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『BATER』
ゲームに夢中になっていると鹿島さんが部屋に入って来て俺を見るなり溜め息を漏らす。怒られると察するもボス戦だからそのまま操作を続けた。
「寝ていたと思ったらゲームですか」
「親みてぇなこと言うなよ。サクッと誰か殺す仕事ねーの?」
ボスからの指示がないと退屈だ。俺がゲーム画面を眺めながら愚痴紛いのことを言うと鹿島さんは「そういえば」と切り出す。
「有月様の命令でオモチャを拾って来ました」
「オモチャ?」
「楽も気が向いたら見に行ったらどうですか?・・・なかなか見物ですよ」
「?」
含みのある言い方が気になってやっと画面から顔を上げて鹿島さんを見ると鹿の剥製を被ったままだから表情は分からない。
「へぇ〜面白そうだから行ってみよ」
ボス戦をクリアしてからゲーム機をテーブルに置いて部屋を出る。廃墟になったホテルを一時的に拠点にしているが天井に穴が空いた工場より快適だ。
ボスが使っている部屋に向かいながら鹿島さんが拾って来たオモチャのことを考えてみる。先週は映画、先々週は読書、そして今日はオモチャだ。
拾って来た、という発言も気になって様子を見ようとボスがいる部屋の扉を軽くノックすると「どうぞ」とすぐに帰返ってきたから扉を開ける。
元はスイートルームだったのか、他の部屋より広くてベッドも大きい部屋は廃墟だからガラスの破片が床に落ちて埃臭い。
寝室を覗くとボスがいて、そのボスに組み敷かれてセックスしている金髪の青年には見覚えがあった。
白いスーツのまま髪も乱れていないボスに組み敷かれている青年は全裸だった。程良く鍛えられた体は小刻みに震えて彼の様子は明らかに薬物を摂取された後で、瞳は焦点が合ってなくて俺を認識していないのが分かるし口からはだらしなく涎を垂らしている。
寝室に入った時点でセックスをしているから俺は特に驚きもせずにどこかで見たことのある彼の記憶を辿らせた。
「どこかで見たような・・・」
「楽はもう2回この子を見ているよ」
「ーーあ」
思い出せず、首を傾げるとボスが教えてくれて思い出せた。殺連に乗り込んだ際、そしてJCCの編入試験の際に俺は彼を見たことがあった。ただ、俺が記憶していた彼とは別人みたいに乱れていたから思い出せなかった。
「鹿島さんの言ってたオモチャってコイツ?坂本太郎の部下だろ、俺が殺しましょーか」
今の彼なら武器なんてなくてもすぐ殺せるだろう。
「殺すよりも酷いことをした方が坂本には効く」
汗ひとつかいてないボスがトン、と腰を動かすと彼の体が敏感に跳ね上がる。
「あ、ッ!やめ、ろ・・・!」
「まだ自我あんの?」
「うん。そっちの方が楽しいからね」
彼がボスの腕に触れて頼りない抵抗を見せるあたり、まだ自我は残しているらしい。ベッド脇の1人掛けのソファーに座って眺めることにするとボスが口角を上げた。
「楽も混ざらない?」
「ボスと3Pってことっすか?ていうかコイツで勃つかな〜」
「っ」
ボスと混ざることは抵抗ないがそもそも男を抱く趣向はないから彼で興奮できると思えず彼を見る。視線に気付いた彼は身を捩らせるからボスが腰を掴んで律動を始めた。
「ぁっ、あっ、あっ」
「勃たないなら勃たせて貰えば?」
切なげに喘ぐ彼の口に指を入れたボスの意図に気付いて俺は鼻で笑った。ボスに犯されているだけでも彼にとって屈辱的なのに更に俺を加えて強姦することはきっと、殺すよりも苦しめる行為だろう。
ーーまぁ、ちょうどゲームクリアしてヒマだったしいいか。ーー
どうせこの後昼寝する予定だったし、女とのセックスも最近はつまらなかった。ソファーから立ち上がってベッドの中に入り込むとボスは笑みを浮かべ、彼は怯えた表情を浮かべる。
近付いて彼を見ると腕に幾つもの注射痕があって枕元には真空パックで密封された未使用の注射器が散らばっていた。
