テラーノベル
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wt様の腐向け。
捏造・自己解釈を含みます。
※通常世界線。
「何だよこれっ……!」
真っ赤に染まる視界。
何故こんなことに。
自身の持ち場の討伐が完了したため仲間が担当していた別区域に向かった。
しかしそこに仲間の姿はなく血に塗れた何かがそこかしこに転がっているだけ。
周囲に魔族の姿は一切なく、探知魔法には何も引っかからない。
取り敢えず医療部隊と別教会の戦闘部隊を呼ばなければ。
「……まだいたんですか。」
「っ!?」
焦げ茶色の髪に橙色の帽子を被っている褐色肌の人物。
捻れた二本の角と細長く畝る一本の尻尾があることからようやく魔族だと理解する。
この惨状を招いたのは間違いなくコイツだ。
「お前がやったんだな。」
「……アナタ、僕の魔法が効かないんですね。」
「あ゙?」
魔法?
いつかけた?
そうか、コレがあるからか。
スマイルから貰ったブローチ。
素材に宿る正の魔力とスマイルがかけた保護魔法が重なりかなりの負の魔力に対するレジスト効果を発揮する。
……ていうか詠唱が無かったとはいえ敵の魔法に反応出来なかったのは不覚だな。
「……取り敢えずお前は殺す」
「気性が荒いですねぇ……」
早速間合いを詰めてくる。
まずは攻撃の法則を見抜かなければ……
「うわッ!?」
頬に何かが撫でる。
同時に鋭い痛みが頬を突き刺す。
先程アミュレットで防いた魔法も詠唱がなかったため相当強いな。
「結構機敏に動きますね」
「そっちこそっ!」
片手剣を相手の心臓目掛けて振り下ろす。
「……そう簡単には当たらないか…」
「ふふっ、当てられると良いですねぇ?」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「はっ、ぐっ…!はっ……クソッ!!」
「まだ擦り傷程度ですよ〜」
まだまだ致命傷には至らない。
ていうかどうして避けれるんだよアイツ。
俺だってこう見えて部隊長だぞ。
「お遊びはこの辺でやめましょうか?w」
「るっせぇなぁっ!!」
「はぁ……ニンゲンって本当に面倒くさい。」
途端キンッと金属音が耳を劈く。
柄を握っていた感覚が途絶え手首にズキズキと痛みが走る。
敵の行動を全く捉えられなかった。
恐らく持ち手を狙って蹴りか何かをしたのだろう。
袖に手を入れる。
間に合えっ……
「さようなら。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「っ!?」
目の前にはらりと宙を舞う数本の茶色い髪の毛。
彼の両手にはロングソードとは別に二つのダガーが握られている。
腹部を切り裂いた鋒には真っ赤な血が付着する。
追撃を躱そうと一歩下がれば何処から出てきたか分からないウィップを脚に引っ掛けられ後ろに転ぶ。
反撃を試みるも首に刃が当てられ下手に動けない。
「こんなものまで隠し持っていたとは……」
「言い残すことは。」
「ふふ……」
「何余裕そうにしてんだよ。」
まだ分かっていないようだ。
「……ヒント、都市には魔族を防ぐ結界があり、その核は教会内の十字架…戦闘部隊は壊滅状態なのに僕の仲間は教会へ向かっている……分かりました?」
「まさかっ……」
教会がある方へ僅かに視線がズレる。
今だ。
「っ!?離せよっ!!」
刹那とも言える一瞬の隙を突いてバッと腕を掴み体勢を逆転させ組み敷く。
大人しくさせたいので魔法をかけたいがアミュレット持ちなため効かないだろう。
「どこかなー?」
ペリースを持ち上げると、隠れていた緑色に光るブローチが姿を現す。
そしてそれを瞬時に手で覆い握り潰す。
「ぁ……?」
「ッ~~……!?な…ッ……」
起き上がろうと暴れていた彼の動きが消える。
「これで僕の勝ちです」
「まだだっ…」
「アナタは動けないし援軍も来ないんですよ。」
ベルトを緩め下腹部に手を添え魔力を込める。
「っひぁっ!?//♡♡ぁっ、なにしてっ……!?//」
「今から子作りしましょう!」
今日ココへ出向いた理由は部隊の殲滅の他に新たな戦力を増やすため。
魔族の繁栄の仕方は二つあり、一つは分裂、もう一つは人間を苗床にして交尾をする。
ちなみに人間を苗床にする場合、男でも魔法で女の生殖器を付けることが出来る。
「やめろっ…てかこんなの入るわけないだろっ……//」
「大丈夫ですよ、ほぼ慣らし終わってるような状態ですので」
「いやっ……マジでやめろっ……」
「んあっ…!//♡くっ、抜けこのっ………!///♡」
「今頃都市部はどうなっているのでしょうねー?」
「あ゙っ!//♡♡や゙めろっ///ぅ、どけよぉっ!♡♡」
「初めてなのに感じてる…♡」
「っ……!♡♡ひっ!?///♡♡だめっ、いくっ♡イッ〜〜!!///」
敵の性器で身体をガクガクと震えさせ欲を吐き出す様はなんて惨めだろう。
「魔族の性器に負けて悔しくないんですか?」
「……うるさい!!」
「あん♡♡まっ!なんでぇ!?///♡」
「アナタはしっかり魔族の役に立ってもらわないと」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
そうだ。
魔族の繁殖を手伝わされているんだ。
自分の家族を殺した魔族に犯されている。
こんな屈辱耐えられない。
「ん、そろそろ出しますよ」
「ねぇ゙ほんとにや゙めっ……ぁっ…あ゙ぁっ〜〜!!♡♡♡」
「…ぅぁ゙…………くっ、殺せ……もう殺せよ!」
「無理ですよ。」
「あ、魔法切れそうなので移動しましょ」
「このやろっ、無視すんな!!」
下半身の露出を布で被され姫抱きされる。
次に瞬きをすれば薄暗い牢屋のようなところが視界に入る。
「ここでこれから過ごして貰います」
「はっ……?」
「ここは魔法が使えないよう細工がされているので余計なこと考えないように。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「Akiraさーん、そっちはどうなりました?」
いつもより明るい声で話しかけられる。
納得のいく苗床が見つかったのだろう。
俺も見つかったけど。
「いやそれがさ、殆どザコだったんよ」
「でもこのスマイル?だっけ、他より強かったね」
「ぅ゙…シャークんっ……」
ピヤノが連れてきた人間はシャークんというのか。
あとスマイルと知り合いっぽい。
「あれ、起きてる……まだ体力あるんだ。」
「これからたくさん性処理にも使われるし今は許したげるけど抵抗はしないでね」
「ひっ……」
そうそうこういう顔が好き。
人間の絶望に満ちた顔はやっぱり唆るな。
「あ、シャークんにも伝えといてね、死ぬまでここから出られないって!」
設定
シャークん
両腕に編み込みがある緑のチュニックと足のラインがはっきり見える黒レギンス、黒いブーツ。
左肩から腰回りにかけて革製ベルトが巻き付けられており、ポーチが引っ掛けられている。
左肩は黒い布に金色のラインが入ったペリース、裏にはアミュレットとして働くブローチ。
ロングソードだけかと思えば袖にダガーを隠してたり、ポーチの中にはウィップや毒針などを入れている。
素早さ重視のため装甲無し。
ピヤノ
捻れた二本の角と細く長い尻尾を持ち、尻尾は意志通りに動かせる。
爪は長めで瞳孔は細い。
言葉を話せる人型の魔族は少数であり相当強い。
ベルフェゴールがモチーフ。
Akiraと共に行動することが多い。
end
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