コメント
1件
皆んなの気持ちが良くわかる。早く目を覚まして💦
「……その女性は、銀河にあまりに度を超えて執着をするので、会員制のカードキーを剥奪して、店への出入りを禁止にしたのです……」
三日月が言い、
「それが、こんな形で……裏目に出るなどっ……」
哀しげに声を絞り出して、
「くっ……」と、のどの奥で苦しげに呻いて、顔の半分を手で覆った。
「ミカちゃん……」
天馬が、三日月の背中を撫でさすり、
「泣かないで……」
そういたわるように声をかけると、
こらえていたのだろう涙が、三日月の指の隙から流れて、頬をつたい落ちた。
「クッソ…この仇は、俺が必ずっ……!」
黙りこくっていた流星が、握りしめていた拳を病室の壁に力なく打ちつける。
「……流星、仇なんて物騒なことは、いけません。これ以上、ことを荒立ててはなりません……。
もし万が一、理沙や…他のお客様にまで被害が及ぶことになったら、それこそ取り返しがつかなくなります……」
三日月が、低く抑えた声音で、流星の怒りを鎮めるように話した。
「だったら、おまえは、悔しくねぇのかよ……っ!」
叫んで、三日月につかみかかろうとする流星を、
「ダメだよ…リュウちゃん!」
天馬が間に入って止める。
「……悔しくないはずが……」
三日月が、「ふぅ…っ」と、一息を吐いて、
「ありませんっ……!」
怒鳴りつけるようにも口にした。
「……。……悔しくないわけが、ないです。
でも、仇を取るようなマネをして、たぶんきっと……
一番傷つくのは、当の銀河本人だと……
これ以上、銀河を傷つけるようなことは……
私が、赦しません……」
三日月の気持ちを察したらしい流星が、「くっ……」とだけ、声を漏らす。
「銀河…目ぇ覚ませよ? なぁ…寝てるおまえなんて……見たくねんだよ……」
流星が、握りしめたままの拳を、震える自分の唇にあてる。
「リュウちゃん……もう、行こう…ね?」
天馬が、流星の背中を支え、そうそっと促す。
「…理沙、銀河を頼みます…。私たちも、できる限りここへ来るようにしますので、どうか彼に付いてやっていてください…」
頭を下げる三日月に、彼ら同様に私自身もいろいろな感情が渦巻いていて、「はい…」と一言を返すことしかできなかった──。