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金欠チャン
690
#イケメン
蒼乃 月
637
第11話「最後の証言」
【旧校舎・屋上】
???
「先生、余計なことを言いましたね」
美桜
「……え?」
振り向いた先にいたのは――
莉奈だった。
蒼空
「莉奈……?」
美桜
「どうしてここに……」
莉奈は悲しそうな顔で笑った。
莉奈
「もう隠せないよね」
蒼空
「まさか……全部知ってたのか?」
莉奈
「うん」
風が吹き、古い日記のページがめくれる。
莉奈
「3年前、凛さんが最後に会ったのは私のお姉ちゃんだった」
美桜
「……」
莉奈
「2人は親友だった。でも、ある秘密を知ってしまった」
蒼空
「秘密って?」
莉奈は日記を指さした。
莉奈
「学校で起きていたことを、誰かが隠していた」
先生
「……」
先生は黙ったまま下を向く。
美桜
「じゃあ、先生が……?」
先生
「違う」
先生はゆっくり話し始めた。
先生
「私は凛さんを助けようとしていた。でも、間に合わなかった」
莉奈
「本当の問題は……」
莉奈は一枚の写真を取り出す。
そこには、3年前の生徒たち。
その中に写っていたのは――
現在、この学校にいるある人物。
美桜
「……この人」
蒼空
「ずっと近くにいた人じゃん」
莉奈
「そう」
「凛さんが信じていた友達」
「その人が、真実を隠した」
美桜
「でも……なんで?」
莉奈
「凛さんを傷つけたことを知られたくなかったから」
蒼空
「……」
その時。
屋上のドアが開いた。
???
「もういいよ」
全員が振り向く。
そこにいたのは――
凛さんの元親友だった。
???
「私が全部話す」
美桜
「……」
???
「3年前、私は間違えた」
「凛さんを守るつもりだった。でも、結果的に傷つけた」
蒼空
「じゃあ、ずっと隠していたのは……」
???
「私」
静かな空気が流れる。
美桜
「凛さんは……本当は何を望んでたの?」
その質問に、彼女は涙をこらえながら答えた。
「誰かを責めることじゃない」
「ただ、本当のことを知ってほしかった」
蒼空は日記を見る。
最後のページには、最後の言葉が書かれていた。
『いつか、誰かがこの真実を見つけてくれますように』
美桜
「……見つけたね」
蒼空
「うん」
でも――
まだ1つだけ残っている。
凛さんが最後に残した、本当のメッセージ。
それを知るために、2人は最後の場所へ向かう。
【第11話 終】
次回
🌙 最終話 第12話「未来へ続く約束」
コメント
1件
「本当のことを知ってほしかった」――凛さんの想いが、莉奈ちゃんや先生、そして元親友の口から少しずつ紐解かれていく第11話、胸が締め付けられました。特に「誰かを責めることじゃない」と涙をこらえて話す姿に、彼女の優しさと悔しさが滲んでいて…。最後の凛さんのメッセージ、まだあるんですね。美桜と蒼空がどんな未来を選ぶのか、最終話が待ち遠しいです。