──やがて何の進展もなく6日が過ぎると、私は医者から呼び出されて、
「失血の量が多すぎたことで、身体に支障が出ているとも考えられます。
このまま、目覚めないことも、覚悟をしてください」
と、残酷な宣告を受けた。
「……でも、命に危険はないって、言われたじゃないですか……」
「ええ…危険はなかったはずです。
ですが、失われた血液の量が多いと、
身体への負担も大きく、弊害も出やすくなります」
医者は、そう淡々と話した。
「銀河……いやだよ…。このまま起きないだなんて……」
ベッドの上の銀河をつぶさに見る。
「ねぇ銀河……お願いだから、起きてよ……」
動くことのない彼の手を握る。
「銀河……寂しいよ…」
握った手を、両手でぎゅっと包み込むと、
「私を…ひとりにしないでよ…」
包んだ彼の手ごと、祈るような想いで唇をそっと押しあてた……。
コメント
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どうしちゃったんだろ。 早くこっちの世界に帰っておいで💦