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※注意事項⚠️・妄想強め
・本編とはだいぶずれてる(むしろめっちゃ違う方向かも)
・捏造あり?
・ツイステオリキャラ達は全員出る予定
・ホラーでもなく、恋愛でもない(少しだけ恋愛はあるかも)
・結構暗いかも?(でも、必ずハッピーエンドにする)
それでも良いならどうぞ!!
〜街中 北〜
リンネとメテアは地下水路に向かって走っていた
リンネ「本当に地下水路に行けば、セーラの大切な奴らに会えんのか⁈」
メテア「分からない。でも、セーラの言った事は百発百中なんだ。この作戦も記憶を頼りにして教えてくれたんだ」
リンネ「そうか。とりあえず、俺たちの魔力は大量にあるが、無限じゃない。使い方に気をつけろよ!」
メテア「うん!」
〜花の街 地下水路〜
リンネ「!あれは」
メテア「彼らだ!間違いない」
リンネ「ん?あれは…」
ナイトレイブンカレッジの生徒達に紅蓮の華がどんどん近づいていく
メテア「あのままだと…!」
リンネ「行くぞ!」
メテア「うん!」
リンネとメテアはナイトレイブンカレッジの生徒達を助けに向かった
〔バトル開始〕
リンネ、メテア「はぁーーー!!」(魔力を放ち、紅蓮の華を枯らした)
セベク「す、凄い魔力…」
シルバー「ああ。マレウス様と同等…」
リリア「いや、それ以上かもしれんのう」
マレウス「お前たちは…?」
アズール「リンネさん!」
リンネ「ん?おー、アズール。無事か〜?」
メテア「リンネ、気楽過ぎ!」
ジェイド「そちらの方は?」
リンネ「俺の知り合いだ。とりあえず、現状を」
トレイン「私が話そう」(説明した)
リンネ「マジか。ゼルの言った通りだ…」
フロイド「ゼル?」
リンネ「俺の知り合いだ。そいつは予知夢が見れんだ。少し前に花の街が紅く染まる。犯人は生徒会長って予知夢を見たんだ」(本当はセーラの記憶だが、言ったら大変だからな…)
エース「マジか⁈全部当たりじゃん!!」
デュース「凄い人だな」
メテア「それでこっちも一応少し対策はしてあるんだ。ドラゴンファング!クリスタルアイ!」
ドラゴンファング、クリスタルアイ「は!」
皆(ドラゴンファング、クリスタルアイ以外)「⁈」
メテア「君達、ゼルからの言伝です。今から本来の姿となり、紅蓮の華を枯らしてください」
オルム「分かりました」
フレイ「まず広い所行かないとな」
ドラゴンファング、クリスタルアイは少し広い場所へ離れた
リンネ「次はお前達だ。お前達はグループに分かれて動いてもらう」
リドル「グループ?どういう事ですか?」
メテア「そうだね。簡単に言えば、避難誘導グループとロロへ突撃グループ」
ロザリオ「グループ分けは分かりました。ですが、避難誘導に行きたい人が多いのでは?」
リンネ「そこは大丈夫。もうグループ分けはしてある。とりあえずグループのメンバーを発表する。よく聞けよ」
【ロロへ突撃グループ】
リドル
デュース
ラギー
アズール
ジャミル
エペル
ルーク
イデア
マレウス
シルバー
セベク
ローゼ
ハピー
ラッテ
波音
瑠璃
妃織
フェル
アテナ
桜
フィオナ
シェリア
マックス
シンファ
ロウ
アニムス
【避難誘導グループ】
エース
トレイ
ケイト
レオナ
ジャック
ジェイド
フロイド
カリム
ヴィル
オルト
リリア
グリム
チェミィ
琥珀
エメラ
ラパン
ルア
ソル
アルツ
ダイアナ
アム
シリウス
マナ
ゾーロ
アレナ
エラ
ティア「あの、私達は?」
リンネ「お前達はこいつらと共に行動しろ」
皆の目の前にドラゴン達が現れた
皆(リンネ、メテア以外)「⁈」
メテア「彼らの本来の姿だよ」
リンネ「残りの余った奴らはこいつらと共に行動し、逃げ遅れや怪我した人の救助をやってくれ」
リト「分かりました」
【ドラゴングループ】
ティア →フレイ、アルファと行動
リト →グラン、ジルコンと行動
ナチュラ →トール、ハルモニアと行動
ロザリオ →ヴァン、ハウと行動
シエル→オルム、ミストと行動
レーベ→アイル、ラピスと行動
ノワール→リヒト、フォスと行動
ルミナス→ハルト、シルディと行動
リンネ「話はとりあえず理解したな?んじゃ、行動開始だ!!」
皆「おー!!」
《ロロへ突撃グループ》
〜ノートブルベルカレッジ〜
ジャミル「ッ!ここにも紅蓮の華が」
リンネ「大丈夫。そろそろだ」
《避難誘導グループ》
〜街中 北〜
ケイト「わっ⁈ここにも華がめっちゃある⁈」
トレイ「どうする?このままだと進めない上に俺たちは袋の鼠だ」
メテア「まぁ、落ち着いて。とりあえず一旦皆、耳塞いで」
皆「?」(塞いだ)
メテア「…スゥ…ギュアーーーーー!!」(ドラゴンの叫び)
皆「⁈」
《ロロへ突撃グループ》
〜ノートブルベルカレッジ〜
ラギー「⁈な、なんスか⁈この鳴き声⁈」
マレウス「ドラゴンの叫び声か?しかし、誰が…?」
リンネ「メテアの合図だ。頼むぜ、ゼル…!」
〜教会の屋根の上〜
セーラ「…(お祈りをしてた)メテア、聞こえたよ。…スゥ…時は満ちた。〜♪」(歌を歌い始めた)
〜ノートブルベルカレッジ〜
歌声が聞こえ始めた
リンネ「来た!」
アズール「!この歌声…」
エペル「凄い澄んだ歌声。綺麗…」
ルーク「オーララ!皆、見たまえ!」
紅蓮の華が枯れた
ローゼ「紅蓮の華が枯れた⁈」
リンネ「あの歌声には魔力が纏っているんだ。だから、充分な魔力を吸った紅蓮の華は枯れたんだ。しかし、一時的だから油断すんなよ」
マックス「てことは、ここで誰か止めないといけないんじゃね?」
皆「!」
ロウ「もしかして残る人も予知夢で…」
リンネ「…ああ、そうだ。ここに残るのが適切なのはリドルとエペルだ」
リドル、エペル「⁈」
アニムス「だとしても2人だけでここは…」
ローゼ「なら、私も残ります」
リドル「ローゼ⁈」
ローゼ「私がリドルさん、エペルくんのサポートとします」
妃織「私も残ります。私は魔力が元々ないので、紅蓮の華に襲われる心配はないです。それに草とりや竹刀で紅蓮の華なんか根絶やしにしますよ」
