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ピッピッピッピッ…
あれ、この音…聞いたことがある。
これ、確か…
「…ッて、ここ…病院…?」
えっと…確か城にいって…んで、あいつと戦って…ッ
「あ、あいつは!?どうなって…」
おらふは、勢いよくベッドから起き上がる。
「わ!急に起き上がらないで!
ちゃんと安静にしないと…。
それに…敵は俺が倒したから、安心して。」
「え…この…声ッは…。」
「…おはよう、おらふ。
遅くなってごめん。」
「…。」
おらふは黙り込んでしまった。
…怒っているのだろうか。
「え、あ、ごめん、おらふ!」
おらふの顔を見ようとすると、一粒、また一粒と涙が落ちてきた。
「ばかぁ…ばかッ!
遅すぎるんよ!
ずっと、
ずっと…
待ってたんやから…!」
「…ごめん。でも、おらふの声は、俺に届いてたよ。
【幸せになってほしい】…この言葉で俺達は共鳴することができた。
…ありがとう。」
「…当たり前やん。
友達に幸せになってほしいって思うことは、普通やろ?」
「…そっか、そうだよね。」
「…皆は?」
「皆、もう元気だよ。
おらふが最後。」
「おんりーは?」
「俺は、大丈夫。」
「…なら、よかった。」
…
『あのさ』
「え、あ…ごめん、先どうぞ!」
「ありがとう?
いや、僕が話したいのは…
これが終わったら、いつも通りになるんやなぁ…って思って。」
「…嫌だった?」
「ううん。嬉しいんや。
これからはしょうもないことで笑って、楽しんで、悲しんで、怒ることができる。
それって、めっちゃ嬉しいことやん。」
「…そう、だね。
…いつも通りが1番、うん。
俺もそう思う。」
「それで、おんりーの話したいことは…?」
「おらふと同じ。」
「そっか…。」
「ま、いつも通りにするにはおらふが傷を治さないとね。」
「確かに…!」
「じゃ、俺は皆に伝えてくるね。
後…医者にも。」
「ありがと〜!」
ガラガラ…
「…ごめん、おらふ。皆。
【いつも通り】…できるように頑張るね。」
「おらふ…。ほんとに起きてよかった…!
皆も、生きてて…ほんとによかった…。」
「奇跡だよね。おんりーも、起きてくれてよかった。」
「俺は、おらふが共鳴させてくれたから、起きれた。
だからMVPはおらふだよ。」
「…確かに!」
「なんか、照れるなぁ…。
でも、ジャスに勝てたんは皆の力なんやから!
皆がMVPや!」
「お〜。おらふ、いい事言うじゃん♪」
「えへへ〜。」
「あ。」
「どしたん?おんりー。」
「いや、医者におらふのこと言うの忘れてた…。」
「え、言いに行かないと!」
「いや、俺が行くよ、いい忘れたのは俺だし。」
「そう?ありがとう〜。」
「心配だから僕もついてくよ。」
「俺、ちゃんと言いに行けるよ?ドズル。」
「傷が治りきっていない状態で戦いに行って…1番重症だったのはおんりーなんだから。
心配なの。」
「おんりー…、どういうことや?」
「…おらふに言ってなかったのか。
(絶対おらふに怒られるやつ…)…乙でーす。」
「と、取り敢えず言いに行くよ、ドズル!」
「…うん。」
コメント
3件
うわあ、よかった…!「ばか」ってタイトルから泣かせにきてるやつやん…。おらふが涙ぽろぽろ落としながら「遅すぎるんよ!」って言うとこ、こっちまでじーんときたわ。おんりーの声が届いてたって設定、伏線回収も含めてグッとくるなあ。最後の「いつも通り」の話も好き。戦い終わった後の温かい空気、ちゃんと描けてると思う🔥