「これなんの注射っすか?」
「さぁ。鹿島が用意したから僕にも分からない」
分からないのに彼に多用しているところがボスらしい。正常位で繋がった彼の上半身に跨ってズボンと下着をズラして反応してない自身を彼の眼前に見せつけると焦点の合ってない彼の瞳が揺れる。
唾液が垂れる彼の口に指を入れると何をされるか察した彼が口を閉じようとしたから無理矢理開かせて反応してない自身を捻じ込んだ。
「っぐ、ぅ・・・!」
「ちゃんとしゃぶれよ〜」
ボスから与えられている快感でトロンと蕩けていた瞳が見開く。金髪を掴んで頭を抑えて奥に自身を挿れると喉奥がヒクンと動いて彼の体が震える。
熱い彼の口内でボスからの快感で喘ごうとすると舌が動いて自然と陰茎を刺激してくるのは無意識だろう。
時折歯が当たり、痛みはないが煩わしさを感じて枕を手にして彼の頭の下ではなく首元に置くと自然と喉を上向きにされた彼の口にもう一度陰茎を捻じ込むとさっきより真っ直ぐ更に奥に挿れることができた。
「いい感じ」
息がし辛そうに顔を歪める彼の瞳から涙がポロポロ溢れて不思議と加虐心がそそられる。男なんて抱く趣味はなかったが彼には興味が沸いて苦しそうな表情が興奮材料になった。
「ん゛、がっ」
強引に喉奥を突くと彼のは首を振って抵抗してこようとするが構わず何度も熱くなった口内の奥を突いた。
「楽に突かれる度に中締め付けてくるね」
「は?じゃあコイツ喉まんこじゃん」
嘲笑混じりに言えば彼にも届いていたのか悔しそうに眉を寄せるも口淫には抗えない。抵抗しようと俺のズボンを掴んでいる手も頼りなくて、まるで縋っているようにも見える。
徐々に硬くなって勃ち上がる自身を咥えるのが苦しくて彼の意識が朦朧とする寸前で引き抜くと酸素を取り入れさせてからもう一度自身を捻じ込む行為を繰り返した。
「楽もこの子気に入った?」
「ん〜そうっすね」
未だに彼の名前は知らないが、そんなことは今はどうでもいい。彼に興味が湧いて更に苦しんだ顔を見たいと思っていると後ろでボスが小さく笑う。
「薬、追加しようか」
「っ!ん゛っ、む・・・っ」
シーツに放ってある注射器を開封するボスの声が聞こえた彼はあからさまに怯えた様子で抵抗を始めるが俺が頭をシーツに押し付けて自身を押し込むと彼がペチペチ俺の足を叩いてくる。
「ほら、大人しくしないとまた痛くするよ」
俺の足を叩いていた彼の腕を掴んだボスが脅し紛いのことを言えば、彼の体が強張って大人しくなった。
自身を引き抜いてから振り返るとボスが彼の腕に注射器を刺して中の薬を体内に入れている様子を眺める。
「ぁ、う・・・」
何度か咳き込んでいた彼が注射された途端に瞳がトロンと蕩けた。自身を彼の口元に近付けると今度は自ら口を開けたから俺は鼻で笑う。
どんどん彼の理性と心が壊れていく様子が目に見えて酷く愉快だった。
「楽、もっと楽しいことをしよう」
「?」
腰を揺らすボスが前屈みになって俺の耳元で囁く。角度が変わって更に深くボス自身で奥を突かれた彼が俺の陰茎を咥えながら喘ぐ。
楽しいこと、と囁いたボスの口元が意地悪く笑みを作っているから俺もつい口角が上がった。
最初こそ暴れていたシンくんは注射の量が増えるほど抵抗する力が弱くなって、同時に与えられる快感に従順に反応するようになった。
楽自身を口淫しても感じるらしく、中に入っている僕自身を締め付けるシンくんは初めてセックスを体験する体とは思えないほど淫靡だった。
注射を増やすと今度は自ら楽自身を咥え出したらしく「喉まんこ最高じゃん」と揶揄う声は楽しげだ。
腰を揺らすと彼の腹筋が震える、律動を始めながら胸元の小さな突起に触れると中がキュン、と締まる。
勃ち上がったシンくん自身は今にでも達してしまいそうで、既に3回ほど絶頂を迎えた体はどこを触れても敏感だ。