リンネ「…分かった。ただし、これは全員に言える事だ。無理せず、必ず生き残れ」
皆「はい!」
リンネ「よし。ピー!(口笛)」
3本の箒がやって来た
リンネ「これで惹きつけやすいだろ。気を付けろよ」(リドル、エペル、ローゼに箒を渡した)
リドル、エペル、ローゼ、妃織「はい!」
リンネ「よし、残りは先に進むぞ!」
皆「はい!」
リドル、エペル、ローゼ、妃織以外先に進んだ
リドル「!本当だ。紅蓮の華が現れた」
ローゼ「では、駆除していきましょう」
エペル「うん!」
妃織「はい!」
しばらくして、リドルが紅蓮の華に捕まった
ローゼ「リドルさん!」
妃織「!」(急いで取ろうとした)
リドル「ッ!…妃織も下がれ。君達だけでも生き残って」
妃織「そんな…ダメですよ!」
エペル「…スリープ・キス」(リドルにやった)
リドル「!エペル、何を、」(寝た)
ローゼ「エペルくん…?」
エペル「とりあえずあの中にいればリドルサンは無事だよ」
妃織「てことは…こっからは私達の持久戦って感じかな」
エペル「そうなるね」
ローゼ「…分かった。まず前提としてエペルくんが捕まらないように私が誘導する」
妃織「ローゼちゃん…」
ローゼ「大丈夫。エペルくんも頑張ってよ」
エペル「うん!」
《避難誘導グループ》
〜街中 北〜
歌声が聞こえ始めた
ジャック「なんだ?歌声?」
フロイド「!この歌声…。ジェイド」
ジェイド「ええ。ゼルってまさか…」
レオナ「!おい、お前ら。見ろ」
紅蓮の華が枯れた
カリム「お!紅蓮の華が枯れたぞ⁈」
ヴィル「もしかして、さっきの歌声が?」
メテア「察しがいいね。そうだよ。あの歌声には魔力が纏っているんだ。だから、充分な魔力を吸った紅蓮の華は枯れたんだ。だけど、一時的だから油断しないでね」
オルト「了解」
メテア「よし、行動続行!避難誘導開始!」
皆「おー!」(走り始めた)
フロイド「ねぇ」
メテア「ん?」
フロイド「ゼルってもしかしてセーラ?」
メテア「!」
エース「セーラって確か先輩の幼馴染だっけ?」
ジェイド「ええ。あの歌声は間違いなくセーラでした。走りながらで構いません。どうか、教えてください」
メテア「…これだけは認める。ゼルはセーラだよ」
皆「⁈」
メテア「…あまり詳細は言えない。だけど、ゼルはこの事を知っていた…」
リリア「なら、何故ロロの企みを事前に止めなかったんじゃ?」
メテア「…さっきも言ったけど、詳細は言えない。だけど、これだけは言える。ゼルは君達を大切に思ってる。だからこそ、花の街を救ってくれるって信じていると思う」
オルト「…そっか。君にとってセーラさんってとっても優しくて大切な人なんだね」
メテア「!…うん!メテアの自慢だし、大切な人なの!」
シリウス「…とりあえずは事情は理解した。避難誘導終わったらどうする?」
メテア「…正直そこからはノープラン…」
琥珀「え⁈」
メテア「とりあえず鐘の音が鳴るまで持ち堪える感じだよ。だから、誘導終わったら君達も安全な場所へ」
グリム「おめぇはどうすんだ?」
メテア「メテアは…紅蓮の華を引きつける。鐘が鳴るまで」
エメラ「でも、1人じゃ、」
メテア「メテアは君達より魔力はたくさんある。無限じゃないけど、君達より紅蓮の華を引きつける事が出来る」
ゾーロ「だとしても女を1人で行かせるかよ」
メテア「え?」
ダイアナ「そうだよ、1人じゃ危ないよ。私達も協力するよ」
メテア「でも…」
ジェイド「メテアさん。恐らく貴女はセーラに僕達を守れと頼まれましたね?」
メテア「!」
フロイド「だったらさぁ、尚更俺たちの側にいないと」
メテア「!…いいの?」
ジェイド「ええ。一緒に持ち堪えましょう」
メテア「!うん!」
《ロロへ突撃グループ》
〜ノートブルベルカレッジ 中庭〜
アテナ「リドルくん達、大丈夫かなぁ…?」
リンネ「なんとかするさ。それにあいつらは俺たちの誰か1人でも鐘を鳴らしてくれるって信じてる。だからこそ、俺たちはそれに答えないといけない」
マレウス「確かにその通りだ」
フィオナ「この扉の先が私達がいた場所…」(扉を開けようとした)
リンネ「待て(フィオナの手を止めた)…視える…」
瑠璃「え?何がですか?」
リンネ「この中にも紅蓮の華がある。恐らく学生が逃げ回って紅蓮の華がやって来たんだろう」
シェリア「す、凄い。そんな事が出来るんですね」
リンネ「俺の目は特殊なんだ。特に眼帯付けてる方。これぐらいは透視できる。さて…お前ら、行くぞ!!」
皆「おー!!」
リンネは扉を開けた。そこにはたくさんの紅蓮の華があった
マレウス「全員足を止めるな。このまま振り切るぞ」
〔バトル開始〕
リンネ「ふぅ。お前ら、無事か?」
ラギー「全然無事じゃないッスーーー!!」
ラギー、ラッテ、ジャミルが花に囲まれている
瑠璃「ラギー先輩!ジャミル先輩!」
ハピー「どうしよう、ラッテちゃんまで…」
ジャミル「…仕方ない。俺たちのことはいい。皆は先に行ってくれ!」
ロウ「なに⁈」
ラギー「…それしかないみたいッスね」
デュース「そんなこと…できるわけねぇ!遅れた奴を見捨てるなんて、チームの名折れだ!」
ラギー「チームとか名折れとか、食えもしねえもんにこだわってる場合じゃないッス!」
ラッテ「そうだよ!それにリンネさんは言ってた!誰か1人でも鐘を鳴らせばいいって!」
アニムス「全滅より生存確率か…」
リンネ「…お前ら行くぞ」
桜「リンネさん⁈」
リンネ「あいつらの選んだ最善の策だ。それにラッテ達の言う通りだ。このまま助ければ、全滅だ。それにゼルの予知夢もここに残るのは主にジャミルとラギーだった」
皆「⁈」
リンネ「大丈夫。予知夢ではお前らは助かってる。だから、ラッテも大丈夫だ」
瑠璃「…リンネさん。予知夢の事は分かりました。でも、私も残ります」
波音「瑠璃ちゃん⁈」
瑠璃「余計だって分かります。でも、私は置いていけない。それに私には花は来ないので、少しは手助けになるかもしれない」
リンネ「…分かった。だが、お前ら。リドル達にも言ったが…必ず生き残れ」
