テラーノベル
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すみません!先日からリクエストいただいたものを書いているのですが、冗談抜きで五億年ぐらいかかるな…と判断しまして…。
待たせ続けるのも悪いので、過去に書いた山崎さんとたかはし先生の小説を置いておきます✍️
早く完成させられるように頑張ります!!!その時まで待っていてくださると嬉しいです😭
「山崎くん、これってもう使わないの?」
ガチャリ、という金属同士が擦れる音と共に、たかはしが夜勤明けの山崎にそう問うた。たかはしの視線の先にあったのは、山崎ではなく、チェーンの部分が錆びている手錠。
「あぁ、うん…勝手に触らないでね」
その声色は萎んでいたが、夜勤明けで身体が休息を欲している山崎にはそれが精一杯の返事だった。「ふぅん」と言いながら、カフの部分を指でクルクル回すたかはしに背を向け、ほぼ水が入っていないペットボトルに手を伸ばす。これがいけなかった。
ガチャリ。
「は?」
「あはは、逮捕〜」
ペットボトルが床に落ちる音が部屋に響いた。何が起こったかを理解する前に、たかはしの無邪気に笑った顔が目に入る。何も考えてなさそうで、ただ、そこに手錠があったからやっただけ、そんな顔だ。思わず、息が浅くなる。たかはしは落ちたペットボトルを見て、「あ、落ちちゃったね」とひとこと。いつもなら、「君のせいでね」と返すが、今は肉体的にも精神的にもそんな余裕はない。たかはしが膝を曲げた瞬間、引っ張られるようにして山崎がガクンとバランスを崩した。重力に逆らう術はなく、そのままたかはしの方へと体が落ちていく。
「うわっ!」
「え?」
一瞬だけ、山崎の視界がゆっくりになった。山崎の目には、唐突な予想外の出来事に対する驚きで目を丸くするたかはし、宙を舞う書類、そして、手錠で繋がれた2人の手首。脳がそれらを理解する前に、鈍い痛みが両手を襲う。
ドシン!ガラン!バチン!
机が大袈裟なぐらいに揺れて、天井の電気がチカチカと点滅する。さっきまで宙を穏やかに舞っていた書類たちは、もう床にバラバラに散乱している。たかはしは上半身だけを起こして目をぱちくりとさせていたが、次第に声をあげて楽しそうに笑った。山崎は、たかはしの横に両手をついて、なんとか地面、いや、たかはしとの衝突は免れているようだった。両手にじんじんと痛みが広がる。手錠はさっきの衝撃でチェーンの部分が破損していて、最早使い物にならない。元からもう使わない物だったのだけが唯一の救いだ。側から見れば2人の距離はだいぶ近いものになっているが、そんなことは2人とも気にしていない。山崎に至っては、気にする余裕がない以前に、もうこの距離感に慣れてしまっている。
「あははっ!手錠ってこんな簡単に壊れるんだねぇ!錆びてたからかな?それともこれが普通なの?あ、それとも」
「君さ、もう…本当に…!なんで…はぁ、いや…」
「んふふっ、ごめんねぇ、山崎くん。こうなるとは思ってなくてさぁ…でも、もう使わないんでしょ?」
「それはそうだけど…!まさか、あんな使い方をするとは誰も…」
いや、する。たかはし明という男ならする。手錠が彼の手に渡った時点で、まともな使い方をされることなく、その手錠は手錠としての役目を終了するのだ。それに気づいたら、続きの言葉が出てこなかった。そんな山崎も意に介さず、たかはしは額同士をコツンとくっつけた。
「もうちょっとだけ、繋がってたかったな〜」
自分の耳が熱を持っていくのを感じながら、山崎は諦めたように深くため息を吐いた。だが、額はくっつけたまま。毎回こうだ。まるで何も考えていないみたいな顔をして、人の心を乱してくる。自分だけが意識してるみたいで、というか、実際そうで。だけど、僕はそんな君じゃないと駄目で。山崎は、たかはしの肩に顔を埋めて、か細くこうつぶやいた。
「………もう………片付けるの僕なのに………」
「山崎くん、顔真っ赤〜」
そんな顔されて、そんなこと言われたら、叱るにも叱れないじゃないか。山崎の頭には、散らばった書類のことなんてもうなく、たかはしの匂いだけが広がっていった。
手錠なんてなくても、僕はもう君から離れられないみたいだ。
ど、どうでしたでしょうか🫣
なんでもいいので コメントしてくれると嬉しいです(強欲)
これからリクエストいただいたものの続き書いてきます!!!それではまた!!!
コメント
8件
コメント失礼します! たかはし先生の手錠の使い方とかさらっと恥ずかしい言葉言う感じがたかはし先生って感じで好きです! 山崎さんがそれに照れてるのも滅茶苦茶好きです♥️次も楽しみに待ってます!
!!!!????いいね555!!???ゾロ目だしたくさんいいねもらえてる…😭みなさまありがとうございます😭感謝感激雨あられでございます…😭頑張って続き書いてきます!
普段の山崎さんとたかはし先生の会話で本当にありそうでめちゃくちゃ好きだし、山たかのカプも好きだから尊すぎました♡ ̫ ♡これからの投稿も楽しみにしてます!(長文失礼しましたm(*_ _)m)