ある日、ナムギュのバイト終わり。
店の前に、見慣れない花束が置かれていた。
中には真っ赤なバラと、折れたヒマワリが1本。
メッセージカードには、震えた文字でこう書かれていた。
「ナムスへ」
「すまないでも もう一回だけ会いたいだけ」
「ほんとに、ほんとに、ほんとに、ほんとに、好きだった」
「your Thanos」
店の防犯カメラには、深夜に帽子を深くかぶってうつむいたサノスの姿が映っていた。
花束をそっと置いたあと、ガラス越しにナムギュの働く姿を見つめていた。
次の行動 深夜 ジュンヒョンの家の前
サノスは家の前に立っていた。
手にはスマホ、そして震える指でナムギュに電話をかけた。
「……ナムス、ちがう、ナムギュ。出て。お願い。お願い。お願い……」
「なんでもする。愛すから。もう浮気しない。クラブ行かない。夜遊びしない。水も飲まない」 (※最後意味不明)
でも電話には出なかった。
代わりに、ジュンヒョンが玄関を開けた。サノスと目が合う。
ジュンヒョン「……何の用ですか?」
サノス「……ナムギュに、just… say sorry」
ジュンヒョン「今のナムギュに、あなたが入る余地はない。帰ってください」
その言葉に、サノスの目の奥がピクリと揺れた。
でも、何も言わずにふらつく足取りで立ち去った。
その夜 サノスの投稿
「ナムス…違うか、ナムギュか。
お前のしあわせって何なんだろうな」
「オレがいない世界で、ほんとに笑えるのか?」
「……笑っててくれよ。もう、オレのせいで泣くなよ」
「さよならだ、bad boy」
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