ジャミル、ラギー、ラッテ、瑠璃「はい!」
リンネ達は先に進んだ
ラッテ「…しかし、この状況どうしよう…」
瑠璃「…ジャミル先輩、なんか考えたんでしょ?」
ジャミル「…ふっ、君は察しがいいな」
ラギー「え、まさか瑠璃くんはジャミルくんのそれ予測してこっちに来たの⁈」
瑠璃「そうですね。それもあるけど、私は魔力無し。尚更ジャミル先輩の駒として扱えるかと思って」
ジャミル「!確かに。では、手を貸してもらおうか」
瑠璃「ええ」
ラッテ「瑠璃ちゃんが悪い顔してる…」
ラギー「まぁ、うちはそうなるよ」
その後、上手くノーブルベルカレッジの生徒を囮にした
ラッテ「本当凄い考え方をしますね、ジャミル先輩」
ラギー「いいとこに住んでるお坊ちゃんは絶対白目を剥くッスね」
ジャミル「まぁ、盾が多ければいいからな。しかし、ラッテも賛成とは驚いたな」
ラッテ「…正直やり方は気に食わないけど、私も一応スラム育ち。生き残る為に貪欲な所はありますよ」
ジャミル「そうか」
ネズミ「チュー!」(ラッテの肩に乗って来た)
ラッテ「あっちから瑠璃ちゃんが連れて来た生徒が来ます!」
ラギー「了解ッス!」
ジャミル「まさか瑠璃がこの作戦の先導者となるとは…。ハハッ、大切な盾が無くなる前に探しに行く手間が省けた」
ラッテ「んじゃ、どんどん行きましょう!」
ジャミル「ああ」
《避難誘導グループ》
〜街中 北〜
メテア「はぁー!!」
紅蓮の華をどんどん枯らした
エース「お前、すげぇな!どっからそんな魔力出てくるんだよ」
メテア「生まれつき、かな」
チェミィ「凄いね」
メテア「そんな大した事ないよ。凄いのはゼルだよ」
トレイ「ゼルって確かセーラだっけ?」
メテア「うん。ゼルはこの世の全て。全てを生み出した創造神である最高神だよ」
ケイト「え⁈てことは、セーラちゃんってもの凄く強いの⁈」
メテア「そうだよ。そうだなぁ…マレウスって奴より強いかも」
アルツ「凄いなぁ。会えないの?」
メテア「メテア達は会ってるよ。でも、君達は会えない」
アム「なんで?」
メテア「…彼女の望みに君達を巻き込んではいけない。ただそれだけ…」
皆「?」
メテア「!紅蓮の華が襲いかかろうとしてる。皆!」
皆「おー!!」
〔バトル開始〕
メテア「ふぅ。皆、無事?」
ヴィル「なんとかね…」
メテア「…(やっぱり。どうしよう。このままだと…)!やばい!」
紅蓮の華達が襲いかかって来た
皆「⁈」
メテア「ダメ…ダメーーーー!!」(光り輝いた)
皆「ッ!」
《ロロへ突撃グループ》
〜ノートブルベルカレッジ 大講堂〜
リンネ「ここもやはり紅蓮の華は多いな」
デュース「これでやっと最初に花と戦った場所まで戻って来た!」
イデア「ええっと…鐘楼って、この隣の建物だっけ?」
ルーク「ああ。鐘楼の最上階から、校舎の2階と鐘楼の2階が繋がっているのを見たよ。横にある階段から2階を目指そう」
アズール「そう簡単にいけばいいですけどね」
リンネ「だな。!紅蓮の華が溢れかえってるな」
マレウス「この場には魔法士養成学校の生徒が多く集まっていた。花が育つために必要な栄養は十分といったところだろう」
アニムス「確かに。倒れた人々から魔力を吸い、成長を続けてる」
ネージュ「うぅ…」
チェーニャ「ぐみゃー…」
リンネ「他校か。苦しみが強いな…。俺が道を作る」
シルバー「俺も手伝います」
セベク「僕もやります」
リンネ「了解。マレウス、お前は先頭で進め」
マレウス「ああ」
リンネ「よし、行くぞ!!」
皆「おー!!」
〔バトル開始〕
ぎし…ぎし…
リンネ「!皆!シャンデリアから離れろ!!」
デュース「シュラウド先輩、危ない!!」(イデアを庇った)
シルバー「皆!無事かー!!」
アズール「ええ、なんとか…。ディアソムニアの皆さんは流石の反射神経ですね。シャンデリアを軽々避けて平然としている。それに比べて…」
イデア「こっちはなんとかもいいとこだよ!鼻先スレスレで落ちましたぞ!デュース氏に首根っこ引っ張られなかったら、拙者2Dになってましたわ!」
アテナ「無事で良かった…」
ハピー「デュースくん?なんか顔色が悪いよ?」
リンネ「!デュース、足を見せろ」
デュース「はい。…ッ!」
リンネ「…さっきので足を捻ったな?」
デュース「はい…」
リンネ「応急処置と少し回復魔法使う」
ルーク「それは平気なのかい?」
リンネ「お前たちより魔力はある。ありきたりだが、少しはいいだろう。骨は折れてないな」(応急処置を完了した)
デュース「歩く程度なら全然問題ないんですけど…。全速力で走るのはしばらく無理そうだ。…先輩達、お願いがあります。僕のことは、この場に置いて行ってください」
ハピー「デュースくん⁈」
リンネ「…分かった」
シンファ「⁈何故そんな判断が出来るんですか⁈」
リンネ「俺は最善の判断をしたまでだ。それにデュースと言ったか?お前、勝算はないとしても信念、この花に抗う強い意志が分かる」
デュース「!はい。僕は僕の力を発揮できるところで、あの花に一発かましてやりたいんです」
リンネ「なるほどな。本来止めるべきだが、今回はいいだろう。アズールと俺、デュースで少し話をしよう」
デュース、アズール「?」
デュース、リンネ、アズールは皆から少し離れた所で話し始めた
リンネ「よし決まりだ。あとは何人かここに残れ」
ルーク「私が残ろう」
デュース「ルーク先輩⁈」
リンネ「分かった」
フェル「わ、私も」
ハピー「私も残ります!」
マックス、ロウ、アニムス、シンファ「俺達も!/僕達も!/私達も!」
デュース「え⁈先輩方、ハピーやフェルまで⁈」
リンネ「…分かった。お前ら、必ず生き残れよ」
デュース達「はい!!」
リンネ達は進み始めた
マレウス「いいのか?」
リンネ「デュースとルークは予知夢通り、他は予想外。だが、大丈夫と信じてる。それにルートは狭くなるからな。ここで多くの紅蓮の華を止めるのに大人数は必要。俺なりに最善の判断をしたまでさ」
マレウス「…そうか」
マックス「…さて、皆行ったな」
シンファ「私達は私達のやるべきことをやりましょう!」
