テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
今回は思いつきの勢いで書いたので色々とボロが出るかも…
でもアメソ書いてみたかったんだよね。
世界史情弱だから本当に失礼な事をしているかもしれない…すみません…
あと解釈違いにも気をつけて…
注意
この作品を政治的に利用しようとする意図はございません。
他国への批判の意図も含まれておりません。
戦争賛美、テロ行為などの助長の意図も含まれておりません。
旧国注意!
微史実注意!
川の向こうには荒廃した街が広がっていた。
部屋の窓からその街を見渡す。ほとんどの建物は崩落し、あちこちから黒い煙が立ち上っている。所々に人が集まり遺体をトラックに積み何処かへ去っていく。
「なぁ、酷い有様だろう。」
彼の元へ目線を向ける。
彼はベッドの上で俯き表情ひとつ変えず言葉を落とした。
腕や頭は包帯に巻かれ、生気を失った目をしていた。
「あぁ、本当に。しかし良く耐えたもんだな。」
「もちろん。この街は守るべき物だったんだ。私だってこの街が大好きだった。敵の手に落ちなかっただけまだ良い方だろう。」
「まぁ…お前も相当だぞ。」
「私は良いんだよ、いくら傷ついても良いのはこういう時役に立つな。」
「痛いことには変わりないだろ。」
「死なないだけマシだ。」
生きる気のない目をした彼にそんなことを言われ、返答に詰まる。
午後の暴力的なまでの日差しが窓から差し込み、彼の目元で反射する。
金色に近い黄色の目は陽光に晒され宝石のような輝きを見せる。1つしか無くなってしまったのは残念な所だった。
「元気出せよ、復興手伝ってやるからさ…」
「礼は言っておこう。お前に言われるのは少し癪だけど…」
「ははは…悪かったな…」
ささやかな反抗を受けながらも、素直に感謝されたのには驚いた。
今の彼は余りにも弱々しかった。
いつも主張が激しくて、俺の理念を理解しようとせず反対しまくる。
良くも悪くも実に情熱的で活気に溢れた力強い国だったのだ。
いつもは見れない特別な彼の姿には心底興奮した。
小さく咳き込む彼の背中は随分と自信なさげに丸まっている。
背中をさすってやると絞り出すような声で感謝を伝えられた。
ここまでくるとなんだか可哀想になってくるな…
「ソビエト…お前ちょっと弱っちくなりすぎじゃ無いか…?心配になってくるぞ…」
「1日、2日もすれば元に戻るだろう。そんな所にばかり目を向けてないでもっとやる事があるだろう。悪趣味なやつめ。」
「…そっか〜、後2日もすればこんな弱っちいお前が見れなくなっちまうのか。」
「つくづく嫌味なやつだ…」
「はは、良いんじゃねぇのこのままでも、なんだかしおらしくて俺は良いと思うぞ、少なくともいつものお前よりずっと高圧的じゃなくなって可愛くなったし、何より変な思想の押し付けされなくなって良かったよ!」
「黙れ!」
そう声を荒げて彼は叫ぶ。
案の定咽せて苦しそうにぎゅっと目を瞑りながら咳き込んでいた。
おうおう、よしよし。
手間がかかる彼の面倒を見る事に不思議と安心感を覚える。
このまま自分の手中に収まればもっと可愛いのにな。
もっとこの時間が引き延ばされて、一緒に居られたら良いのにな。
そう考えながら俺は彼の手を取り、手の甲に唇を押し当てた。
「私は男となんて興味ないぞ。」
「そういう割には抵抗しないのな、大人しくて良い。」
「そんな事をする気力も無くなってしまったからな。」
「…そろそろ行かないと。じゃあな。また元気になって暴れてくれるのを待ってるぜ。」
そう言って彼の病室のドアを閉める。
入室時より別れ際のときの彼の心情が少しでも穏やかになっている事を願う。
半端な時間に目が覚める。真っ赤に燃え盛る夕焼けの光がカーテンの向こうのわずかな隙間から漏れ出る。
日に日に夢を見る時間は長くなっていく。
夢を邪魔する煩わしいスマホのアラームも、今では自分の手により使い物にならなくなっている。
今日のように夕方に目が覚める時もあれば、朝方にきちんと起きることもある。
そんなことは重要ではない。
そんなことは昔を思い出す事に必要ではなかった。
まだあいつが居る時に思いを伝えておけば良かった。
あいつが病床に伏せるようになった時から、もっと会いに行ってやれば良かった。
もっとあいつが居る日々を大事にすれば良かった。
後悔が頭を埋め尽くしていく。
あいつがいなくなってから何年経ったか。
いつまで我慢すればまた本物のあいつに会えるだろうか。
空虚な心と鉛のように重い体を引きずって生きていかなければいけない現実に反吐が出る。
あいつが居ない世の中でどうやって生きていけば良い。自分の中にある野望や希望はあいつが居る時代に全て置いてきてしまったようだった。
何に対してもやる気が起きない。
そんな時は頭を撃ち抜いてしまおう。
一瞬だけでも夢を見ることができるなら。一瞬でも彼を一緒に居られる事ができるなら。
銃口を頭に押し当てる。これで何回目だ。
後悔と絶望しかない頭には鉛玉を撃ち込もう。
頭の中は空っぽになり、そのうち優しい記憶と彼の愛が何もない頭の中を埋めていってくれるのだから。
何もない現実に別れを告げよう。
神のいない生き地獄に終わりを告げて夢の世界に逃げ込もう。
帰ればそこには愛する彼がいつでも居て、出迎えてくれるのだから。
「死なないだけマシ、ねぇ…」
アメリカ?そうか、今日からよろしく頼むぞ。
……え?俺と君は仲良くなれそうにない?……ははは!
君もいつか私のように誇り高い思想と考えを持てるようになるさ!
今日の私は機嫌が良さそうに見える?
そりゃそうだろう!今日は冬季反抗が成功したんだからな!
これでまた一歩世界平和への道のりを歩んだのだ!
……体調が悪そうだって?
まぁ、ある意味ではな。
ことごとく何もいかないのさ、それでも私の信念を曲げるわけにはいかないからな。
……それでも時々思うよ。これで本当に合っていたのかとね。
……………私が居なくならないかって?
もちろん…私の夢を捨てるわけにはいかないんだ。
…というわけにもいかないがな。
君が私の考えを理解できなかったのは本当に残念だし……
私は周辺国や衛星国…どの国にだって決して愛されていたというわけではないだろう。
自分の理想のため…夢のため…大義のため…
正しい答えに辿り着く事ができなかったのは本当に悔しいが…
次があるのなら約束しよう。
絶対にこの信念を曲げることはしないと、そして…
次は君ともっと、仲良くなれる事を誓うよ。