鏡の前に立ち己の顔と睨めっこする少女。そうこの物語に転生してきてしまった異世界少女である
「ロリーもう一度言ってもらえる?」
「え?はい、お嬢様はラピス家の一人娘ラピス・ネアお嬢様です。」
(嘘でしょ!!)
遡ること昨日
「ふぅ荷解きも出来たしそろそろ寝ようかな」
って寝てたのに起きたら!
有名「乙女ゲームライフ」のよりによって
悪役『ラピス・ネア』になってる!?
せめて転生するなら悪役ではなくヒロインポジションが良かったと肩を落とす少女だがメイドは気にせずいつもの調子で問いかけた
「お嬢様ご準備を」
「その前に今日の日付は?」
「今日は○○です」
(私が(男主人公)ルベン・カールに裁かれる1年前じゃない!?)
そうこの「乙女ゲームライフ」はヒロインの
男爵令嬢エメリ・アイと皇太子のルベン・カールが惹かれ合い
最終的には付き合う内容
最初はルベンはエメリに興味は無かったが彼女
の純粋さ性格に惚れ込んでいくという流れ
その中で『ラピス・ネア』が登場するのは
〈ルベン・カール〉の婚約者としてそして悪役
乙女ゲームライフイベントにて、私の最後はこうなると決まっていた
肩をわざとぶつけ床に座り込む令嬢それがヒロインエメリだ。この時すでにカールはヒロインと親密である為ネアは虚しくも悪役として責務を全うした
「あら居ましたの笑気が付きませんでしたわ悪気はないのよどうかお許しになって笑」
「ラピスさん….」
「何をしてるんだ」
「このお方がわざと私にぶつかってきたのですわよ」
「このお話は置いておいて私との結婚式決まったかしら?どうせなら盛大にやりましょう」
「君はまだ分からなのだな 僕とアイは婚約を前提としている恋仲だ」
「今…何と!?…..私はカール様の婚約者よ!そ..そんな噂ですよね!!」
「もう…諦めてくださいラピスさん!」
「暴行罪として永久牢獄とする」
「う…嘘!!」
「罪にたいし処罰が重くはありません?」
「口を閉じろ!あの方は皇太子なんだぞ もし恋仲が本当なら皇后になるお方に不敬を 働いた時の処罰と同じだろう」
「考え直してください!私が貴方の為に 商業も考え支えてきたではありませんか!!」
「頼んでいない、そこの者取り押さえろ」
「これよりラピス・ネアを連行する!」
「嫌…嫌!」
それからは牢獄で暮らし最終的にはストレス死で『ラピス・ネア』の人生は幕を閉じた
(正直男主人公に執着し過ぎでもあるから仕方はないのだけれど🤔)
まぁこれからの目標は…
「ロリーおかしな事を聞くけれども今私は何歳?」
「え?15歳でございます」
」教えてくれてありがとう」
(婚約する前ね。それなら話さなければいいじゃない!?よしっ)
それはそうと今日はよりによって成人お披露目会⁉︎
「ネア準備は出来たか?」
「お父様、お母….」
「エレオラがどうした?..」
(もしかして..ラピス・ネアの母親って居ないの!?)
「着いた、手を貸そう」
「有難うございます」
「ラピス家のお二方ですね、どうぞお入りください」
「ラピス家、ロイド様、ネア様がお越しです!!」
「エスコートはここまでだ、友達を作るのに励みなさい」
(息が切れそうだったわ、この身体の子家族にも嫌われてそうで可哀想になってきた)
えーと、ヒロインは
居たっ
(関わらなければ私の優勝よ〜)
「ご..ごきげんよう、ネア様!」
「えぇごきげんよう」
「今日は一段と美貌に磨きを入れていてとてもお綺麗です!」
(私にゴマすりをする人もいるなんて意外だわ)
「ネア様はやはり令嬢人生を選びますわよね?」
「え?」
「あら、お知りになっていないのですか!?手違いかしら」
「詳しく聞かせてもらえるかしら?」
「えぇ、このお披露目会では現皇帝に 騎士人生か令嬢人生つまり人生選択を問われるのです」
「騎士人生を選んだら?」
「武術を中心に学び将来的には聖騎士になれたりしますわよ」
「逆に令嬢人生は?」
「令嬢人生は将来嫁ぐという役目なのでお金の管理等の勉強をしますのよ まぁ大事なのは令嬢人生を選んだ女性と騎士人生を選んだ女性は別々で習うので滅多に会えません事ですわ」
え、騎士人生を選べば楽勝なのでは?
