この作品はいかがでしたか?
200
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コミケ組。
START。
ut視点。
ut
「 ……っ、 」目を細める
朝、目が覚めて、カーテンの隙間から
射し込む眩しい光。
朝はそこまで好きじゃない。
どっちかと言うと嫌い。
朝、目を覚ましたら、憂鬱な一日が始まる。
いつも通り変わらないけれど、
毎日毎日、日付が回って、時間がリセットされる度、
リビングに行けば罵声と暴力を浴びせられて、
学校では変わり者扱い。
昔は幸せだった。
俺が年を重ねて、中学、高校になってから
勉強が嫌いになって
『 落ちこぼれ 』 なんて言われた。
趣味をなければ、やりたいことも無い。
人生の歩む道が光に照らされる訳もなく
ずっと、雲がかかったままだった。
〜 教室 〜
sha
「 ーーーー!! 」笑
mob
「 ーーーー!!? 」笑
クラスメイトの彼奴
何も悩みなんてなさそうで、人生勝ち組みたいで
何となく嫌悪感があった。
どうせ周りからの好感度稼ぎだ、
陰キャなんかに話しかけるわけがない。
俺には昔、少しだけ手をかけていたことがあった。
そこまで好きではないが、やりがいは感じてた。
いわゆる、バンド。
ドラムとか、ギターとか、いろいろ
あの頃は楽しかった。
なんでも上手くやれる気がしてた。
でも、挫折もなしにそんなに上手くいくことはなかった。
親にバンドを否定され
そこから、勉強を強要してくるようになった。
そりゃあ….分かるよ、子どもに勉強してほしいのは
でも、好きなことを否定して別のことを強要する、ってのは
違うじゃん。
ut
「 …、 」頬杖
好きなことに向かって、
誰から何言われても頑張れる奴なんて、
少数しか存在しないだろ……、
どうせすぐ飽きるし。
〜 放課後 〜
トイレに行ってから、誰もいないはずの教室に戻ろうとした
でも、なにかの音が聞こえた。
音の方向からして、恐らく音楽室だ。
面倒くささよりも好奇心が勝ち、
芯の通った音色を奏でているのは何者なのか気になって
足早に音楽室に向かった。
〜 音楽室 〜
音楽室の扉に手をかけ、扉を開けた。
中に入って、ピアノの方を見ると、
俺が毛嫌いしていた、shaが居た。
集中しているのか、俺がいることには気がついていない様子だった。
不思議と此奴が奏でる曲を、ずっと聞いていたいと思った。
sha
「 …、 」弾 終
ut
「 …、ピアノ、できるんすね 」
sha
「 ぉわぁッッ!?、 」驚
ut
「 ……、隠してるんすか、? 」
sha
「 ぇ…いや、…… 」
「 ……うん 」
ut
「 すごい、上手かった 」
sha
「 …!、 」
「 ……ありがと 」笑 零
ut
「 …音楽、好きなん? 」
sha
「 ……うん、一応ね。 」
「 今は訳ありであんまりしないけど…… 」笑
ut
「 …… 」立
sha
「 ぁ……、もう帰るん……?、 」
ut
「 いや、せっかくなら僕も弾こっかなって 」
「 ちょっとくらいは、……多分できるし 」
sha
「 ……!、ほんま、? 」
「 じゃあはよ弾いてや!! 」目 輝
ut
「 …… 」
あぁ、此奴が嫌いな理由が分かった。
誰にでも笑いかけるからだ。
その作り笑いで、他人が暗くならないように
無理やり元気出して、……
馬鹿だろ……、
ut
「 …… 」弾
sha
「 … 」
俺が演奏を終えるまで、此奴はずっと
座って耳を傾けていた。
意外と、何も口出しせずに聴いてくれていた。
sha
「 ……、上手やな… 」
ut
「 ちっちゃい頃ちょっとだけやっててん 」
「 やからやろな。 」
sha
「 お前、……名前は? 」
ut
「 ut…… 」
sha
「 ほんなら、d先生!! 」
ut
「 名前に 大 つけるとか、おこがましい話やわ。 」
sha
「 自分でつけへんねんからええやろ別にー、 」
ut
「 ……ぷふっ 」笑
sha
「 えっ、……何?気持ち悪いで?? 」
ut
「 いや……、別に 」
「 ってか、ほぼ初対面で気持ち悪いってなんやねん傷つくぞ 」
sha
「 クラスメイトやからええもんね〜だっ 」べー
ut
「 お前ウザすぎ…… 」
sha
「 はぁぁ?!!、そっちこそほぼ初対面なのに 」
「 ウザすぎってなんやねん!!? 」
ut
「 …… 」
shaがそう言ってから、俺達は顔を見合せて
お互いに笑っていた。
音楽で繋がる知り合いも……、
悪くぁないかもな……。
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□ 殴り書き失礼。 □
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コメント
12件
あ、はい。 時代遅れの人です。 コミケ好き最高。 ほんとひいさん尊敬しますわ。
サブでも描いてくれるんすね!
うん。好き。 なんだろ、すごく刺さった。