くんだ。
息を切らしながらも階段を駆け上がっていくと、前にあるのは見慣れたドア。
ドアノブに手を掛ける。
鍵は開いてる…!
勢いよくドアを開けた瞬間。
「かえるくん!!!!!」
目の前には倒れている君が居たんだ。