アニムス「そうだね」
ロウ「はぁーーー!!」(紅蓮の華をたくさん斬った)
フェル「ッ!ーー!」(紅蓮の華を魔法で倒した)
ハピー「…氷空に駆ける翼!!(イントゥ・ザ・シエリング)」(ハーピィみたいに鳥の足になり、翼が生えた)
ルーク「⁈ハピーくん、それは」
ハピー「今使わなくて、いつ使うんですか⁈はぁーーー!!」(翼の風をかまいたちのようにして、紅蓮の華をたくさん斬った)
デュース「す、凄い。俺も負けられない!」
ルーク「ウィ、私もだ」
《避難誘導グループ》
〜街中 北〜
アレナ「ッ…皆、大丈夫?」
マナ「な、なんとか…ん?この空間は何?」
エラ「あれ⁈メテアちゃんがいない⁈」
???「…我ならここだ」
皆「⁈ド、ドラゴン⁈」
エース「え、謎の空間はドラゴンだったの⁈」
リリア「…もしや、お主メテアか?」
皆(リリア以外)「え?」
ギャラクシア「いかにも。我がメテアだ。すまない、声と姿が違うから分からぬか。改めて我は星天竜 ギャラクシア。メテアは色々あって仮の姿で、本来はこの姿だ」
ケイト「メテアちゃんがドラゴンだったなんて…」
トレイ「でも、納得がいく。あの叫び声に」
フロイド「へぇ、すげぇじゃん」
ジェイド「ええ、本当に」
ギャラクシア「!さっきは本来になった勢いで紅蓮の華を吹き飛ばしたが、まだ来るか。皆の者、我の背中に乗れ」
ヴィル「いいの?」
ギャラクシア「別に構わん。乗れ」
皆、ギャラクシアの背中に乗った
ギャラクシア「しっかり掴まれよ!」(飛んだ)
ジャック「す、すげぇ…」
カリム「おー!凄いな!」
レオナ「…へぇ」
ラパン「こ、こんな大勢乗って大丈夫?」
ギャラクシア「我は大丈夫。だが、しっかり掴まってくれよ?我は人を背に乗せたことは初だからな」
グリム「ふな?そうなのか?」
ギャラクシア「ああ。我は背中に乗せるという機会はあまりなかった。乗せたことあるとしたらアニュラスとゼルぐらいだ」
フロイド「アニュラス?」
ジェイド「初めて聞く単語ですね」
リリア「誰じゃ?アニュラスとやらは」
ギャラクシア「…リンネ。リンネ・ルナシオン」
皆「⁈」
ソル「あ、あの人が⁈」
ルア「てことは、セーラさんと同じ前世を持ってる?」
ギャラクシア「正解。さて、そういう話は終わりだ。振り落とされんなよ」(急に超下降し、建物スレスレで飛び始めた)
皆「⁈」
ギャラクシア「さぁ、お前ら。しっかり避難誘導するぞ!」
皆「おー!」
《ロロへ突撃グループ》
〜ノートブルベルカレッジ 生徒会室〜
リンネ(何か読んでる)「…ロロ…」
アズール「何をお読みで?」
リンネ「…ロロの日記」
皆「⁈」
マレウス「一体どこからそれを?」
リンネ「そこの暖炉」
イデア「あ、レンガが外れてる」
アテナ「まるで、小説の物語のようですね」
リンネ「…」
波音「リンネさん?」
リンネ「お前らも読むか?」(マレウス達に日記を投げ渡した)
マレウス、アズール、イデアは日記を読み、何かを察した
フィオナ「マレウス様?どうされましたか?」
マレウス「いや、大丈夫だ」
〜ノートブルベルカレッジ 鐘楼内部〜
アズール「やっと、鐘楼に着きましたね」
マレウス「ああ。あとは最上階まで登るだけだ」
イデア「…」
アテナ「イデアさん、大丈夫ですか?」
イデア「!大丈夫だよ、アテナ氏。怖がらせてごめんね」
アテナ「いえ…」
リンネ「…その目、野心に近いな」
シェリア「え?」
リンネ「イデアの目だ。なんとしてでも、ロロの目を覚まさせたいという感じか」
イデア「…ま、そんなところ」
紅蓮の華がたくさん現れた
フィオナ「…やっぱりここにも紅蓮の華…」
セベク「マレウス様。ここは僕達にお任せを!」
マレウス「何?」
シルバー「俺とセベクで、紅蓮の華を引きつけます。ここでマレウス様に倒られては…親父殿に合わせる顔がありません」
フィオナ「大丈夫ですよ、マレウス様。私もここに残りますから」
シェリア「わ、私も残ります」
マレウス「…ルナシオン」
リンネ「…賢明な判断。ゼルの予知夢でも残るのはシルバーとセベクだ。お前らなら大丈夫。しかし…必ず生き残れよ」
シルバー、セベク「は!」
フィオナ、シェリア「はい!」
リンネ達には行った
セベク「ふん。本当は僕1人でも良かったのだがな」
シルバー「それはこっちのセリフだ、セベク。マレウス様と一緒に行っても良かったんだぞ」
セベク「は!笑わせるな」
シルバー「しかし、フィオナとシェリアまで残る事なかったんだぞ?」
フィオナ「私もマレウス様を守る身。剣ではなくとも、お二人と共にここで紅蓮の華を止めます」
シェリア「わ、私は一応ティア様の護衛。なら、自分の出来る事をしないと。御二方が騎士としてここに残ると志したように」
シルバー、セベク「!」
シルバー「…そうか」
セベク「なら、共に抗おう!!」
フィオナ、シェリア「うん!/はい!」
その後、シルバー達は紅蓮の華を倒した数を競いながら、順調に紅蓮の華を倒して行った
《避難誘導グループ》
〜花の街 上空〜
ギャラクシア「…とりあえず順調か」
フレアドラゴン「メテア!あ、今はギャラクシアか」
ギャラクシア「構わん。状況は?」
ルビードラゴン「とりあえず、街の外へ逃がしてあげれたよ」
ギャラクシア「そうか。では」
皆「?」
ドラゴンファング、クリスタルアイ、ギャラクシアは背中に乗せたメンバーを街の外で降ろし、人の姿に戻った
ティア「フレイさん?」
リト「グラン先輩?」
ナチュラ「…トール…」
ロザリオ「ヴァンさん?」
シエル「…オルム…」
レーベ「アイル様?」
ノワール「リヒト、先輩?」
ルミナス「ハルト、くん?」
メテア「…クリスタルアイ、ここは頼んだよ」
クリスタルアイ「は!」
メテア「…レディ…ゴー!!」(一斉にドラゴンファングと一緒に花の街へ走り出した)
皆「⁈」
エース「まさか俺たちを置いて⁈」
レオナ「チッ!(追いかけようとしたが、クリスタルアイとシエル、ナチュラに止められた)おい、そこ退け!」
ナチュラ「退きません。彼らは最善の判断をしたまでです」