だってヒロインは絶対令嬢人生ですし
あっでも、男主人公は令嬢にはなれないから
騎士人生1択よね
そしたら私と被ってしまう……..。
でも絡まなければ良いわよね!うん!
独身主義を貫いて聖騎士までなろう!
ヒロインと男主人公達はお幸せにということで
よし!解決!
「でも女性に騎士人生なんて合わないと思いますがね笑」
「え?」
「女性は令嬢であってこそ幸せなのに笑騎士になるなんて笑….人生を奪われたものですわ。」
「そうとは思えませんけどね」
「失礼させてもらいますわ」
世間体なんてどうでもいい
私が長生き出来るなら騎士になってみせるわ!
(あら?ルベンがこっちを見て)
(この身体の持ち主は目が合ったらすぐ近寄っていたっけ?報われない愛と気付けば良かったのに)
(飛びついてこない事にびっくりしてるのね笑)
「ラピス嬢様皇帝様との…」
「あらもう順番が来たのね、分かったわ」
(こんな大勢の前でするのね🥶)
この身体の持ち主は令嬢人生と決める前から自分に磨きを入れていたから皆も令嬢人生になると思ってるわね笑
もしかして会場全員がびっくりするんじゃないかしら笑
「準備はいいか?」
「はい、帝国の王ルベン・ヘルン様どうぞ問いてくださいませ」
「其方は今宵をもって成人したと見なす騎士人生・令嬢人生どちらかを選びなさい」
「私は……….騎士人生を選びます!」
「ほう….。一つ聞いてもよいか?」
「はい何なりと」
「其方は子供の時からずっと令嬢人生の為の教育に特訓したのではないか..何故騎士人生を選んだのか訳を聞かせておくれ」
「はい、訳になるかは分かりませんが気が変わったからですわ」
「ほう、武術については…そうかラピス家は武術に精通しているからラピス嬢も武術の才能があると見込む…..」
「戻って良いぞ」
「ネア様!何故騎士人生を選んだのです!?」
「自分の人生楽しんだほうが良いかと思いまして」
「そうなんですね..凄いですわ」
「あっ居たか」
「カー…。如何したのです?」
「騎士人生を選んだ理由濁していたがどうせろくなものではないだろう」
「」どうせまたエメリ嬢を武術で習った事を活かし虐げるつもりであろう? そしてエメリ嬢が家から出られなくし僕と婚約するつもりか?」
「あら?勘違いなさっているのでは?」
「私は以前のように”ルベン”様を好いてはいません」
「嘘だな」
「いいえ、正直に言うと”冷めた”がいいでしょうか?」
「僕を好いていない…と?」
「それにエメリ嬢とも恋仲に近い関係だとか」
「なっ一体どこでそれを!?」
「噂ですわ、その様子だと本当と思いますがということで私はお二人の中を”邪魔”する者だと思うのであら話し過ぎましたわね、失礼させてもらいますわ」
「待っ…!」
「ここに居たか、ネア」
「あっお父様」
「帰宅する」
「はい!」
ガタンカタン
(よしっ!、これで想いは伝えたし後は会わなければHappyじゃない!?)
「ネア」
「はい、お父様」
「本当にいいのか、騎士人生で」
「はい、決めた事ですので」
「家柄に囚われていないか?」
「いいえ、御心配には及びませんわ」
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〔次回〕 【外編】
騎士人生と令嬢人生について詳細説明
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