橙桃です。本人様とは関係ありません。
地雷だよって方、通報される方は見ないようにしてください。
何でもありな方向けです。
橙桃不足だったので衝動書き。
橙side
あんなに暑かった夏が嘘のように、そして秋なんて一切来ないうちに肌寒い季節になった。
今日は恋人であるさとちゃんとお家デートだ。
2人でぬくぬくと炬燵に埋もれていると、突然何かを思い出したようにさとちゃんが顔を上げた。
桃「…………じぇるさん」
橙「どしたんさとちゃん」
桃「……、怒らない?」
橙「…なんで?」
何かやらかしたのだろうか。
眉を下げた不安そうな表情さえもかわええな。
いやそうじゃないな。でもかわええな。
桃「ぜっったいに怒らないって約束出来る?」
橙「え、何俺が怒るぐらい自分ヤバいことしたん?」
桃「………あのさ、」
橙「…うん」
桃「………………、やっぱ何でもない」
おいおいおいそれは無いやろ。
橙「かわええな」
桃「…じぇるさん多分心の声と建前逆」
橙「やらかした」
桃「じぇるさんさすがエンターテイナーですねー」
橙「そんな(棒)みたいに言われても嬉しくないでーす」
さとちゃんのほっぺをむにむにすると、当の本人は嬉しそうに俺の手に擦りつけてきた。
いやいやいやいや可愛すぎるってそれはないって何やねんこの猫ちゃん可愛いいいいいい
桃「お前って凄い声に出やすいよな。嘘とかつけなそう」
橙「サプライズとかは割といけるんやけどなぁ」
桃「あーまぁまぁまぁまぁ」
橙「自分からふってきた話題に飽きないでくださーい」
桃「ごめんねぇっ!!!」
橙「許すっ!!!」
桃「ちょろっ!!!」
橙「さとみ?」
桃「はい」
炬燵に包まりながらどんどん深まっていく会話と疑問。
結局さっきは何が言いたかったのだろうか。
桃「……おらトイレ行ってくるニダ」
橙「キャラ渋滞しすぎやろ」
桃「最近韓流ドラマ観ててさ、だいたい韓国人ってニダニダ言ってるやん。真似したくなって」
橙「別に解説求めてへんわ」
桃「じぇるさんひどい」
橙「ごめんねぇっ!!!」
桃「許さねぇ」
橙「あれ」
寒っと叫びながらトイレに向かうさとちゃん。
…なんかフラついてる気がするんだが。
心配になってそっとトイレの前に立つと中からさとちゃんの苦しそうな声が聞こえてきた。
吃驚している暇もない。
取り敢えずドアを叩いてさとみに声をかける。
橙「さとみ?!大丈夫か?!」
桃「へ…じぇ、るなんで来んだよっ」
橙「フラついてたから様子見に来た」
桃「はぁ…、……ちょっと待って。もう出るから」
そう言って1分ほど経つとゆっくりとドアが開いた。
橙「具合悪かったん?」
桃「別に…そう言うわけじゃねぇよ」
橙「でも吐いてたやん。無理せんで?」
桃「大丈夫だよ」
橙「どこがやねん」
まーた無理しようとしてるなこの人は。
散々俺には無理するなって言ってくるくせに1番無理してんのはさとみのほうやろ。
桃「…、あの、さ…」
橙「どしたん…?やっぱ何処か痛い?」
俺が問いかけても首を振るさとちゃん。
桃「……今日さ、お家デートだけど、その、……、え、えっち出来ない……」
橙「へ」
いやいやいやいや流石にこんな具合悪い人相手にしませんよ。さとちゃんとラブラブえっち好きな俺だけどそこまで溜まってる訳でも無いし。でもするのが当たり前のような前提で話してるのかわええな。
桃「…その、しかも今日だけじゃなくて、当分の間は無理かも…、」
橙「な、なんで…?」
桃「……………ッうぅ」
橙「ええええええさとちゃん?!?!」
とうとう泣き出してしまったさとちゃん。
はぁぁぁかわえええええ
じゃないよな分かってる。心配してるからちゃんと。
でもやっぱりかわえええええ
桃「その…ッね、怒らないでね、聞いてほしいの」
橙「怒らんて。俺がさとちゃんに怒ったら自分でぶん殴るから大丈夫」
桃「何も大丈夫じゃなぁい………」
橙「んで、何があったん?怒らないから言ってみ?」
桃「…何処にも行かない?俺のこと捨てない?」
橙「え、さとちゃん捨てるわけ無いやろ。やっと好きにさせたのに何で捨てるん」
桃「俺のこと好き…?嫌いにならない?」
橙「多分宇宙探しても俺以上にさとちゃんのこと愛してない人いないと思う」
桃「ほんとにほんと…?」
橙「ほんとにほんと」
桃「……分かった。…あのね、俺…
妊娠、した」
橙「…ほんとにほんと?」
桃「ほんとにほんと」
橙「…あ、だからこの頃酒飲まんようにしてたんや」
桃「そういうこと」
橙「ちょっと待ってな?取り敢えずエベレスト行って逆立ちして叫んで来るから」
桃「行かないでよ。捨てないでよ」
橙「一生傍に居ます」
桃「よろしい」
橙「え、あー…まじかぁ」
桃「…………嫌、だった?」
橙「嫌」
桃「…」
橙「生まれて来るであろう子供にさとちゃん取られんのが嫌」
桃「びびったわ。お前の子供だぞ。敵対心出すなよ」
橙「まぁさとちゃんとの愛の結晶やもんなぁ。待ってめっっっちゃ尊くなってきた」
桃「お前ほんと単純」
橙「お腹触ってええ?」
桃「どーぞ」
まだそこまで出ていない白いお腹を触らせてもらう。
ここに俺たちの子供が眠ってるんだと思うと感極まって泣きそうだ。
橙「おぉ………命」
桃「何やねんそれw…でも本当にジェルで良かった。捨てられるかと思ったわ」
橙「捨てるわけ無いやろ!大好きなさとちゃんとの子供やで?!」
桃「さっきまであんなに敵対心むき出しだったくせに」
橙「だって俺のさとちゃんやもん」
桃「束縛激しいの俺やだ」
橙「じゃああんま可愛いことせんで。束縛しないって方が無理あるわ」
桃「めんどくせぇ奴だなお前」
そう言ってさとちゃんはまた炬燵に包まり始めた。
俺にはツンが多めで時々俺のこと本気で好きなのか?と疑う事もあったが、それは俺の勘違いだったにすぎない。
だって嫌いな人との子供だったらあんなに嬉しそうにお腹なんか撫でへんやろ?
あーかわええ。
暫くえっちも飲酒も出来ないけれど、そんなのどうだっていいくらいに今は幸せだから。
さとちゃんに温かいココアでも入れてあげよう。温もりを大切にせんとな。
さとちゃんなんかこれでもかというくらいブランケットかけてるし。
温かい家庭を守るために
さぁ、俺もパパになる準備を始めないとな。
コメント
26件
ふへへへ( 橙桃尊いな(
あ…これが尊い… 逆立ちして叫んでくるは遭遇したら軽くホラーで笑った…ww 会話が可愛すぎました…結婚式呼んでください…(?)