秘部を慣らす時に使ったローションを手に取るも楽に正面から口淫を強要されているから僕の姿は見えていない。
ローションを手のひらに馴染ませてから奥まで自身を埋め込んでいる秘部に中指を捩じ込んだ。
「ゔ、ッ」
自身を受け入れるだけでも狭いシンくんの秘部に強引に指も追加すると足をバタバタと動かしてきた。
弱すぎる抵抗を無視して中指を挿れるがローションでグチュグチュになった中でもまだ狭い。
「このままだと中を傷付けちゃうなぁ」
「ローション足せばいいんじゃないっすか?」
首を動かして一部始終見ていた楽の提案に「そうだね」と頷いてローションを流し込むとシンくんの内腿が痙攣する。
「上でチンコしゃぶって下でもちんこ入って指挿れられて感じんの?お前淫乱だな」
薬の影響で何倍も快感を受け入れやすくなっているシンくんは例え陰茎が入った中に指を挿れられて痛みさえ快感に変換されているのだろう。
楽自身を引き抜かれたシンくんの口からはだらしない喘ぎが漏れている。
「やだ、ぁ、あ、ッ、ゆび、入らない・・・っ」
中指の関節を曲げてシンくんの中を刺激すると口では抵抗の言葉が出てるものの、萎えていないシンくん自身を見た楽が小馬鹿にするように笑う。
「チンコ挿れながら指何本入るかやってみましょうよ」
「いいね」
ローションでグズグズになった柔らかい中に更に指を増やしながら奥を突くと抵抗ばかり口にしていた彼からはもう喘ぎしか出てこなかった。
「今指何本入ってるか分かる?」
楽が跨っているから接合部が確認できないシンくんに聞くが目先の快感に耐え切れず喘いで答えてくれない。
「ボスが聞いてんだ、答えろ」
「ぁぐっ」
催促するように首を絞めてきた楽にシンくんの体が大袈裟なくらい震えた。
「ほら、何本入ってる?」
もう一度聞くと首を絞められたままのシンくんは震えた声で「さ、3本」と答えるから肩を揺らして笑う。
「残念。まだ2本だ。3本だとこう、だよ」
「ひゃぅっ!ぁ、あっ・・・っ〜!」
中に3本の指が入って広げるように指を動かすと深いところと浅いところを同時に責められて彼は触れてもいないのに絶頂を迎えた。
3度目の射精は色が薄く、サラサラしたもので指で先端を弄るとまた勃ち上がる。
「コイツのイく時の顔エロい」
「楽の体で見えないよ」
「ボスは挿れて楽しんでるけど俺フェラだけだし」
普段の生意気な表情で性に疎かったシンくんの淫らな姿は素直に加虐心がそそられて興奮材料になる。楽は口淫だけでは不満そうで、僕は少し考えてから笑みを浮かべて自身と指を引き抜く。
「体勢を変えようか」
赤く腫れた秘部は急に埋まっていたものがなくなって寂しげにクパクパと動いている。
抵抗も出来ず、ひとりでは起き上がれないシンくんの腕を引いて半身を起こした僕の体に跨らせた。
「腰浮かせて、自分で挿れなさい」
彼のピンク色の乳房を抓りながら命令するとシンくんは素直に勃ち上がった僕自身に触れて腰を浮かせて濡れた秘部にゆっくり埋めていく。
「あ、ぁ、あ」
挿れた瞬間、快感で蕩ける表情は恍惚としていて、しかしさっきまで指も受け入れていた中は物足りなさそうに僕自身を締め付けている。
「楽、挿れてあげて」
「・・・いいんすか?」
背中に手を回すと僕に体を傾けてくるシンくんは自然と後ろにいた楽に臀部をつきつけるような姿勢になった。
恐らく接合部がよく見えるなか、僕に聞いている楽の口角は上がっている。
「いいよ。シンくんもきっと気持ちいいから」
「あ、ぅ?」
涙で濡れた瞳は快感にどっぷり浸かった表情で僕の言葉もちゃんと届いているのかさえ分からない。
楽が勃ち上がった自身を接合部にあてがうとシンくんの体がピクンと震えるもまだ何をされるのか分かっていない様子だ。
奥まで僕自身を受け入れている中にグッ、と楽自身が強引に挿入してくる。
「あー、やべ・・・めっちゃ狭い」
「シンくん、もっと力抜かないと痛いよ?」
「あ゛、あ゛・・・な、に、ッ」