シエル「彼らは貴方達の命を守る為に自分達の魔力を囮にしたのです」
ヴィル「だからって、放っておけるわけないじゃない!」
ハウ「兄さん達を信じられないんですか⁈」
皆(クリスタルアイ、シエル、ナチュラ以外)「!」
シルディ「兄貴達を信じてください」
皆(クリスタルアイ、シエル、ナチュラ以外)「…」
ルミナス「…ねぇ、シエルさん。ナチュラちゃん」
シエル、ナチュラ「?」
ルミナス「どうしてすぐ彼らを信じれたの?」
ナチュラ「…そうですね。昔からの付き合いってのもありますし、」
シエル「彼らは強い魔力持ちってのもあるかな。そして何より…」
シエル、ナチュラ「自慢の番(つがい)とその仲間達だからこそ信じられる」
〜街中 北〜
ドラゴンファング、メテアは街中を走りながら、紅蓮の華を引きつけてる
メテア「お熱いことだね〜。トール、オルム」
オルム「か、揶揄わないでください!///」
トール「まぁ、いいじゃん。俺たちの番が信じてくれてんだ。何よりの喜びだろ」
オルム「それは、そうですけど…///」
メテア「ふふっ。さて、切り替えるよ。出来る限りの力で紅蓮の華を根こそぎ枯らしまくるわよ」
ドラゴンファング「おー!!」
セーラ「…はぁっ!(教会の屋根の上から魔法の結界を花の街にのみ張った)これで少しの間でも紅蓮の華をとどめる事が出来る。あとは頼みますよ。マレウスさん、イデアさん、アズールさん」
《ロロへ突撃グループ》
〜ノートブルベルカレッジ 鐘楼内部〜
リンネ「…そろそろだ」
マレウス「急ごう」
紅蓮の華が現れた
リンネ「ッ!ここは俺が魔力を使う。お前らは魔力を温存しろ!」
アズール「⁈ですが、」
リンネ「予知夢で街を救えんのはお前達だと言われた。だから、お前らをここで失うわけにはいかねぇんだよ!はぁっ!!」(魔法を上手くコントロールし、紅蓮の華を枯らした)
イデア「リンネ氏、スゴ…」
桜「本当凄いです」
リンネ「今のは足止め程度だ。お前ら、急ぐぞ」
イデア「ヒィ!む、無理〜」
アテナ「!私のユニーク魔法があったんだ。流星の如く!(メテオール・スネル)」
波音「わ!な、なんですか?これ」
アテナ「皆さんにユニーク魔法をかけたの。これで、少しでも走るのは早くなります」
マレウス「助かる、ゼーレ」
リンネ「とりあえず俺が先頭で案内する。迷子になるなよ!」
皆「はい!」
行く途中、ガーゴイルがいた
マレウス「鐘楼の最上階で見たガーゴイルではないか。どうしてここに置いてあるんだ?」
アズール「似ているだけで、最上階にあったものとは別のガーゴイルなのでは?」
マレウス「いや、同じガーゴイルだ。間違いない。左右で10度ほど角度が異なる翼と、頭部に刻まれた趣を感じる1センチほどの傷。僕が見間違えるはずがない」
アズール「見間違えてほしかった些細な特徴ばかりで、気持ち悪いですね…」
イデア「オタクって客観的に見るとこんな感じなんですな…」
リンネ「ガーゴイル、良かったな。こんなにお前を思ってくれて」
アテナ「え?」
波音「リンネさん、何を言って、」
???「そうだね。おいら達の事をそんなふうに思ってくれているなんて…嬉しいったらないね」
皆「え?」
ガーゴイル「んんーーーっ!…やれやれ。しばらくじっとしていたせいで、いくら伸びをしても背中の凝りがとれないぜ。誰かおいらの石のような肩を揉んでくれないか」
マレウス「なっ…!」
イデア「ガッ、ガッ…!」
アズール「ガ、ガーゴイルが…」
皆「喋った⁈⁈」
《避難誘導グループ》
〜街中 北〜
メテア「ハァ、ハァ…これで少しは花を減らせた…」
リリア「お!ここにいたか」
メテア「え⁈なんでここに…。つーか、街の外にいろよ!」
エース「俺たちも手伝う!」
メテア「ハァ⁈」
ヴィル「アタシ達もやるわ。止めようとしても無駄よ。それにアンタ達を見殺しのようにすると夢見が悪くなりそうだし」
メテア「ッ〜〜〜!分かったよ!でも、無茶はダメ!いい⁈」
皆「おう!」
メテア「んじゃ、作業開始する前にこれ」(皆にたくさんの球体とその入れ物を渡した)
フロイド「何これボール?」
ジェイド「なんですか?これは」
メテア「まぁ、見てて」(ボールを投げたら、壁にぶつかって弾けてそこに紅蓮の華が集まった)
ケイト「え、凄い⁈何それ⁈」
オルト「もしかしてこのボールに魔力が込められているの?」
メテア「そうだよ。正確には魔法解析学?魔法工学?とりあえず、色々工作してやったもの。これを避けたい方に投げれば、花達はそっちに吸い寄せられて逃げる事が出来る。でも、数に限りがあるから気をつけて」
グリム「分かったんだゾ!」
琥珀「んじゃ、グリムの分は持っておくね」
メテア「…ドラゴンファング、クリスタルアイ!彼らはあのお方の大切な人達だ。しっかり守れ!!」
ドラゴンファング、クリスタルアイ「はっ!」
メテア(…セーラ、ごめんね…)
《ロロへ突撃グループ》
〜ノートブルベルカレッジ 鐘楼内部〜
リンネ「久しぶりだな、ガーゴイルよ」
ガーゴイル「ああ、久しぶりだな。リン」
アズール「リ、リン⁈」
イデア「リンネ氏、そんな呼ばれ方されてたんだ…」
リンネ「その呼び方、やめろよ。あ!せっかくだからマレウス、握手させてもらったら?」
マレウス「…はっ!!あ、ああ」
マレウスは自己紹介をし、ガーゴイルと握手した
桜「マレウスさん、嬉しそう」
リンネ「ガーゴイル、そのままでいい。今の現状を話す。実は…」
リンネは花の街の現状をガーゴイルに話した
ガーゴイル「そ、そんな事があったなんて。…紅蓮の華がこの街を襲っていることは、おいらだって知ってたよ。おいら達ガーゴイルも、鐘の近くで眠っていたら突然あの赤い花に襲われて…。おいらだけがなんとかここまで逃げてきて、隠れていたんだ」
リンネ「そうか。他はやられたか…。いや、お前だけでも無事で良かったよ、ガーゴイル」
ガーゴイル「ああ。でも、それが…全部ロロのせいだったなんて…」
アテナ「そっか。ガーゴイルさんも魔力を持っているから、狙われるのは当然なんだ」
