「ヒーローさん、こんな私でも救ってくれる、?」
「もちろん、俺はヒーローなので」
そんな一言で始まる、恋の物語
「はぁ、…」
今日も憂鬱な日が始まる。なんで、学校なんかに行かなければいけないの?勉強をするため?それとも社会の厳しさや、理不尽さを知るため?、なんてつまらないことを自問自答しながら、重い瞼をこじ開け、カーテンを開ける。
「今日は、雨か」
私は雨は嫌いじゃない。何故って?特に理由は無いけれど、どれだけの人が集まっても雨の日は皆、自分が独りなんじゃないかって思うから、私だけじゃない、みんな孤独。
人は産まれてから死ぬ迄、ずうっと孤独、ずうっと独り。私はそう考えるけれど、多くの人は人は独りでは生きていけないって思うみたい。
「行くかぁ…。学校。」
こればっかりは仕方がない、生きていくには教養や知識は必要不可欠だから。
別に私は勉強が嫌いな訳では無い、ただ、人間関係が嫌なのだ。
「おはようございます。」
と小声で呟く。私は他の所謂 陽キャ の様に大きな声で挨拶なんて出来たもんじゃ無い。
何時もは数人が私より先に来ているのに、今日は私が一番乗りみたい。
少しだけ、気分が上がる。それは、他の人が居たら、少なからず会話をしなくてはいけない。それが嫌で、だから 人が居ないと嬉しいの。
とりあえず、授業の準備をしてお気に入りの小説でも読んでいよう。それが一番の現実逃避だ。
まずは、この机の上に置かれた花瓶と落描きを消さなければ。
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