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「虫いないんですけど!」
凛「……」
「無視ですか!こちらに無視さんがいましたね!!!」
凛「……」
「……」
気まずい。
とりあえず、会話は成功した。
でも、続かない。
必要最低限の返事しかしてもらえない。
どうしようと考えていると。
蒼「はーるちゃーん?」
あれ、蒼くんだ。
前の席で樋口さんと話してた蒼くんがこちらを向いた。
でもなんだろ。目が笑ってない。
蒼「委員決めのとき、何考えてたのかなぁ?ぜーんぜん俺の話聞いてないし、急に呼ばれたみたいな反応してさ?」
「あっあっ…すいません…あの、ほんとに」
蒼「なーんかいも俺呼んだんだけど?
し・ま・む・ら・さ・ん ってさぁ?」
圧が強い。目が笑ってないよ、こわいこわい。
「あう…あの」
むかつくぅ。
やり返し、する。
蒼くんの耳元に口を近づけて囁いた。
「蒼が、あんまり綺麗だったから、見惚れちゃった」
にっこり。
蒼「ッ….ずる」
そう小さく溢した 言葉は私には届いていない。