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めーし
1,490
瑞希 流星♟也中
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(こういう意味わかんねぇ小説にはだいたい天乃時雨っていうキャラを使います)
(ヘタリアの王耀と時雨は付き合ってる設定デス、注意してください)
静かな部屋の空気に、微かなガラスの触れ合う音が響く。ちゃぶ台の上には、空になった空き瓶と、二つ並んだお猪口。そのうちの一つはまだ半分ほど液体を残しているが、もう一方はきれいに空いていた。
王耀は琥珀色の酒を一息に飲み干すと、ふうと軽く息を吐き出す。何千年もの歴史をその身に背負い、無数の宴席を渡り歩いてきた彼にとって、この程度の度数など喉を潤す茶と変わらない。酔いなど微塵もなく、琥珀色の瞳はいつも以上に澄み渡り、目の前の光景を冷静に捉えていた。
その視線の先で、ぐったりと身体を預けているのは、恋人の天乃時雨(あまの しぐれ)だった。
身長百六十三センチの細身の身体は、床に座り込んだ小さな背中を一層小さく見せている。腰まで届くストレートの銀髪が、畳の上に絹糸のように広がり、艶やかに光を反射していた。普段から控えめで、どこかおどおどとした気弱さを見せる彼女だが、今やその傾向は限界に達している。青い瞳は潤み、焦点が定まらないまま、わずかに震える唇から熱を帯びた吐息が漏れていた。
「時雨、もう一杯は無理アルよ。……ほら、顔が真っ赤アル。お水取ってくるから、少しそこに座っててほしいアルが」
低く落ち着いた声でそう告げ、王耀はスッと腰を上げようとした。長身の体がわずかに動いた、その瞬間だった。
「……っ、めっ、駄目、です……!」
か細い、けれど必死に絞り出したような声が部屋に響く。それと同時に、ふらりとした足取りの時雨が、予測し得ない素早さで王耀の胸元に飛び込んできた。
「わっ……っと!?」
不意を突かれた王耀の体勢が大きく崩れる。重力に逆らう暇もなく、背中が畳へと倒れ込み、その上にふわりと柔らかい重みが覆いかぶさった。王耀の頭と肩を挟むように両手が畳につき、覆い被さる格好になった時雨が、潤んだ青い瞳で彼をじっと見つめている。
いつもなら目を合わせるだけで頬を染め、俯いてしまう彼女が、今日の瞳には異様な熱と、どこか強引なまでの独占欲が宿っていた。お酒の力を借りたからこその大胆さなのか、普段の控えめな性格の裏にあった感情が、堰を切ったようにあふれ出している。
「時雨……? いきなりどうしたアルか。頭がくらくらするなら、横になった方が――」
「わたくしだって……その……ずっと思ってました……」
王耀の言葉を遮るように、時雨は小さく首を振った。腰まで伸びる銀髪がふわりと揺れ、二人の顔の周りに甘い香りを漂わせる。顔を真っ赤に染め上げた彼女は、恥ずかしさと酔いのせいで小刻みに震えながらも、意を決したように王耀の胸元をキュッと握りしめた。
「耀さんのことになると……頭がいっぱいになって……。いつも、いつも、かっこよくて……ズルい、です……。今日は……わたくしを見てください……お兄ちゃんじゃなくて……、恋人として……」
その震える声に、王耀の胸の奥が不意に熱を帯びた。長い歳月を生き、数え切れないほどの言葉を聞き、数え切れないほどの歴史を見届けてきた彼であっても、この不器用で、けれど真っ直ぐな告白には一瞬言葉を失ってしまう。普段おどおどしている彼女が、これほどの熱量を隠し持っていたとは思いもしなかった。
「……っ、時雨……お前……」
言葉を継ごうとした王耀の唇が、柔らかな感触に塞がれた。
それは決して慣れたものではなく、ただ熱だけが先行した、不器用で真っ直ぐなキスだった。時雨の長い銀髪がカーテンのように二人を覆い、周囲の光を遮断する。お酒の香りと、彼女自身の甘い体温が、王耀の鼻腔を満たしていった。
驚きに目を見開いた王耀だったが、すぐにその瞳を優しく細める。逃げ場のない距離で伝わってくる彼女の鼓動は、早鐘のように激しく鳴り響いていた。
やがて、息継ぎをするように時雨がゆっくりと顔を上げる。真っ赤に染まった頬のまま、潤んだ青い瞳で上目遣いに王耀を見つめ、小刻みに肩を震わせていた。
「……あっ、その……し、し、失敗しました……? ご、ごめんなさい、わたくし、お酒のせいで、気が大きくなっちゃって……うう、やっぱり恥ずかしいです……」
現実に戻ったのか、急に正気を取り戻した時雨が、顔を両手で覆い、真っ赤になりながら縮こまろうとする。その慌てふためく姿は、いつものおどおどとした彼女そのものだった。
しかし、今度は王耀が逃がさなかった。
畳に寝転がったまま、王耀はすっと腕を伸ばし、その細い体を優しく抱き寄せる。そして、少しだけ悪戯っぽく、けれどどこまでも甘い笑みを浮かべて時雨の耳元に顔を寄せた。
「逃げるのはナシアルよ、時雨。……今のは十分、恋人としての攻撃だったアルからね」
「ひゃっ……!?」
耳元で囁かれた低い声に、時雨は全身をビクッと震わせ、さらに真っ赤になって彼の胸に顔を埋めた。
静かな夜の部屋で、二人の重なる影だけが、甘い余韻の中にゆっくりと揺れていた。
コメント
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わあああもう第1話から最高すぎる!!😭💕💕 お酒の勢いで普段の控えめな時雨ちゃんが大胆になっちゃうギャップ萌え…!!!「お兄ちゃんじゃなくて恋人として」ってセリフに胸がぎゅっとなったよ…!そしてそれを受け止める王耀さんの甘やかし方がエモすぎる、逃がさないよ的なあの余裕の笑みとか反則だよ…!!酔いが覚めて恥ずかしがるギャップも可愛すぎるし、もう最初からカップルの尊さにやられっぱなしでした…続きも絶対読む!!🌸✨