コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
アベンチュリン視点で会話が進みます‼️
注意:レイ×チュリ、チュリ×レイ要素有り
場所はピノコニー夢境。
それでは Let’s go
今日も、僕はテーブルに着くフレンド達とゲームをしていた。
基本的に、ギャンブルは勝ち負けが大事だけれど………僕にとってはそんなに重要じゃあない。
だって、お金なんて色々な方法で稼げる。僕が今しているギャンブルや…お仕事でもね。
でも友人は?お金のように、すぐ増える訳じゃない。しかも…何か出来事があれば、残念な方向に傾いてしまう。
取り返しのつかないことになってしまうかもしれない……それに、友人はエヴィキン人の武器だ、なんて言われてるしね。
今日はもう、楽しく遊んだ。友人とも楽しく話も出来た事だし…もう帰ろう。
そう思い、出口の扉に手をかけ、外に出ると…とても聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「ハッ、漸くお出ましか。随分遅かったな、卑しいギャンブラーめ。」
嗚呼、彼はいつもそうだ…僕に会えば、そんな言葉を毎回投げかけてくる……。
「レイシオ…何故キミが此処に居るんだい?
まさか、あの”博識学会、凡人院の天才”さんがこんな所に遊びに来たんじゃないよね?」
僕がそう言うと、教授は頭を抱える。
「……はぁ、遂にギャンブルに頭まで侵食されてまともに思考も出来なくなったか…
僕がそんな事をする為に此処に来る訳ないだろう。」
「あははっ…さっきのはちょっとした冗談だよ。それで?如何して此処に来たの?」
「キミの上司からキミへの仕事の連絡が届いている。
さっさと読んで、さっさと準備するんだな。」
…と言うと、レイシオは振り向き、帰っていこうとする。
「まって、教授……折角だから、近くのカフェで一休みしないかい?良い所を知ってるんだ。 」
僕がそう言うと、彼は足を止める。
「………僕が”嫌だ”と言っても、キミが強引に連れていこうとするのは知っている。
仕方無い。暫く付き合ってやる。」
そうして僕達は近くのカフェへと向かった。
「ほらついた。此処だよ。」
まだ綺麗な内装、少し拙い店員の接客………
どうやら、此処はオープンしたてのカフェらしい。
僕達は注文を素早く済ませ、席へと座った。
「どう?僕が見る限り…此処は出来たての所かな。
ねえ、素敵だと思わない?僕はかなり好きだな。レイシオはどう思う?
…あ、そうだ。今度から会う時は此処を集合場所にしないかい?」
「………別に、其処迄高頻度で会う訳じゃ無いだろう、それにピノコニーから出てしまえば、もう此処には集まれない。」
「…確かに。でも…少なくとも教授は、1ヶ月程まだピノコニーに滞在する予定なんだよね?」
「嗚呼、変わるかもしれないが。」
「…そっか。ならその間は会えるね。」
「……………………。」
僕は教授の沈黙が少し怖かったので、こう聞いてみた。
「如何したの、教授?…僕に会うのは嫌?」
すると、教授は1つ大きいため息を吐く。
「………他のバカアホマヌケ共に会いたく無いからな…妥協案とでも思っておこう。」
妥協案って…酷いなぁ…、 これも何時もの事だから慣れてしまったけど。
…でも、そんな風に言うって事は教授は僕をバカアホマヌケの愚鈍な奴等だって思ってないって事で良いのかな?
「え~、ほんと教授って素直じゃないなぁ。
少しは素直になったら良いと思うよ。」
「ふん、僕は素直に自分の気持ちを伝えただけだが?
それに、キミに何かを言われる立場ではない。」
確かに…教授は思った事を何でもしっかりと言うタイプだ…本当に何でも。
…しかも、僕が何かを言える立場じゃないのもそうかもしれない………。
「………はいはい、分かってるよ。」
少し不貞腐れた様に発言すると、教授は黙り込んでしまった。
…そして、釣られる様に、僕も黙り込んでしまった。
会計を済ませた後、外に出る。
「今日はありがとね、教授。楽しかったよ。」
「…そうか。僕は用事がある為、失礼させてもらう。」
あの教授が…別れる時に其れをしっかり言うなんて……
「………珍しいな…、あ、いや何でもない。
それじゃあまたね。」
と 言って、僕達は別れを告げた。