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遅咲き花の満開まで。

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遅咲き花の満開まで。

1 - 15年間の一方通行無視

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2025年10月27日

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15年間の一方通行無視ギルティまがいの学ラン





季節は冬。最近出したこたつの中に男2人。

机上には近くのセブンで買ってきたお惣菜の数々。

右手には、アルコール度数3%の白いサワー。









目の前には、大切な幼馴染。










👑「…また喧嘩したん?、笑」


📢「笑い事じゃねぇから…」


👑「まにきも懲りんなぁ…笑」


📢「俺じゃなくてアイツがっ!」


「大体こだわり強すぎんだよ、ちょっとくらいズレてたって問題ねぇだろ…」


👑「まぁ、らんらんはそういう人やん?笑」


「そゆとこが、」


📢「まあ、そゆとこが好きなんだけど、」


👑「…そう、笑」


📢「この前、ちょっと靴下脱ぎっぱにしただけで、それ今日の朝までねちっこく言ってきたんだからな?」


「まじでしつこいわあ…」


👑「脱ぎっぱはいかんよ〜、笑」


📢「いや4限目まで連続で疲れてたんだよ!」


👑「それは疲れるね、笑」


📢「がちでありえん、今回はマジで口聞かねぇ、」


👑「そのセリフ俺何回聞いたことか、笑」


📢「今回はガチだから」


👑「そのセリフも、笑笑」


そのセリフで、俺が何回期待したことか。

そんで、何回落胆したことか。











📢「…んでぇ、」


👑「…んもお、まにき酔っとるやん、」


「そろそろらんらん呼ぶな?笑」


📢「あー?゛、あんなやつ呼ぶな、」


👑「はいはいもう連絡したから」


📢「いらねぇことすんなよぉ、」


👑「…いらないの?、」


📢「?、はぁ、?…ぁあ、うん、」


👑「…いらないなら、」


俺にちょうだいよ。


俺なら、靴下だって毎日洗濯機にちゃんと入れるし、なんなら洗濯機回して、干して、畳むよ。

手料理だって毎日振る舞っちゃうよ、フレンチだって、イタリアンだって、なんだってマスターしちゃう。

記念日も絶対に忘れない。

毎年なんて言わずに、毎月だって毎日だって祝えちゃうんだから。


だから、いらないなら、ちょうだい。

俺にちょうだいよ。


俺の方が、ずっとずっと昔からあの人のことが好きだったんだから。


👑「…、いらないなんて言わないであげて、」


「らんらん、まにきのこと好きだから傷ついちゃうよ、」


なんて、言えたらよかったのに。


📢「…、ん、」













ピーンポーン


👑「ほら、マニキお迎えだよ、」


📢「…ん、ー知らん」


👑「もぉ、笑、」








🌸「あ、みこっちゃん、」


やめてよ、そんな顔しないでよ。

いるまくんも、貴方も、わかりやすすぎるよ




👑「…、今、マニキじゃなくてちょっと残念がったやろ、笑」


🌸「え、そんなことないって、!」


👑「わかりやすすぎ、笑、」


「お姫様、あっちで拗ねて待ってるよ、笑」









貴方が、靴を脱いで揃える時間。

厚着してきた上着をハンガーに掛ける時間。

持ってきたお詫びの品を俺に渡す時間。

玄関に上がって、キッチンを通って、リビングまで行くこの時間。


今この時間、この空間に、俺と貴方だけだっていうのに、貴方の頭の中は、いつまでもあの人が占拠していて、入れる余地なんてありもしない。










👑「…ほら、マニキ笑」


📢「…みこと知らない人家にあげんなよ〜、」


👑「知らない人じゃないでしょ、」


「ほら、仲直り」


ひょこっとこたつから顔を出して、そんな仕草は、到底俺にはできないもので


📢「…誰すか、」


🌸「君の恋人です、」


📢「…しらないでーす、」


🌸「知らなくないです、」


そう言って、両頬を大きな手で包み込む。


📢「つべた、っ!」


🌸「寒い中迎えにきてやりました、」


📢「さいてい、」


🌸「最低なのはどっちよ、」


👑「こら、喧嘩続行しないの、笑」


🌸「ほら、みこっちゃん怒っちゃったよ、いるまのせいで、」


📢「あ?、お前のせいだろ」


🌸「あ、またお酒飲んだんでしょ」


「首真っ赤になってるよ、」


📢「うっせぇさわんな、」


🌸「もー、かわいくないなあ、」


📢「じゃあ俺じゃなくて別の可愛い人とつきあえばー?」


「みこととか、」


👑「!、」


🌸「…ほんとにいーの?」


📢「…、べつにいいし、」


🌸「いるま、」


いつもよりも、ずっとずっと低くて、甘い声

一度も聞いたことないような声だった。


📢「…、っ、それずるぃ、」


🌸「やっとこっち向いた、笑」


📢「しねよまじ、」


🌸「ほら、みこっちゃんにごめんなさいして帰んぞ」


📢「うっせぇ指図すんな、」


👑「別にええよ、笑」


「慣れとるから」


そう、もう慣れっこだから。

貴方の愚痴も、惚気も、全部全部。

お風呂掃除念入りにするとか、お金の管理厳しいとか、記念日忘れたらしつこく怒るとことか、照れたら、耳まで真っ赤になるとか、1番喜んだプレゼントはお揃いのネックレスだとか、誕生日サプライズのケーキ泣きながら食べてたとか、


