←第5話 michiruさん
PM ???
二度寝して目を覚ますと真っ暗の部屋のベッドにもう照はいなかった。
何時間寝たんだ?と思うけど、スマホもリビングに置きっぱなしだし、枕元には時計がない。
ボサボサ頭を撫でながら、寝る前パンイチだったので、そこらにあった照のトレーナーを着た。
相変わらずぶかぶか。
袖が余るので捲る。
吸い寄せられるように灯りの点いた方向へと向かうと、鼻腔をくすぐる良い香りがした。
💛「お、起きて来た」
と、照が、俺の大好きなくしゃっとした笑顔で出迎えた。
💙「何作ってんの」
💛「ハンバーグ」
💙「やった」
付け合わせのブロッコリーやら、にんじんやら、色とりどりの野菜の真ん中に鎮座まします大きなハンバーグ。
腹をさすって、
💙「今日1日でかなり太りそう」
とつい、女子みたいなことを言ってしまった。
💛「太らねぇし、太らせねぇよ」
俺専属のパーソナルトレーナーのありがたいお言葉に感謝して遠慮なくいただくことにする。
💙「うまっ!」
💛「なんか今日、食って寝ただけだったな。家から殆ど出掛けないのとか俺久しぶりかも」
💙「遠出とかもいいけど、疲れるしな」
💛「助手席でほとんど寝てるくせによく言うよ」
💙「うるさい。俺のドライビングテクニックを舐めんな」
💛「お、じゃ、今度は翔太が連れてってくれれる?」
💙「……考えとく」
運転は好きだけど、長時間運転は疲れるから嫌だ。それでも照がお願いするなら乗せてやらんこともない。
💙「ねぇ、今何時?」
💛「んーとねえ。…夜の9時だね」
💙「ほとんど寝てたじゃん。起こせよ」
💛「まあ、俺も反省したし?珍しい翔太が見れて嬉しかったし?」
💙「言うなって」
ガチャガチャと皿を片付けて、シンクへと持って行く。水で浮いた油を流しながらスポンジを手に取った。
後ろから照が腰に手を回してくる。
💛「……いい?」
💙「いいよ。これ洗ったらな」
結局昼間の間はお互いに不完全燃焼だったから、俺は自ら望んで照のリミッターを解除することにした。
→第7話michiruさん
【陰リク】次は💛目線でお願いします。
コメント
8件
私からもぜひ💛目線で!!!みちるさん!!