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梅からそう言われて内側が…、暖まるような気持ちになる…。
モノクロ君もこんな気持ちだったのか…?
ほわほわして…、陽の光の中に居るような…。
桜「…、おい…、忘れてねーよな…」
俺にそう話すモノクロ君はどこか不安げで悲しそうな顔をしながら俺に呟いた。
皐月『勿論、約束は守るさ』
そう告げるとモノクロ君はどこか安心したかのように薄ら笑みを浮かべた…。
皐月(……、今年の1年坊可愛いやつだらけじゃん…、豆柴か?子猫か?あー…、みんな可愛い)
⚠️皐月は真顔だがいつもこんな事ばかり考えている事は内緒だ…。
梅宮「それにしても皐月が俺からどう思ってる、なんて聞くの初めてだよな??なになに?タイマン見て何か心境でもあった?」
そう聞いてくる梅に対して俺は特に何も考えてなかった。
皐月『んー、別にこれと言って何かある訳じゃないんだ…、強いて言えば…、俺そんなケンカしねーし、タイマンだってやりたくない、ケンカ自体好きじゃない、そりゃやる時はやるしかないって思うけど……、うーん、梅がタイマンを見る目が真っ直ぐで…、綺麗、だったからかなぁ。それで俺がやらないからどう思ってるのかなって。』
その発言にみんな目をぱちくりさせて…。
柊「なんだ、そんな事かよ、誰も皐月が喧嘩しないことについて何も言わねぇよ」
楡井「そ、そッスよ!俺だって喧嘩出来ませんし!今日は見学しに来ただけッスから!」
蘇芳「そもそもケンカが好きなのは桜君くらいですよ、大丈夫です」
桜「喧嘩売ってんのか…」
杉下「(こくこく)」
何でこうも風鈴は暖かくて優しい奴ばっか何だろうな…。
兎耳山「俺も!さっちゃんはそのままで良いと思うよ!こうやって俺達の事心配してくれてたし!」
十亀「そうだよぉ、俺らは皐月に救われてたんだよ、ただ俺らが気付けなかっただけ、だからそんな心配しなくていいよぉ。」
頭取の奴等まで……。
何処まで光を指す気だよ…梅。
皐月『ははっ、そうだな、俺にしか出来ないことをこれからもしてやるか!』
梅宮「そうだそうだ!皐月にしか出来ないことは沢山あるんだ!胸を張ってけ!!」
柊「この際言わせてもらうが街の奴らも皐月に助けられたって奴多いみたいだぞ…まぁ、お前が黙っとけって言ったみたいだけどな」
皐月『えー、俺ちゃんと言わないようにって話したのに…。』
梅宮「助けられたのに黙ってるのなん皆嫌だろ!皐月は照れ屋だなぁ!」
梅は話すと俺の頭をガシガシと撫でた……。
皐月『(………………。)』
俺が黙ってると
梅宮「え”ッ、皐月嫌だったか!!?」
梅が俺の顔を覗き込もうとしたから咄嗟に……
頭突きをしてしまった。
梅宮「いっだぁっ!!?」
柊「今のはお前が悪いな」
蘇芳「ははっ、照れ隠しですかね」
楡井「え?え!?梅宮さん!?大丈夫ですか!?」
杉下「(どっちの心配をしたらいいかオロオロ)」
皐月『……ッ、急に撫でんなよ…ビックリするだろ…///』
梅宮「ご、ごめんなぁ皐月ぃ〜!嫌いにならないでくれ〜」
皐月『誰も嫌いって言ってねーだろ、お前は自分の立場を自重しろ、バカ』
梅宮「だって俺は総代だし……お前らに荷を抱えさせたくないし、頑張ってるヤツらはちゃんと感謝伝えなきゃダメだろ??」
皐月『だからって野郎から頭撫でられたいか?』
梅宮「ぅぐっ、ごめん……。」
しょもしょも梅見てて飽きねーな、コイツもこんな姿を見る時何故か可愛いと思ってしまう…。杉下のオロオロした姿も可愛いし。
皐月『はいはい、親睦会はもう終わり!各自元の場所に戻りましょーね』
俺がそう告げると各々腰を上げた。
柊「皐月のが総代みたいになってるぞ…」
梅宮「皐月が総代になってもよかったな」
皐月『止めろ、俺は喧嘩しないし好きじゃない』
俺らがそう話してると気になったのであろうモノクロ君が話しかけて来た。
桜「何でお前ケンカしねーんだ」
楡井「ちょっ!桜さん!」
蘇芳「確かに気にはなってたんですよね。」
楡井「蘇芳さんまで!?」
モノクロ君の発言に梅もトゲも黙ってた。
皐月『……、詳しくはポトフで話そう、今はそれしか言えない。』
桜「何で今言えねーんだよ」
皐月『今言う事じゃないから、それに、俺の話より別で大切な話があると思うぞ』
桜「…はぁ?」
楡井「お願いですから言う事聞いてくださぃぃ」
オリの出入口まで来た俺ら。
梅宮「じゃあな、今度はこっちに遊びに来いよ、ここのメシも美味かったけどうちにも美味いものいっぱいあるぞ」
兎耳山「本当!?」
梅宮「おうよ!なんか持ってくりゃあ良かったなぁ……あ!」
梅宮が取り出したのは潰れたアンパン…。
梅宮「サボテンでアンパン買ってたの忘れてた!食う?覚めても美味いよォここのパン!」
柊「いや…冷めてるとかの次元じゃないだろ…」
兎耳山「ありがとう」
梅宮「ん!今度は焼きたてをな!」
2人のやり取りを気に俺らは踵を返した。
梅宮「またなぁー!」
兎耳山「またねー!」
俺ら気になって後ろを振り向くとモノクロ君と亀が仲良さげに視線を交えていた。
本当にお前らはいいタイマンしてたよ……。
俺はふと上を見て良い天気だなぁ、太陽がまた姿見せて良かったな、亀。
そうして風鈴と獅子頭連のタイマンは幕を閉じた……。
俺は皆の後ろに着いて歩く。
皐月(コイツらが居るからこの街は安全なんだな…、俺がこの街に居て…、街の奴らから頼られていても…、誰かが俺の代わりになったら俺は要らないんじゃないか?元々風鈴にはそんな居ないわけだし…いっその事誰かにこの役を渡すのもアリだよな……。)
そう考えつつ思考を回すと…悲しい…、と素直に思ってしまった…、悲しいなんて思わないはずなのに…何故だろう、このモヤモヤ。俺の代わりなんて沢山居るのに…。
梅宮「皐月ー?早くこっち来いよー!」
皐月『すまんすまん、ちと考え事してた、今から行くよ』
俺の心の闇に気付く事はしないまま……。