波音「てか、ガーゴイルって眠るんだ」
マレウス「意思疎通ができる貴重なガーゴイルを危険な目に遭わせるとは。ますます許せない男だ。ロロ・フランム…」
ガーゴイル「ああ、ロロ…。お前さん、なんだってそんなことをしたんだ…」
桜「ガーゴイルさんはロロさんを知っているの?」
ガーゴイル「もちろんさ。あいつは歴代の生徒会長の中でもとびきり真面目な子だよ」
リンネ「雨、風、雪、天候関係なく、この高い鐘楼を登って救いの鐘を丁寧に磨き、ガーゴイルについていた苔も取るとか結構まめな奴だよ」
アズール「リンネさんもよくご存知なんですね」
リンネ「伊達に1000年生きてねぇよ」
皆「え?」
リンネ「はい、俺の私情の事は後でな。ガーゴイル、お前の気持ちは分かる。俺も長年、あいつを見てきた。でも、どんな理由があっても許されない。俺たちは救いの鐘を鳴らし、ロロを止める。確か近道があったよな?教えてくれ、お前の、いやお前達の秘密を」
ガーゴイル「…分かったよ。おいら達の大切な秘密を教えてあげよう」
マレウス「秘密?」
ガーゴイル「この鐘楼では、ずうっと昔、正しき判事と鐘撞き男が2人で勉強をしていたと言われてるんだ。その頃からずっと、2人と…それにおいら達ガーゴイルだけに伝わる、秘密の扉があるんだよ。案内してあげる!」
リンネ「助かるよ、ガーゴイル」
アズール「そのような代々守られてきた秘密を、無条件で教えていただいてよろしいんですか?」
ガーゴイル「構いやしないよ。正しき判事と鐘撞き男も、きっとおいらと同じ状況だったら同じ事をしてた。それに、お前さん達に止めてもらうのが…きっとロロにとっても一番いいことだ。さぁ、秘密の扉はこっちに…ん?」
紅蓮の華が現れた
ガーゴイル「う、うわぁ!紅蓮の華だ!」
イデア「バリケード乗り越えて入ってきたのか…!」
ガーゴイル「ま、魔力を吸われたら、おいらは動けないただのガーゴイルになっちまう…!お願いだ、助けてくれ!」
マレウス「もちろんだ、ガーゴイル。全て僕に任せろ。このような花、一瞬で僕が塵にして消し去ってやる」
アズール「だからダメなんですって!」
イデア「マレウス氏が推しの前で良いカッコしようとしている。いつ暴走してもおかしくないですぞ…!」
リンネ「マレウス。すまねぇが、ここは俺に任せろ」
アテナ「助太刀します」
波音「私は魔力ないけど、草取り頑張ります!」
桜「私も頑張ります!」
リンネ「行くぞ!」
アテナ、波音、桜「はい!」
紅蓮の華を枯らした
ガーゴイル「凄い…!あっという間にやっつけちまった!」
リンネ「俺たちは優秀な魔法士だからな」
ガーゴイル「最上階に続く扉はここにあるよ。天井を見てごらん」
マレウス「天井?…おお、天井の木目が僅かにずれている!入り口があるぞ」
アズール「これは言わなければ気付きませんでしたね…」
ガーゴイル「この隠し戸を開けたら、木箱を使って登れば良い。そしたらすぐに、救いの鐘がある最上階だよ。さぁ、木箱を…う、うわああああ!!」
リンネ「チッ!紅蓮の華が木箱の後ろに残っていたのか⁈」
ガーゴイル「ふ、ふらふらする…魔力を吸い取られてる…!」
アズール「花が口の中にまで入り込んでいる…くっ!がっちりへばり付いて離れない!」
リンネ「…ガーゴイル、聞いてくれ。俺たちは必ず救いの鐘を鳴らし、ロロを討つ」
イデア「リンネ氏、いきなり何を、」
リンネ「だからすまない。一時的だが、ただのガーゴイルにさせてしまう。それを許してくれ…」
マレウス「⁈」
ガーゴイル「…分か…った。リン坊を、信じる…。ロロを、止めて…。ロロの事…頼ん、だ…よ…」
ガーゴイルはただのガーゴイルになった
リンネ「…ああ。必ずロロを止めてやるよ。待ってろよ、ガーゴイル」
マレウス「必ずお前を、他の仲間達も鐘を鳴らして元に戻す」
《避難誘導グループ》
〜街中 北〜
フレイ「チッ!どんだけあんだよ、この花!」
アルファ「ッ!厄介過ぎる…」
グラン「諦めるな!!」
ジルコン「あのお方の為にも我らがやらないと…!」
メテア(どうしよう、このままじゃ…セーラ…!)
セーラ「…全く…〜♪」(教会の屋根の上から歌を歌い、歌声が街に響き渡って紅蓮の華が全て枯れた)
トール「!これって」
ハルモニア「あのお方の歌声…!」
ヴァン「もうひと踏ん張りだ!」
ハウ「はい!」
オルム「僕達も頑張ろう!」
ミスト「はい、お兄様!」
ハルト「…魔力も回復してる…!」
シルディ「傷も回復されている…!」
リヒト「流石の一言だ」
フォス「そうだね」
セーラ「…リンネ…頼むよ…」
《ロロへ突撃グループ》
〜ノートブルベルカレッジ 鐘楼最上階〜
マレウス「やっと到着したな」
リンネ「…そこにいんだろ、ロロ」
ロロが柱の陰から現れた
ロロ「リンネ様、どうして貴方様はそちらなのですか?」
皆「え?」
イデア「今ロロ氏がリンネ様って言った?」
アテナ「言いましたね」
アズール「リンネさんって本当に何者?」
リンネ「全部聞こえてるっつーの。んで、ロロ。なんで俺がそっちだと思ったんだよ」
ロロ「貴方は魔法を恨んでいた。なら、私と同じように魔法をこの世から消せば良いんじゃありませんか?」
リンネ「…確かに俺は魔法を恨んでいた」
波音「リンネさん⁈」
リンネ「しかし!俺はここまでとは考えてねぇ。それに俺が魔法を恨んでいたのは力があるのに何も出来なかった自分の事だから恨んでいたんだ。お前と一緒にするな、ロロ!」
ロロ「ッ!…分かり合えないのですね、リンネ様」
リンネ「ああ、そうだな!だから…今度こそ果たすんだ。あの人の、大切な人の悲願を叶える為。俺はお前に歯向かう!」(翼が生え、自分を包み込んだ)
皆「⁈」
マレウス「⁈ルナシオン⁈」
???「お前は恨みの方向を現実逃避しているんだろ。お前が本当に恨んでるのは俺と同じ自分自身だろ?」(翼が開き、姿を現した)
ロロ「⁈」
桜「え、リンネ、さん?」
波音「その姿は…」
アニュラス「…我が名はアニュラス。神の1人だ。そして、リンネ・ルナシオンの本当の姿だ」
皆「⁈」
