長編予定×不穏×3P
俺にはいわゆる幼なじみが二人いた。1人はチャラ男。蜂に群がられる花のように色んなやつを引き寄せて、好かれるタイプ。もう1人は無口でインテリ。1人目と対象的なのが受けるのか、冷たくされても群がるやつは群がる。そんな2人の間にいるのが俺、って話。
俺のスペックはまぁ、ちょっと家事とか炊事、洗濯とか面倒見がいいくらいで。素直でもないし、反抗するし。ふたりと比べれば全然ヒョロ弱。でもそんな2人に1番構われてるのが俺って話は誰がどう見ても分かる事だった。
「 あーかわいい 、寝癖ついてるよ ?ちょーお茶目じゃん、かわいいね 」
「 チッ、触ん── 」
────── ぱく。
「 んは、ほっぺもちもち 〜 …… マジやわやわ 〜 」
「 ん、んん!!いたい、いたひ、 やめ、やめりょッ !! 」
「 やーだ♡ …… あむ 、 」
「 くっ、そ … やめっ ── 」
「 …… そいつに何言っても無駄だと思う 」
「 そーそー 、左⃝1の言う通り 。俺の肉体衝動が強いのは今に始まったことじゃないでしょ ? 」
「 開き直んな !!! 」
────── カチャッ
「 うぉ、 …… ! 」
「 …… 俺のあげたチョーカー 、似合ってる 」
「 いや、これどう見てもくびわ ── 」
「 これのせいで噛みにくいんだけど。 似合ってるけどさー 、お前の心の拘束どうにかなんないの? 」
「 無理 。… それを言うなら お前の衝動も抑えろよ。跡擦れるって言って付けてくれなくなったらどうしてくれんの 」
「 それは知らねーけど、抑えるのはぜってーむり。これが生き甲斐なの。このもちもち肌に俺のって刻むのが最高にいいんじゃん 。分かってねーなぁ 」
「 人の話聞けよバカ!!! 」
まぁこれが日常茶飯事というか。
この世界には三大属性というものがある。肉体の衝動型(Physical Instinct)、心の拘束型(Mental Instinct)、捕食対象型(Prey Instinct)の三大属性。俺は近稀な捕食対象型として生まれた。フェロモンを放ち、俺の意思関係なく肉体衝動型と心の拘束型を引き寄せてしまうのだ。
この物語はそんな俺が2人に愛されて、愛されて。身も心もズブズブに愛される物語──