もう、耳にタコができちゃう。

貴方の大切で、可愛くて、仕方ない恋人さんでも、忘れてるようなことも、俺は覚えてるよ。


ねえ、世界で1番愛してるよ。

でも、誰よりも貴方を愛してるとか、口が裂けても言えないや。


どう頑張っても、俺はこの人には勝てないから。

















季節は回って、春。

俺たちは、大学三年生になった。

ということは、もうすぐ貴方の誕生日が近い。今年は、貴方の実家にみんなで集まって、ホームパーティーをすることになった。










仲のいい共通の友達を呼ぶかともなっていたけど、やっぱり、何の気を遣う必要もない、幼馴染3人で、という結論に至ったらしい。


別に、俺だけは気を遣うって話がしたいわけではない。

俺が勝手に遣ってるだけで、2人が悪いわけでもなんでもないのだ。

けれど、憂鬱になる自分が嫌いだった。

もっと言えば、また貴方の実家に行けると考えただけで、喜んでしまう自分はもっと嫌いだった。











📢「酒たんねぇな、」


🌸「たしかに、」


👑「俺買ってこよか?」


🌸「いや、それは危ないし、」


📢「みことは危ないからやめとけ、俺が行くわ」


🌸「ダメ、」


📢「はぁ?、なんでだよ」


🌸「…ダメ」


👑「…」


📢「じゃあお前が行ってこいよ、みことと桃鉄して待ってるわ」


🌸「…それもダメ、」


📢「は、〜〜?、」


もう、なんでこんなにわかりやすいのに、わかんないのかなあ、笑

呆れちゃうよ、ほんと。


👑「…2人で行ってきなよ笑」


「せっかくの誕生日なんでしょ、笑」


🌸「!、…」


ナイスと言わんばかりに目をキラキラさせるらんらんと、若干申し訳なさそう、でも、満更でもなさそうにこちらを見つめるマニキ。


📢「…あーじゃあ、すぐ戻ってくるわ、」


👑「うん、っ」















季節は春。心地の良い気温。

思えば、貴方と出会ったのもこのくらいの時期。まあ、入学式での一目惚れなんだから当たり前か。


小学一年生から、大学三年生。

6+3+3+3…

15年?、重いなあ…俺。




しっかりと恋心を自覚したのは、中学一年生の時。もう俺の方が高くなってしまったけど、その時は、貴方の方がまだ俺よりも少しだけ大きくて、一回り大きなサイズの学ランを着ていた姿が、鮮明に思い浮かばれる。


クローゼットには、まだ捨てられていないらしい学ランがかかっていた。

しっかり者の貴方にしてはおかしな話だけど、大学からの一人暮らしだし、実家の部屋はまだ高校生の時のままなのかな。


なんて思ってたら、いつのまにか貴方の学ランを手にしてた。

邪な気持ちがないなんて言い切れない。

だって、ずっと好きだった。

でも、一度も貴方はこっちなんて向いてくれなかった。


気づいたら、袖を通していた。

その瞬間、おかしなことに気づいた。

今の俺よりもサイズが大きいのだ。

もしかして大学生になって縮んだ?なんて頭の中が?マークでいっぱいになる。

その数秒後、すべての答え合わせが行われる。


🍵「らん兄〜?、俺そっちに学ラン…」


👑「!、へ、…」


予想外の来客。

お相手は、大好きな貴方の弟君で。


🍵「あ、みことちゃん」


「…て、え、?」


👑「ぁ、こ、これは、…ちがくて、っ」


「、…ちがうの、っ!、らんらんの、片付けようとしてて、っ」


🍵「…それ、らん兄のじゃなくて俺のだよ」


👑「へ、…」


🍵「…相変わらず、らん兄のこと好きなんだ、?笑」


👑「!、…っえ、」


「な、なんで、知ってるの、」


🍵「…認めるんだ?」


👑「…っ、ぁ、」


「、ち、ちが、」


🍵「…違くないでしょ、笑」


「らん兄のだと思って俺の学ラン着たくせに笑」


👑「…、っ、、な、ないしょ、にして、」


🍵「…え、〜どうしよっかな、」


👑「ぉ、おねがぃ…、」


「…ふ、たりと、なかよくしたいの、」


🍵「…じゃあ、俺と付き合ってよ。」


👑「……ん、え、…?、」


🍵「物心ついた時からずっと好きだよ、」


「3歳くらいからだから、15年間くらいかな。」


「重い?、でも、そんくらいがちょうどいいでしょ、笑」


「みこちゃんには。」


















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