アニュラス「…ーーーー」(何かの呪文を唱え、最上階にある紅蓮の華を全て枯らした)
アズール「す、凄い」
イデア「リンネ氏、企画外過ぎ⁈」
アニュラス「…お前は助けられなかった弟の件があって恨んでいるんだろ…自分自身を」
ロロ「違う…違うっ!何も出来なかったのは私じゃない!悪いのは私ではない…!悪いのは周りにいた魔法士どもだ!力を持ちながら、あの子を救えなかった!!」
アニュラス「…ロロ、いい加減目を覚ませ。それは逆恨みだ。お前の気持ちは分かるが、周りを巻き込むな!そして、人のため、弟のためと恨みの方向を捻じ曲げるな」
イデア「リンネ氏、意外と言うね」
ロロ「うるさい…うるさいうるさいうるさい!!悪いのは私じゃない…私じゃない!!私じゃないいいいーーーーー!!」
アニュラス「!ロロの魔法がくる。お前ら、構えろ!!」
皆「!」
ロロの魔法をアズールが庇った
波音「ア…アズール先輩!!」
アテナ「そんな…」
アニュラス「…いや、違うな」
皆(イデア以外)「え?」
アニュラス「アズールが後先考えずお前らを庇うとは思えない。そうだろ?イデア」
イデア「…そうだね。アズール氏が無条件でこんな事しないよ」
アズール「…ふふ。ふふふ…。はーーーはっはっはっはぁ!!待っていましたよ…この時をねぇ!!」
ロロ「な、なにっ!今の魔法を受け止めただと⁈」
アニュラス「作戦通りだな」
桜「え?」
アズール「当然ですよ。…落とし前をつけてもらう!」
マレウス「⁈」
ロロ「な、なんだその巨大な魔力は…どこにそんな力が残っていたというのだ!」
桜「!あれって」
波音「もしかして…!」
アニュラス「2人は察しがつくもんな」
アズール「歯ァ食いしばれ!しっぺ返し!!(ペット・ザ・リミット)」
ロロ「ぐああああああーーーー!!!ぐうっ…なぜ…いったい、どうやって…!」
アニュラス「アズール、よくやった」
アズール「リンネさんもありがとうございます」
アテナ「え、どういう事?」
桜「あれデュースくんのユニーク魔法ですよね?」
アズール「ええ。デュースさんにお借りしたんです」
波音「シャンデリアの向こうでそんな事したんだ」
アニュラス「俺が証人だ。あとはしっかりデュースのユニーク魔法を返すまで見守るぜ」
アズール「真面目ですね」
アニュラス「いや、俺は忠誠を誓う人に忠実なだけさ」
皆「?」
アニュラス「さて、お前ら。まだ戦いは終わってない。ロロが起きる」
皆「⁈」
ロロ「うっ!ぐぅっ…」(起き上がった)
アテナ「わ⁈本当だった」
ロロ「まだ、だ…!」
アニュラス「ロロ、もういい加減やめろ」
ロロ「まだだ…まだ終われはしないっ!」(魔力が集まっている)
アニュラス「!お前ら気をつけろ!ロロのユニーク魔法が発動する!」
皆「⁈」
ロロ「…紅蓮よ この身を焦がし 私を導け くすぶる欲望!(ダーク・ファイア)」
ユニーク魔法でロロの姿が変わった
桜「な、なんですか、あれ⁈」
アニュラス「あれがロロのユニーク魔法により変化したロロの姿だ」
ロロ「炎が我が身を包み込み自在に操る…それが私のダーク・ファイア」
マレウス「この炎…ただの炎ではないな」
波音「え?」
ロロ「左様。この炎は、お前達の恐怖、混乱、焦燥を糧に燃え上がる」
アテナ「嘘でしょ⁈」
アズール「なんて厄介な…!」
ロロ「悪党共め…もがき苦しむがいい!」
アニュラス「いや、負けない」
皆「!」
マレウス「これは…ルナシオンの魔力?」
アニュラス「お前ら狼狽えんな。救いの鐘、鳴らすんだろ?皆を救うんだろ?ならしゃんとしろ!お前らが怯えることはない。俺がついてる。だから…思いっきりロロの目を覚ましてやれ!!」
皆「!はい!」
〔バトル開始〕
マレウス「シュラウド、アーシェングロット達と共に下がっていろ」
イデア「え?マレウス氏は?」
アニュラス「俺がいる。マレウスを守ってやる。だから、お前は皆を守れ」
イデア「!…分かった」
そろそろ決着になった
マレウス「…これで終わりだ。はあっ!」(巨大な魔法をロロに撃った)
ロロ「ぐああああああああ!!…私は…私は…!」
ロロは倒れた
アニュラス「…(翼で自身を包み、リンネに戻った)終わったか。あとは…マレウス、救いの鐘を」
マレウス「ああ」
リンネ「ロロ、お前はまだ余力あんだろ。マレウスにやらせるかよ」
ロロ「⁈何故それを」
リンネ「俺はな、ただの神父じゃねぇんだ。もう見ただろ?俺はただの平和ボケしてる神じゃねぇ。俺は聖戦という神の戦いをした神だぞ。お前の弟の事より恐ろしく、残酷な道を通った者だぞ」(体から槍を取り出した)
ロロ「⁈」
アズール「え、槍⁈一体どこから」
イデア「え、リンネ氏の体どうなってんの⁈」
リンネ「マレウス、やれ」
マレウス「ああ」
ロロ「…あぁ、やめろ…やめてくれ!!」
マレウスは救いの鐘を鳴らした
《避難誘導グループ》
〜街中 北〜
エース「ッ!」
メテア「エース!」(助けた)
エース「サンキュー!」
メテア「あと少しで夜明け…!…リンネ…」
ゴーン、ゴーン(救いの鐘の音)
ケイト「これって」
トレイ「救いの鐘の音だ!」
カリム「やった、やった〜!!ジャミル達がやったんだ!」
メテア「リンネ…うっ…」(少しよろけた)
フロイド「おっと」(メテアを支えた)
ジェイド「大丈夫ですか?」
メテア「だ、大丈夫。魔法の使い過ぎなだけ…」
???「あらあら。メテアったら、無茶しちゃって」(シスターの服を着た白髪の女性)
ジャック「?アンタは?」
リリィ「申し遅れました。私、リリィ・シュヴァルツと申します。司祭様であるリンネ様が運営している教会のシスター見習いをさせてもらってます」
レオナ「へぇ?」
リリィ「少し失礼」(メテアに魔法をかけた)
リリア「何をしたんじゃ?」
リリィ「少し応急処置です。しばらくしたら目を覚まします」
メテア「ん…ん〜…」
グリム「あ!起きたんだゾ!」
メテア「…ん?リリィ?」
リリィ「はい」
メテア「リリィ、無事だったんだね」
リリィ「ええ。皆様のおかげで民達は救われました。本当にありがとうございます」(綺麗なお辞儀をした)