快感で濡れていた瞳が大きく見開いてパニックを起こしていた。中に僕と楽を同時に挿入されていることにまだ気付いていないシンくんに楽は腰を掴んで更に腰を進めてくる。
「ゔ、い、くるしい・・・」
「は?苦しい割には締め付けてんじゃん。指よりこっちが気持ちいいだろ」
「っあっ!ゔ、や、やめて・・・っ」
逃げるように僕にしがみついてきたシンくんの腹部に触れると大袈裟なくらい体が震えた。
「ボス、動きましょーよ」
「そうだね」
乱暴に楽がシンくんの臀部を叩くとシンくんは「ひゃっ」とか細い声を上げた。シンくんが動かないように背中に手を回してゆっくり腰を引くと逆に浅いところに入っていた楽自身が奥に入っていく。
「は、あ゛、う、おなか、へん、おねがい、やめて、ぁっ」
「コイツ胸も感じるの?やっぱ淫乱だな」
「もしかしたら坂本に教えられたのかもね」
奥に入った楽自身に嫌々と首を振るも楽の手で胸元を触られると素直に感じてしまうシンくんに楽は容赦なく奥の前立腺を抉りながら乳房を強く摘む。
「やだ、やめ、っ、ゔ、あっ・・・〜っ!!」
「また触ってないのにイッたの?胸が気持ち良かったのかな、それとも中が気持ち良かったのかな?」
ポタポタと僕のスーツを精液で汚したシンくんに聞くも達したばかりで答えてくれなかったから萎えかけていたシンくん自身に触れた。
「ぁ、ッ、ごめんなさい、やだ、もうイクのやだ・・・っ」
「胸が気持ち良かった?中が良かった?僕の質問を2度も無視したからお仕置きが必要だな」
片手で新しい注射器を取り出すと楽が腰を引いたから僕は逆に腰を進めてシンくんの奥を突くとシンくんはお仕置きという言葉に怯えるも目先の快感で可愛らしく喘ぐ。
ーーこんなに壊したくなる子は初めてだ。ーー
縋るように僕にしがみついたシンくんに触れるだけのキスをしながら首元に注射器を刺す。突然優しいキスをされて戸惑うも注射器の中身が体内に注入されるとシンくんは自ら口を開けて舌を絡めてくる。
「ん、ふ・・・ぁ」
空になった注射器を捨ててシンくんとディープキスをしていると楽が体を屈めてさっき注射された首筋に噛み付いてきた。
「ぃぎっ!?」
犬猫の甘噛み程度ではない、本気で人を殺すほどの強さで噛み付かれたシンくんは口から離れて悲鳴を上げる。
「トぶのまだ早ぇぞ」
「ぁ、あ、う、っ、おなか、ごりごりしないで、ぇ」
浅い場所で出し入れを繰り返されるとシンくんは嫌がるようなことを言うも腰は揺れていた。
「もう一回胸が気持ち良かったか中が気持ち良かったか確認してもらおうか」
「そうっすね」
噛んだ首筋から血が伝い、後ろからそれを舐めとる楽が再びシンくんの胸元に触れる。ぷっくり腫れたピンク色の乳首は強く抓られると気持ちいいらしく、中を締め付けてきた。
「どっちが気持ちいい?」
「ぁ、あ゛っ!分かんない、分かんないです、ッどっちも気持ちいい、ぅ、あっイく、ッ〜〜!」
乳房と中の律動以外にシンくん自身も指で弄ると呆気なくまた絶頂を迎えるシンくんはもう完全に理性が溶けている。
「これ、坂本太郎にも見せてやろうぜ」
「いいね」
達した敏感な体に容赦なく律動を繰り返す楽はポケットから携帯を取り出してシンくんにカメラを向けた。
背後の楽に携帯で動画を撮られていることに気付いていないシンくんはひっきりなしに僕にしがみついて喘ぐ。
「シンくん、気持ちいい?」
「っ、あっ、ぅ、はい、ッ、気持ちいいです」
「今何をされているか分かる?」
「ンッ、ゔ、はい、いまナカに2本、チンコ入って、いっぱい、ぁ、ゴリゴリして貰ったりナカ以外でも、沢山、気持ちいい、とこ、ん、触って貰ってます」
従順に僕の質問を答えているシンくんに楽と同時に口角が上がる。赤くなった頬を撫でると場違いな優しい撫で方にシンくんの瞳が揺れる光景も坂本太郎に見せてやりたいくらいだ。