琥珀「いえいえ」
リリィ「そう言えば、他の学友の方々は?リンネ様も見当たらないですし…」
ダイアナ「リンネさんとは別行動していたんです。今から合流します」
リリィ「そうでしたか。では、メテア」
メテア「うん!リリィは街の人達を」
リリィ「ええ」
メテア「皆、行こう!」
ジェイド、フロイド「…」(リリィをじっと見た)
エース「先輩方?行きますよ〜」
ジェイド、フロイド「…」(行った)
リリィ「…流石というべき、かな…」
《ロロへ突撃グループ》
〜ノートブルベルカレッジ 鐘楼内部〜
ロロを連行中
アズール「…リンネさん」
リンネ「ん?なんだ?アズール」
アズール「貴方が言うゼルはセーラの事じゃないですか?」
イデア、マレウス「⁈」
ロロ「?」
リンネ「…それがどうした?」
アズール「だとしたら、何故事前に止めなかったんですか?貴方やセーラなら可能なはずです」
リンネ「…ノーコメント。詳細は言えねぇ」
アズール「!でも、ビクッ」(リンネのオーラと怖い顔にビビった)
リンネ「ノーコメント」
アズール「ッ!…」
マレウス「ルナシオン、僕も質問いいか?」
リンネ「…なんだ?質問の内容によっては話す」
マレウス「ルナシオンとセーラはどんな関係なんだ?」
リンネ「…強いて言うなら、相棒であり、忠誠を誓う主だ」
マレウス「…そうか」
ロロ「リンネ様、先に教会へ戻っていいですよ。こちらはなんとかします」
リンネ「ああ、頼む」(行った)
ロロ「…命拾いしましたね」
イデア「え、そんなに?確かに怖かったけど、そこまで言う?」
ロロ「リンネ様は私が生まれる遥か昔からこの街を守ってくれてる守護神みたいな存在です。ご長寿だからなのか、魔力や魔法の技術など素晴らしく、逆鱗に触れたら我々は木っ端微塵になるでしょう」
イデア「え、マジ?」
マレウス「確かにあり得そうだ。ルナシオンは僕の魔力より何倍もあった。フランムが言うことは一理ある」
アズール「てことは、僕達は本当に命拾いをしたって事ですね…」
ロロ「ああ。リンネ様への言葉は気をつけたまえ」
アズール「ええ、そうします」
〜花の街 教会の中〜
リンネ「…セーラ、戻った。いや、今はリリィでいいのか?」
リリィ?「どっちでもいいよ。(パチンと指鳴らしたら、すぐセーラになった)とりあえず状況を」
リンネ「ああ。実は…」(無事に鐘を鳴らして紅蓮の華を枯らした事とゼルの正体がバレた事を話した)
セーラ「…そう。でも計画に支障はない。このままいきましょう」
リンネ「しかし、どうする?舞踏会やる気だし」
セーラ「大丈夫、想定内よ。ドラゴンファング達のことは任せて。リンネはやるべき事をして」
リンネ「ああ、任せろ」
ー次の日ー
〜ノーブルベルカレッジ 大講堂〜
リンネ「ん?よ!ロロ」
ロロ「!…リンネ様…」
リンネ「手伝う」(魔法で直した)
ロロ「!いえ、それは私が、」
リンネ「お前なりの罪滅ぼしかなんかは知らねぇが、これはただの俺のお節介だ。やらせてくれ」
ロロ「…はい。…リンネ様」
リンネ「ん?」
ロロ「私は諦めません。たとえ貴方の敵になろうと私は悪党を許せません」
リンネ「…そうか」
ロロ「…否定しないのですか?」
リンネ「逆に否定して欲しいのか?」
ロロ「いえ…」
リンネ「…ロロがそう思うならいいと思う。やり方は気に入らねぇけど。だって、世の中広いんだぜ?魔法で苦しんで、憎んで、辛い思いした奴なんて知らないだけでたくさんいると思う。だから、俺はロロのその意思を否定する権利はねぇと思う。それに、」(ロロの頭をわしゃわしゃした)
ロロ「わ⁈な、何をするんですか⁈」
リンネ「ふふん。お前はお前で、俺は俺だ。だから、別に気にすんな」
ロロ「!…はい」
リンネ「あと、どこやるんだ?」
ロロ「あとは、綺麗にしたり、出来たら飾り付けを、」
リンネ「了解」
ー数時間後ー
リンネ「よし!終わったな。あとはロロ、時間まで休め。お前が1番疲れてるはずだ。しっかり休め」
ロロ「…分かりました」(行った)
リンネ「…よし、やるか」
リンネは何かをした
リンネ「…これでよし。あとは時間まで待つか」
ー舞踏会の時間ー
ナイトレイブンカレッジの皆が願いを響けを歌い、踊ってる
リンネ「…皆、楽しそうだな」
メテア「だね〜。セーラも見れば、良かったのに」
リンネ「見た事あるし、ここに来ちゃバレるんじゃね?」
メテア「確かに。あ、歌い終わった」
リンネ「んじゃ、そろそろ踊ってすぐ解散するか。別部隊も準備OKだし」
メテア「では、第2段階作戦開始!」
皆、ワルツを踊り始めた
アズール「リンネさん」
リンネ「お、アズール。あと今仮面してるからムシューとかミスターとかで呼んだ方いいぞ」
アズール「では、ムシュー。踊っていただけませんか?」
リンネ「ああ、喜んで」
アズールとリンネが踊り始めた
アズール「…リンネさん」
リンネ「ん?」
アズール「貴方はこの街を長年守っているのですか?」
リンネ「…ああ。一応俺がやってる教会には世話になってるからな」
アズール「そうなんですか?」
リンネ「ああ。昔、約1000年前にその時の司祭に居場所を用意してくれたんだ。そして、その司祭が命最後の時に約束したんだ。この街の笑顔や暖かさを守ってくれって」
アズール「…そんな事が」
リンネ「まぁな」
アズール「…!(白い髪の少女らしき姿を見た)セー、ラ…?」
リンネ「え?(アズールが見た方向を見た)いないぞ?もしかしたら、メテアじゃね?メテアも白い髪で瞳の色は違うけど、皆仮面被ってるし」
アズール「…そうですね。僕の勘違いかもしれません。さて、僕はここで失礼します」(行った)
リンネ「…(セーラの奴、何してんだか。ま、バレなかったからいいけど。さてと)…そろそろ行くか」(こっそり外へ出た)
メテア「!」(同じく外へ出た)
〜花の街 教会の中〜
セーラ(祈りを捧げていた)「…お前達、ここをよろしく頼むよ」
???達「はっ!」
《もうすぐ始まるんだ。儀式が、そして、》
“私の悲願を叶える時が来る…”
〜to be conteneu〜