「2本入ってるのに気持ちよくなって何回もイッちゃったシンくんは淫乱だね。坂本太郎も失望するだろう」
「ひゃ、ぁ、ッ、坂本さ、ん、ん、ッ、ごめんなさい、ごめんなさい・・・っ!」
勃ち上がったシンくん自身の先端を爪で軽く弄るとダラダラと透明になった先走りを溢れさせながら坂本に対して謝るシンくんは怯えた子供みたいに泣きじゃくりだした。
「こっちも忘れるなよ」
「ひっ、ぎ!」
軽く腰を揺さぶってきた楽自身が中の浅いところを攻めてきて自身の快感に夢中になっていたシンくんはビクンと体を震わせる。
「坂本にも淫乱な君を見せてあげよう」
「ぁ、やだ、ッ、はげしいっ・・・!」
お互いの出し入れを激しくさせればシンくんは泣きながらも暴力的な快感に抗うことはできなくて淫らに喘いで「ごめんなさい」「さかもとさん」と繰り返す。
グチュグチュといやらしいローションの音と肌がぶつかり合う音が激しくなっていき、時折擦れる楽自身も限界が近いのを察する。
「シンくん、中出しって気持ちいいらしいよ」
「へ、ぁ?」
「2人同時に中出しされたらどうなっちゃうんだろうね」
僕の言葉の理解ができていないシンくんの唇を撫でると赤い舌を出して舐めてきた。
このまま犯したあと監禁して薬漬けにしてもう二度と坂本太郎の名前なんて言えないくらい壊してしまおうと考えるとエスパーで僕の『もうひとりの声』を聞いたシンくんは瞳を揺らして中を締め付ける。
「沢山出してあげるから受け止めてね」
「え〜ボスも中出しするんすか?なんか複雑」
「そんな風には見えないよ、楽」
しっかりシンくんの乳房を強く摘んで中の出し入れを楽しんでいる楽に笑うとシンくんも「イきそう」と呟いて僕に抱き着く力を強めた。
あれだけ苦しいと言っていたのに今ではすっかり2本挿れられて快感を得ているシンくんが可愛らしくて喘ぐ口をキスで塞ぎながらラストスパートを駆けるように激しく責める。
「ん゛っ、ん゛っ〜〜!!!!」
「ぅ、っ」
「ーーっ」
色が薄くなった精液を潮のように射精して絶頂を迎えたシンくんに誘われて僕と楽もほぼ同じタイミングで達した。
中に注がれている最中でもシンくんは「ぁ、あっ」と体を震わせて陰茎と精液でいっぱいになった腹部を自ら撫でる姿は最初の抵抗していた姿とは別人みたいだ。
「やべ〜超気持ち良かった。コイツのケツまんこにハマりそう」
ズルリと楽自身が引き抜かれたから僕も勿体つけるようにゆっくり抜くと栓が外れたようにボタボタと注がれた精液が溢れてくる。
「なぁ、シン?だっけ。お前俺らの仲間になれよ」
「楽がスカウトするなんて珍しいね」
陰茎が抜かれて体の力が完全に抜けて僕に体を預けるシンくんを後ろから抱き締めて楽がさっき噛んだ首筋を舐めるとシンくんは「んっ」と甘い声を出した。
「この録画、後で鹿島さんに頼んで坂本太郎のところに送ろうぜ」
「そうだね。誘拐された弟子の元気な姿を見せてあげなきゃ」
楽も同年代の子が近くにいれば退屈しないだろう。太ももに楽と僕のどちらか分からない精液が垂れるのを見ていると後ろから抱き締められているシンくんが振り返って自ら楽にキスをしてくる。
特に驚きもしない楽は強引にシンくんとディープキスをして何度も射精したにも関わらず反応するシンくん自身に触れた。
「ボス、こいつまだヤり足りないって」
「随分淫乱な犬を拾って来ちゃったなぁ」
薬で心も理性も壊されたシンくんは楽の唇から離れて今度は僕に近付いてくる。
「でも躾はちゃんとしないとダメだな。シンくん、自分でナカの精液を掻き出したらまた3人で気持ちいいことしてあげる」
「ん、はい・・・っ」
今はもう坂本太郎や仲間たちのことなんて忘れて僕と楽とのセックスに溺れたシンくんは素直に自分の指を秘部に挿れて中の精液を掻き出してくる。
「まだ楽しめそうだな」
これから訪れる彼の絶望と崩れていく彼の愛した守りたい平穏な日常が音を立てて壊れていくのを想像しながら、口角を上げた。